居飛車側の矢倉の形から位取りを見てきたのですが、
77銀とするところで、96歩94歩86歩とすれば銀冠志向です。話は同じようなことですが、後手が35歩同歩同銀と動けば、77角44角36歩
77角成を同桂と取って1手得です。このやり取りは双方に言い分があるので何とも言えません。
戻って、普通に駒組を進めると
この図で少し分岐します。本には88玉がちょっと危険で、35歩同歩同銀と動かれて
77角44銀
この場合は44角と合わせなくても良いのだと。69金が浮いているから、45歩に32飛36歩の利かしが入ります。33銀と引いて
後手ペースだと書いてあるのですが、この図の評価値は+246、先手ペースです。後手が角歩を手持ちにしているのですが、先手の手得で駒組を進めていけるので悪くありません。
戻って
単に45歩では面白くないから(実際は先手が悪くないのですが)、24歩同歩45歩としなさいと。
32飛には24飛と走るという意味です。でも55角同角同銀の図は
収拾がつかなくなってきています。AIの正着は77角で先手ペースを維持していますが、本には56歩64銀77角55歩
55同歩25歩54歩55歩53歩成。
53同銀55角64角22角成28飛成・・・という変化を書いてあるのですが、AIによると、と金を払わずに26歩と突きだせば後手ペース(評価値-160)です。
結論としては
この図で88玉としても先手が悪くはならないです。本には77桂のほうが無難で、83銀88玉72金78金74歩66歩35歩同歩同銀36歩44銀67金右64歩
駒組を進めて、ここで56歩を突いてしまうので評価値は0近辺の互角まで下がってしまいます。しかし65歩同歩24歩同歩56銀
と戦えば、先手ペースを維持できるようです。
先手は駒組の感覚を磨かねばならないようです。単に玉を固めるだけではだめで、攻撃力を持たせることが大切です。