名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS1-13 角道オープン四間飛車(51)

2023-09-24 | 基本定跡の研究

昨日の続きで

37銀に44歩とすると別の形になります。46銀~37桂の形にならないのです。46銀には45歩55銀54歩

54同銀46歩同歩同飛

後手に飛をさばかれて、評価値は0近辺の互角です。黒沢先生の手順によると、47歩76飛77銀64角

実はこの角が疑問手です。角を打たないで36飛37歩35飛ならばこれからでした(やはり評価値は0近辺)。37角同角成同桂36飛38歩56歩

このほうがうまそうな手順なのですが。45銀57歩成36銀58と同金57歩

39角の筋があって後手有利(68金39角29飛48角成)です。でも戻って56歩には45角が良い手で

(あるいは29飛の受けでも先手が良いようですが) 57歩成は36角58と同金と取り合って、63銀成があるから先手有利、評価値は+312です。

本の手順には修正が必要ですが、先手としては互角ではつまらないです。46銀とはしないで駒組を進めるのですが、

ここから77銀45歩88玉33銀78金41金

後手は金の動きで手損しています。先手は37銀をどうするかが課題です。本にはやはり玉頭位取りが出ているのですが、96歩94歩75歩

後手としては変な動きを見せずに、木村美濃くらいにして待つのが最善なようです。

先手は37銀をどう使うかが悩ましいですから、評価値は+168でこれから。

本に出ているのは後手が向い飛車にして動いてくるのですが

これならば37銀が働いてきます。35同歩同銀55角44角同角同銀

この図の評価値は+231、後手の動きのほうが難しくなっています。

AIに駒組を聞いてみると、

6筋の位を取ってしまえと。どこかで

右銀を引いて立て直します。

ちょっと変わった陣形ですが

7筋の歩を交換して76角ですか。後手の駒組が片寄っていれば有効です。評価値は+235、まだ難しいけれど作戦勝ちなのでしょう。

6筋の位が取れない場合は

やはり様子を見てからですが、48銀と戻したいです。

46歩同歩同飛には32角

12角には75歩~76角成で馬が作れます。ということで4筋の歩交換は成立せず、右銀を57に持って行って、

今度は中央の位ですか。後手は54歩同歩同金とは指しにくいですから。

右金を56に持って行って、37桂44銀24歩という構想みたいです。

 

この先手37銀の形は持久戦になった時に難点があります。でも先手が悪いこともないみたいで、駒組の構想を考えるのも楽しそうです。なお先手が穴熊に組み替えるのもあり得ますが、右銀の処置ができてからでしょう。

 

コメント
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