昨日の続きで
37銀に44歩とすると別の形になります。46銀~37桂の形にならないのです。46銀には45歩55銀54歩
54同銀46歩同歩同飛
後手に飛をさばかれて、評価値は0近辺の互角です。黒沢先生の手順によると、47歩76飛77銀64角
実はこの角が疑問手です。角を打たないで36飛37歩35飛ならばこれからでした(やはり評価値は0近辺)。37角同角成同桂36飛38歩56歩
このほうがうまそうな手順なのですが。45銀57歩成36銀58と同金57歩
39角の筋があって後手有利(68金39角29飛48角成)です。でも戻って56歩には45角が良い手で
(あるいは29飛の受けでも先手が良いようですが) 57歩成は36角58と同金と取り合って、63銀成があるから先手有利、評価値は+312です。
本の手順には修正が必要ですが、先手としては互角ではつまらないです。46銀とはしないで駒組を進めるのですが、
ここから77銀45歩88玉33銀78金41金
後手は金の動きで手損しています。先手は37銀をどうするかが課題です。本にはやはり玉頭位取りが出ているのですが、96歩94歩75歩
後手としては変な動きを見せずに、木村美濃くらいにして待つのが最善なようです。
先手は37銀をどう使うかが悩ましいですから、評価値は+168でこれから。
本に出ているのは後手が向い飛車にして動いてくるのですが
これならば37銀が働いてきます。35同歩同銀55角44角同角同銀
この図の評価値は+231、後手の動きのほうが難しくなっています。
AIに駒組を聞いてみると、
6筋の位を取ってしまえと。どこかで
右銀を引いて立て直します。
ちょっと変わった陣形ですが
7筋の歩を交換して76角ですか。後手の駒組が片寄っていれば有効です。評価値は+235、まだ難しいけれど作戦勝ちなのでしょう。
6筋の位が取れない場合は
やはり様子を見てからですが、48銀と戻したいです。
46歩同歩同飛には32角
12角には75歩~76角成で馬が作れます。ということで4筋の歩交換は成立せず、右銀を57に持って行って、
今度は中央の位ですか。後手は54歩同歩同金とは指しにくいですから。
右金を56に持って行って、37桂44銀24歩という構想みたいです。
この先手37銀の形は持久戦になった時に難点があります。でも先手が悪いこともないみたいで、駒組の構想を考えるのも楽しそうです。なお先手が穴熊に組み替えるのもあり得ますが、右銀の処置ができてからでしょう。