名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS1-13 角道オープン四間飛車(47)

2023-09-20 | 基本定跡の研究

これも前にやった形ですが

後手が角交換を保留する角道オープン四間飛車で

先手が36歩を突いて、88角成同銀22銀に24歩

2筋の歩を切ります。24同歩同飛に31金

というのを覚えているでしょうか。ここから28飛と37桂を調べたのですが、黒沢怜生先生の本には26飛も載っています。33銀24歩22歩

この24歩22歩は決めないのもあります。46歩32金47銀94歩96歩55銀

後手は左の金銀桂を使いたいので動いてきます。77銀44歩37桂33桂21角

この角打ちがうまくいくでしょうか。後手としては41飛と引いてから33桂とすれば無難でしたが。受けは54角くらいしかなく、56歩64銀32角成同角(32同飛も有力)23金

先手は強引に攻めます。23同歩同歩成54角33と41飛

15角27飛26金も気になるので、23飛成35歩同歩21飛22歩31飛

この図の評価値は+516の先手有利です。本には42と35飛36歩同角26竜以下後手ペースとされているのですが間違いでした。この図では34と あるいは34歩とするのが正しいです。角VS桂歩歩の交換+と金で、と金を使いやすいから先手の駒得になるでしょう。後手の歩切れが痛いです。先手玉のほうが堅く、攻め駒は3対3、やはり先手有利です。

途中32角成に同飛のほうが難しそうです。

32飛にはひもが付いているので、16歩を突いておく方が先手の得で、31飛23歩成同歩同飛成

1歩渡したので35歩26竜36歩同銀

25歩35竜26角で

後手良しのようですが、34竜37角成45銀

これで角と馬の両取りです。それでも先手が少し駒損ですが、33桂が取れそうなので先手ペース(評価値は+255)です。

ちょっと長くなりますが、本には先手が47銀とせずに56歩と突く形も載っています。

41飛37桂33桂

AIによれば25桂が第1候補ですが、77銀51飛

ここは16角~34角~23歩成同歩同角成をねらって先手ペースです。本に載っているのは47銀54歩68金上55歩

中央から攻められるようになっては後手ペースです。55同歩同銀に35歩は良い感触ですが、同歩34歩に15角と打たれます。

27飛は36歩同銀46銀で悪いので、16飛37角成33歩成56桂

金取りに構わず攻め込まれます。32と68桂成同銀46銀

46同銀58飛成と進んで

後手良しとありますが、評価値ではまだ0に近い(69金と受ける)互角です。あまり先手を持ちたいとは思えませんが。

黒沢先生は振り飛車党なので、ちょっと後手に肩入れしてしまうようですが、先手が正しく応じれば先手有利になっていきます。全部の変化を暗記する必要はないですが、急所の手だけでも覚えておけば居飛車をもって勝ちやすいでしょう。

 

コメント
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