名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS1-13 角道オープン四間飛車(56)

2023-09-29 | 基本定跡の研究

次のテーマに移ります。

角道オープン四間飛車で36歩ではなくて56歩を突く形。88角成同銀22銀(または32銀)に98香

以前には左美濃で先手十分という検討結果でした。穴熊はどうでしょうか。33銀99玉22飛88銀24歩

後手は逆棒銀で動きます。24同歩同銀に77角33角

33同角成同桂の形にして36歩

2筋の攻防はどうなるでしょうか。AIの最善手は違うのですが、25銀24歩

ここもAIの最善手は違うのですが、26歩37桂24飛15角

後手に33桂と跳ねさせた意味が出てきました。23飛25桂のところまでで解説が終わっていって先手ペースとなっているのですが、割と一本道なのでもっと追いかけてみます。25同飛33角成

歩銀の交換で先手の駒得ですが、27歩成34馬28と25馬38と

38同金は29飛が両取りです。21飛にも32角

先手を取られます。11飛成49と33香48と32香成同金

駒を取り合うのが最善の手順であるようです。金角交換で少し先手が駒得ですが、玉の堅さとしては同程度と見るべきでしょうか。互いの攻め駒は4枚以上で寄せ合いです。評価値は+135、62銀には31歩で難しく、43馬同金62銀が寄るかどうか。少しひねって21角42金打43馬・・・というのをAIは考えていて、もっと調べれば結論が出そうですが。

さていくつか戻りますが

この局面では21飛が後手の最善で、評価値では0近辺です。自然な37桂36銀は思わしくなく、先手から攻め続けることができないようなのです。

なので24歩ではなくて37桂を選び、26銀15角44角。

ここは26飛が強手です。26同角33角成の二枚替えは先手有利。なので26同飛同角に88角成

実戦的な手順が出てきました。88同玉29飛21飛

49飛成59金32銀

49金21銀53角成

AIの最善手順を追いかけていたら突っ込んだ変化になりました。評価値は+235の先手ペース。先手玉はかなり薄いけれど、後手の戦力が足りません。

もっと戻って

(25銀37桂が思わしくないので) ここでの後手の最善は52金左だと。37銀44角

46銀25銀55銀

先手も強気に応戦します。26角38飛28歩

28同飛36銀15角27歩

33角成28歩成22馬以下駒の取り合いです。19と11馬28飛

66銀(桂を取って57桂を避けた)29飛成39歩47銀成

先手が先に桂香を拾えたのですが、穴熊の金銀が離れているので後手が追い付きます。評価値は+140、先手ペースですが、終盤では互角の範囲でしょう。

先手が穴熊に組むのは逆棒銀が不安です。対応はできるのですが、好んで指すものではないでしょう。

また後手が急戦策を取らなかったとしても、先手は穴熊に組んだ後の攻撃力がなく、なかなか評価値が上がりません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする