名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

第193回名南将棋大会(壱)速報

2019-01-27 | 名将会
今日は第193回名南将棋大会(壱)を行いました。
結果速報です。

A級優勝
青木一さん

前川海里さん

花井進さん


B級優勝
荒島栄一さん

本郷聰弘さん

瀧本洋満さん


C級優勝
吉田和史さん


D級優勝
山村信太郎さん


優勝おめでとうございます。
参加いただいた皆様ありがとうございました。

過去12回分の優勝記録です。

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大山将棋問題集 20190127

2019-01-27 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


7筋が危なさそうですが、これで二上先生は攻めるのを断念しました。
A 67銀 B 65銀 C 48角

第2問


ここは構想力です。どこから攻めましょうか。
A 86歩 B 76飛 C 65歩

第3問


ねらい筋はわかりますね。すぐに決行しても良いのですが、前工作です。
A 51角成 B 73歩成 C 65桂

第4問


後手に持ち駒が無くなったので。
A 72竜 B 56銀 C 51角成
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大山将棋研究(1143);中央位取り中飛車に玉頭位取り(二上達也)

2019-01-27 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190127
昭和39年4月、二上達也先生と第23期名人戦第2局です。

大山先生の中央位取り中飛車です。

二上先生は棒銀へ。

でも玉頭位取りにして

棒銀も。こういう指し方は駄目だと子供の時に勉強した(本を読んだ?)のですが。

結局棒銀では仕掛けられず、銀を戻して中央をねらいました。

大山先生は飛車をさばき、二上先生は中央を攻めます。

二上先生の調子が良いようですが

位を取って歩切れでは駄目です。駒をぶつけて破れなければならない(それが難しかった)ところです。

歩切れなので受けに回るのも難しくて

どうにか8筋を受けたのですが

危なさそうな格好です。とりあえず62角成があり

銀を逃げたら65桂。これは大技がかかりそうです。

65同金に54歩同銀62角成。43飛しかなくて

馬は消せたのですが

桂を取り返されました。玉の堅さが違うし、43飛と81竜の働きも違いますから先手有利か優勢か。

二上先生も反撃しますが

大山先生はちょっと見ない攻め方ですが、桂を打ち込んで詰めろ。

13角の受けに72竜~53角成で受け無し、投了です。

二上先生は玉を固める将棋は上手くないです。昨日書いたように、堅くもなく薄くもないくらいの将棋だと力が出ます。玉頭位取りで固めることができず、薄い玉になってしまいました。
大山先生のほうはオーソドックスな感じで、第3巻のようなひねった指し方はしていません。この頃のほうがまねしやすいかも。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1964/04/22
手合割:平手  
先手:大山名人
後手:二上達也8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 3四歩(33)
7 5五歩(56)
8 5二金(61)
9 6八銀(79)
10 6二銀(71)
11 5八飛(28)
12 4二玉(51)
13 4八玉(59)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 4四歩(43)
17 3八玉(48)
18 3二銀(31)
19 5七銀(68)
20 4三銀(32)
21 5六銀(57)
22 7四歩(73)
23 6六歩(67)
24 3二玉(42)
25 2八玉(38)
26 7三銀(62)
27 3八銀(39)
28 3三角(22)
29 4六歩(47)
30 4二金(41)
31 7八飛(58)
32 3五歩(34)
33 5八金(69)
34 3四銀(43)
35 5九角(77)
36 8四銀(73)
37 2六歩(27)
38 7二飛(82)
39 4八角(59)
40 4三金(52)
41 4七金(58)
42 2四歩(23)
43 2七銀(38)
44 7三銀(84)
45 3八金(49)
46 9四歩(93)
47 9六歩(97)
48 8二飛(72)
49 5九角(48)
50 5二飛(82)
51 7五歩(76)
52 同 歩(74)
53 同 飛(78)
54 5四歩(53)
55 同 歩(55)
56 同 金(43)
57 8五飛(75)
58 8四歩打
59 7五飛(85)
60 4五歩(44)
61 4八角(59)
62 4六歩(45)
63 同 金(47)
64 5五歩打
65 6七銀(56)
66 4五歩打
67 4七金(46)
68 4四角(33)
69 7七桂(89)
70 6四歩(63)
71 7四歩打
72 6二銀(73)
73 7六飛(75)
74 5三飛(52)
75 8六飛(76)
76 8三飛(53)
77 6五歩(66)
78 同 歩(64)
79 8四角(48)
80 5三銀(62)
81 6五桂(77)
82 同 金(54)
83 5四歩打
84 同 銀(53)
85 6二角成(84)
86 4三飛(83)
87 4四馬(62)
88 同 飛(43)
89 6二角打
90 4三飛(44)
91 8一飛成(86)
92 4六歩(45)
93 4八金(47)
94 5六桂打
95 5八金(48)
96 6六歩打
97 4四歩打
98 2三飛(43)
99 4三桂打
100 1三角打
101 7二龍(81)
102 6七歩成(66)
103 5三角成(62)
104 投了
まで103手で先手の勝ち
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20190127今日の一手(その821);初志貫徹

2019-01-27 | 今日の一手

20190127今日の一手

9月30日の名南将棋大会から、KさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の2歩損ですが持ち歩があるので損得なしと見ます。
玉の堅さは同程度なのですが、48金上を省略して5筋を攻められているので、先手玉のほうが薄いのです。19香と94香の違いは互いに28銀82銀が壁なので小さな違いです。互いにほぼ同じ囲いを選択している場合は小さな差が大きな差になることがあります。
先手の攻め駒は76飛55角85桂で3枚。後手の攻め駒は54飛24角56銀で3枚。

総合すれば互角か後手もちです。

☆ 大局観として
先手は48金上を省略して先攻したのですが、後手から中央を攻められて、少し苦しくなりました。ここで互角以上にもっていければよいのですが。
自分から攻めたのに自陣に手を戻すというのは危ないです。しっかり守れれば良いですが、中途半端にしかならないならば受けずに攻めるほうを考えます。(攻める前に守っておくべきです。)
ということで攻めるほうを勧めますが、どの筋でしょうか。


△か× 受けの代表としては48金上です。

57歩68金46歩同歩47歩

しかし当たりが強くなったという意味もあり、一手の価値としては小さそうです。

他に84歩

で攻めを催促したときに困っているのではないかと思うのです。
他の守りの手、39銀、26歩、なども84歩の時にどうしたものか。


× 46角とぶつけると

46同角同歩57歩68金67角

角を渡すので後手に攻めの手段が増えます。


○ 実戦は57歩でした。受けというか攻めを催促したというか。これに後手は65銀としたのですが

ちょっとびっくりしますね。これにだまされました。65同銀55飛56銀54飛65銀87角

飛車を取り合って銀取りが残り、先手の敗勢です。怪しく追い上げましたが足りませんでした。

65銀には82角成

で二枚換えにしてしまえばよかったのです。疑問手(65銀)に疑問手(65同銀)で返すと最初の疑問手が絶好手になる、という例でした。

さて先手は57歩を打ったのですから45銀と引いてもらえる

と考えていたはず。これならしっかりした受けです。64歩(十字飛車ねらい)84歩74飛83玉

を攻めきれるか。75銀55飛84飛72玉74銀

角を捨てていますが、94香を取ることができますし、83歩、73歩、63歩成、攻める筋がいっぱいありますから先手が有利になるのだろうと思います。

もう少しわかりやすいのは(思いつきにくいですが)63歩成

74飛52と同金75歩

飛金交換でも先手玉が手つかず、攻めさえ続けば先手有利なのです。後手が85桂を取り切る余裕がありません。

ただし57歩には同銀不成(か57同銀成か55飛からか)

この銀を取ると駒損になります。82角成同玉57銀同角成同金同飛成

手順前後がいろいろあるのですが、この図に合流します。一目は46角で、同竜同飛67角41飛成51歩

先手玉の薄さが目立ちます。85桂取りと49角成の筋があって後手有利なのです。

戻って46角ではなく74飛

が正しく、後手玉は詰めろです。73歩91銀同玉94飛82玉58香

田楽刺しで先手が少し指せそうです。


○ 57歩に対する後手の応手があれこれあるので、単に64歩のほうがシンプルです。

84歩74飛83玉63歩成

74飛52と同金75歩が

先手よしだというのはほぼ同じです。

後手から57歩というのが悩ましいところで

48金寄46歩同歩47歩

47同金同銀成同玉55飛同銀65角

と攻められると厄介です。

46歩を同角と取って

46同角の時に74飛61玉94飛64角55香

55同角は54飛ですから、55同飛同銀同角53歩

先手の駒損ですが、5筋に拠点を作って92飛成とできるのでまずまず指せそうです。


× 他の手としては73歩61玉

は十字飛車の筋が消えてしまいます。


×か△ 53歩同金直

というのも効果が見えません。


× 86飛84歩

ゆっくり攻めの形を作ろうとするのもだめでしょう。


△ 93歩は有力ですが

やはり57歩48金寄46歩同歩47歩

は嫌な攻め筋です。王手飛車(65角)はないですが、47同金同銀成同玉55飛同銀67角

飛金両取りの筋があります。

先ほどの応用で46歩に同角として92歩成とするのは

角を逃げられて悪いです。

金を68に逃げて

46歩同歩93桂同桂成同銀86飛82銀

後手から43桂があり、それ以上の手が難しいです。


☆ まとめ
攻める手段としては74飛をねらうしかなさそうです。これはそれまでの攻めにかけた手が74飛~94飛の十字飛車をねらっているからでした。前に指した手を生かさないと形勢を損ねます。
問題図の少し前は

74飛をねらい、45銀55角64飛66銀56歩同歩同銀という進行だったのです。問題図だけ見てもわかると思います。

48金上を省略して攻めたのですから、攻め足が止まってはいけません。64歩が本線で、その前に57歩が利くかどうか。素直に引いてはもらえないだろうと、打つならばその先の変化をよく読まねばなりません。
57歩を打たないで攻める手を考えて、後手からの57歩が厳しすぎると感じた時だけ、仕方なく打つものなのだろうと思います。



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大山将棋問題集 20190126

2019-01-26 | 大山将棋研究
先手番二上先生の手を考えます。

第1問


この戦型ではこう指すものです。
A 36歩 B 79角 C 65歩

第2問


桂はどこに打ちますか?
A 86桂 B 77桂 C 57桂

第3問


いろいろ見えますが、ちょっとゆっくりです。
A 63歩成 B 46歩 C 86歩

第4問


これで有利になりました。
A 56金 B 54歩 C 62歩

第5問


この手もぴったりした好手です。
A 18角 B 32角 C 51角
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大山将棋研究(1142);四間飛車に中央位取り(二上達也)

2019-01-26 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190126
昭和39年3月、二上達也先生と第23期名人戦第1局です。

大山先生の四間飛車に二上先生は中央位取りです。

6筋の歩を交換するタイプも昔からあるのですね。

45歩に同銀54歩同歩88角成というのは乱戦です。

二上先生の66銀はおとなしい感じです。大山先生はそれでも54歩もあったでしょうし、44銀もありそうでしたが、銀を引きました。この頃の序盤は軽い指し方を選んでいるのかも。46歩と65歩があるので両方は受けにくいです。

二上先生は77桂と跳ねて65歩のほうを防ぎ

4筋は謝って守ります。

6筋で桂交換は居飛車が少し得です。

大山先生は銀を進出しますが、二上先生は歩を突いて

受けました。

73桂には86桂。玉頭の戦いが始まります。

銀桂交換でも駒が進む方が良く

64歩を利かせ桂を打ち

じっと歩を突いたとところでは二上先生のほうを持ちたいです。66角~84角と63歩成~73桂成のねらいがあります。

大山先生は51角で両方を受け、桂を殺して有利になったと思ったら

二上先生に軽い筋がありました。金は逃げきれません。

角をもらって18角。42飛には64銀、44飛は54歩なので

角飛の交換になりました。二上先生はどんどん駒得になって攻めているのですから優勢です。

飛車を打ち込み、香を取って64香ねらい。

大山先生は受けきれないので反撃に出ます。85桂を食いちぎり、86桂から39角

馬を作り、86桂を取られても49銀

金をはがし、食いついてみせたのですが

二上先生に詰めろをかけられてここまで。

王将戦の傷はいえたのでしょうか。二上先生の快勝です。堅くもなく薄くもないくらいの玉の堅さの将棋が一番力が出るようです。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1964/04/09
手合割:平手  
先手:二上達也8段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 6八玉(59)
8 4二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 9六歩(97)
12 9四歩(93)
13 5八金(49)
14 7二玉(62)
15 5六歩(57)
16 5二金(41)
17 5七銀(48)
18 4三銀(32)
19 5五歩(56)
20 8二玉(72)
21 5六銀(57)
22 7二銀(71)
23 6八銀(79)
24 6四歩(63)
25 5七銀(68)
26 7四歩(73)
27 6六歩(67)
28 6三金(52)
29 6五歩(66)
30 同 歩(64)
31 同 銀(56)
32 6四歩打
33 5六銀(65)
34 7三桂(81)
35 6七金(58)
36 4五歩(44)
37 2五歩(26)
38 3三角(22)
39 6六銀(57)
40 5二銀(43)
41 7七桂(89)
42 4六歩(45)
43 同 歩(47)
44 同 飛(42)
45 4七歩打
46 4二飛(46)
47 5八金(69)
48 4三銀(52)
49 6五歩打
50 同 桂(73)
51 同 桂(77)
52 同 歩(64)
53 同 銀(56)
54 6四歩打
55 5六銀(65)
56 4四銀(43)
57 4六歩(47)
58 3五銀(44)
59 4五歩(46)
60 7三桂打
61 8六桂打
62 6五歩(64)
63 同 銀(56)
64 同 桂(73)
65 同 銀(66)
66 4五飛(42)
67 6四歩打
68 7三金(63)
69 8五桂打
70 8四金(73)
71 7四桂(86)
72 8一玉(82)
73 8六歩(87)
74 5一角(33)
75 4七歩打
76 7三歩打
77 6三歩成(64)
78 同 銀(72)
79 6二歩打
80 同 角(51)
81 同 桂成(74)
82 同 金(61)
83 1八角打
84 3三桂(21)
85 4五角(18)
86 同 桂(33)
87 5四歩(55)
88 同 歩(53)
89 3二飛打
90 6一歩打
91 1一角成(88)
92 8五金(84)
93 同 歩(86)
94 8六桂打
95 7七玉(78)
96 3九角打
97 3八飛(28)
98 9三角成(39)
99 8六玉(77)
100 4九銀打
101 7五桂打
102 7二銀(63)
103 4八飛(38)
104 5八銀成(49)
105 同 飛(48)
106 5五桂打
107 7七金(67)
108 6七金打
109 5五馬(11)
110 同 歩(54)
111 6四桂打
112 投了
まで111手で先手の勝ち




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大山将棋問題集 20190125

2019-01-25 | 大山将棋研究
後手番大山先生の手を考えます。

第1問


一番おとなしく受けました。
A 67歩 B 65歩 C 63歩

第2問


6筋は我慢したので、他に主張を作ります。
A 56歩 B 55歩 C 75歩

第3問


駒得なので手堅く受けます。
A 33桂 B 33銀 C 43銀

第4問


駒得を広げていきます。
A 66桂 B 55桂 C 65桂

第5問


これはどう指すか聞いた感じの手です。
A 49銀 B 98飛成 C 55馬
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大山将棋研究(1141);向い飛車に持久戦(花村元司)

2019-01-25 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190125
昭和39年4月、花村元司先生と第12回王座戦です。

花村先生の向い飛車で

大山先生は端の位を取ります。

花村先生は四間飛車にして

素早く動きます。

大山先生は角を換えずに受けるのですが、花村先生は攻め続けます。

53歩を打って銀をぶつける、花村先生らしい派手な動きです。大山先生はいろいろな受け方ができますが

銀を取って63歩はおとなしい感じです。

6筋はしっかり守っておいて、5筋に歩を垂らしました。

端に角を出ると受けにくいのですね。

馬を作って大山先生が指しやすいです。

45歩をねらわれたら銀を埋めます。

花村先生は45歩同歩と突き捨てて金を使っていきます。

42飛の反撃に最後の歩を使うのでは少し苦しくて

銀を打って、持ち歩があればまだまだくらいではありますが、歩切れは痛いです。

金を使って46歩を取りました。

でも両取りがあるのでなかなか楽になりません。

角を打ち込めば駒損は回復できるのですが

今度は金をねらわれます。

馬を使いたくても、逆に桂を使われて

金を取られ

両取りで飛車を渡すことになり

飛車を打たれ

桂を成られ、だんだんに駒損が広がっていくのです。馬は使えましたが

銀を取られて55馬。46香に56銀というのもうるさいのでしょう

58歩を打ったら46歩。こういう拠点を作られると受けにくくなります。

香を取られ、その香を打ち込まれて、受ける手段がなくなっていきます。

反撃というか形つくりというか、26香から

もう一本重ねて

切り込んで

後手玉を引っ張り出したもののここまで。

花村先生のような自分から動きたいタイプは、ちょっと無理でも動いてくるので、大山先生は楽に勝っている感じがします。自玉は安全に、駒得を拡大していきました。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1964/04/06
手合割:平手  
先手:花村元司8段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 5四歩(53)
7 8八飛(28)
8 3四歩(33)
9 6八銀(79)
10 6二銀(71)
11 4八玉(59)
12 6四歩(63)
13 3八玉(48)
14 4二玉(51)
15 2八玉(38)
16 3二玉(42)
17 3八銀(39)
18 7四歩(73)
19 5八金(69)
20 5二金(61)
21 6六歩(67)
22 1四歩(13)
23 5七銀(68)
24 1五歩(14)
25 4六銀(57)
26 5三銀(62)
27 6八飛(88)
28 6二飛(82)
29 9八香(99)
30 4二銀(31)
31 6五歩(66)
32 4四歩(43)
33 6四歩(65)
34 同 銀(53)
35 5五歩(56)
36 4三銀(42)
37 5四歩(55)
38 同 銀(43)
39 5三歩打
40 同 金(52)
41 5五銀(46)
42 同 銀(54)
43 同 角(77)
44 6三歩打
45 7七角(55)
46 5六歩打
47 6五歩打
48 7三銀(64)
49 6七金(58)
50 1三角(22)
51 5八飛(68)
52 7九角成(13)
53 5六飛(58)
54 5四歩打
55 5九飛(56)
56 7八馬(79)
57 6八金(67)
58 8七馬(78)
59 4六歩(47)
60 3三銀打
61 4五歩(46)
62 同 歩(44)
63 6七金(68)
64 4二飛(62)
65 3六歩(37)
66 4六歩(45)
67 4五歩打
68 同 飛(42)
69 3七桂(29)
70 4二飛(45)
71 5六銀打
72 4四金(53)
73 5七金(67)
74 6二銀(73)
75 4六金(57)
76 7七馬(87)
77 同 桂(89)
78 6八角打
79 4五歩打
80 4三金(44)
81 4七銀(56)
82 7七角成(68)
83 8二角打
84 7三桂(81)
85 9一角成(82)
86 4八歩打
87 5八金(49)
88 6六桂打
89 6四歩(65)
90 同 歩(63)
91 9二馬(91)
92 6五桂(73)
93 5六金(46)
94 5八桂成(66)
95 同 飛(59)
96 4九歩成(48)
97 同 銀(38)
98 4六歩打
99 同 金(56)
100 5九金打
101 3八銀(49)
102 5八金(59)
103 同 銀(47)
104 8八飛打
105 4七銀(58)
106 5七桂成(65)
107 7四馬(92)
108 7三歩打
109 7五馬(74)
110 4七成桂(57)
111 同 金(46)
112 5五馬(77)
113 5八歩打
114 4六歩打
115 5七金(47)
116 9八飛成(88)
117 2九金打
118 5六香打
119 6七桂打
120 7七馬(55)
121 2六香打
122 5七香成(56)
123 同 馬(75)
124 6八馬(77)
125 6六馬(57)
126 5八馬(68)
127 2五香打
128 1四銀打
129 8八歩打
130 4七歩成(46)
131 2三香成(25)
132 同 銀(14)
133 4七銀(38)
134 同 馬(58)
135 2三香成(26)
136 同 玉(32)
137 4八銀打
138 3六馬(47)
139 投了
まで138手で後手の勝ち

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20190125今日の一手(その820);穴熊に粘らせない

2019-01-25 | 今日の一手

20190125今日の一手

9月30日の名南将棋大会から、YさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
銀角交換で先手の駒得です。ただし穴熊では金銀の価値が高くなっているということもあり、評価は控えめに。
玉の堅さは同じくらいとみる(金銀3枚で守っている)のですが、遠さでは後手が優ります。
先手の攻め駒は71飛97角と持ち駒角で3枚。
後手の攻め駒は78飛は微妙ですが数えておきましょう。68銀45桂と合わせて3枚です。

総合すれば互角です。

何手で詰めろかを数えてみると、後手玉は42角成~41飛成で詰めろ、現状は3手すきです。
先手玉は69銀不成~58銀成で詰めろ。現状は3手すきです。
先手番なので先手有利です。

☆ 大局観として
形勢は互角に近く、寄せ合いは先手の1手勝ちかというところです。ただ後手の穴熊は遠いというか深いので、金銀を打って守る粘りが利くかもしれません。寄せ合いは慎重に読んだ方が良いです。
先手玉は舟囲いのようになっていますが、横から攻められるのには案外に堅いです。

受けを考えるのもありそうです。先手は駒得、後手の攻め駒は3枚、78飛の利きが止まっている瞬間ですから。


△ 72飛成は自然な駒得です。

69銀不成(2手すき)59金引57歩成

69金とする余裕はないです。42角成48と同金左56桂

後手玉に詰み筋がないですね。先手玉は詰めろなので寄せ合い負けです。

先手の工夫は42角成ではなく89角

受けに回ってどうか。48飛成同金左56歩

歩切れなので58歩と受けられません。銀を埋めるのではじり貧、42角成48と同金57歩成

これも先手玉が詰めろです。

であれば56歩を同角

と取って角を使います。56同と42角成同金同竜31銀打

この図が結構難しくて、駒を渡すと後手の57桂成が47と からの詰めろになるかもしれないのです。駒を渡さずに詰めろというのも難しく、形勢不明です。


○ 42角成から

攻めると次の41飛成が詰めろになります。つまり2手すき。後手は取るしかなく、42同金31角

32金22角成同金72飛成ではだめ(次の31銀が詰めろ)なので、31同銀同飛成33角と受けるくらいです。32銀

(これ以外にも寄せ方はありそうですが)32同金同竜22銀72竜

次の32金が詰めろなので後手玉は2手すきのままです。駒を取って(攻め駒は4枚)、後手玉は2手すき先手玉は3手すきなので先手が勝てるでしょう。


○ 実戦は55角でした。

後手は守る手が見当たりません。69銀不成に42角成(詰めろ)同金31金(詰めろ)61角

これで難しいのです。72飛成同銀32銀同金同金44銀

詰めろが続かなくなって先手Hさんの寄せ合い負けに終わりました。

途中31金がまずく、22角成

角2枚を切ってしまう(どちらから切っても良いです)のが実戦的です。22同玉31銀33玉42銀不成同玉72飛成

合駒か33玉か変化は多いですが、これならば詰めろが続くでしょう。難しくないです。


○ 受けるほうを考えてみます。56歩は

後手の57歩成の攻め筋を避けた手です、69銀不成59金引57桂打

というくらいか。69金は少し怖いので、39金58銀成同金同飛成76角

69竜に53銀

というのが良いのでしょう。(72飛成52歩は今一つです。)76角がよく受けに働いています。


△か○ 68同金は

68同飛成に58銀と埋めるのですが67金

67同銀57歩成ではつぶされます。42角成同金59金打

金を取って埋めれば受けきれている感じがします。


× 67金は

69銀不成に56金

金をかわして56歩を取ってしまいます。これならばまあまあですが、

67金に57歩成

57同桂同銀成に89角

という粘りが利くかどうか。48成銀同金同飛成同玉57歩59歩28銀

強襲をくらって危ないです。


○ 67角は

後手の飛車を逃げるところがありません。69銀不成78角同銀成72飛成

角桂と飛銀を交換したというやりとりです。78成銀が働かないので、先手の攻めのほうが明らかに速いです。


○ 89角でも

同じことです。


☆ まとめ
寄せ合いを考えるならば
72飛成と銀を取るのでは1手パスのようなものです。後手に61に駒を埋められることがなければ必要がないのでした。
42角成(41飛成が詰めろ)42同金31角と攻めて、61角などの受けが間に合わないのです。穴熊の粘りがあるのでしっかり読まねばなりませんが、後手に金を渡さないので寄せやすいはずです。
実戦の55角も良い手でしたが、角2枚を切って寄せてしまえばよかったのです。

受けるのならば、駒を打つ方が手堅い原則で、67角か89角から考えます。ちょうど後手の飛車が逃げられないのでした。
先に受けるほうが手堅いというのももう一つの原則で、72飛成と攻めてから受けるよりも簡単です。
他にも56歩や68同金から受ける手もありました。






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大山将棋問題集 20190124

2019-01-24 | 大山将棋研究
上手大山先生の手を考えます。

第1問


(一番の代名詞)大山流です。
A 33角 B 33銀 C 35銀

第2問


成り駒を作られた分だけ駒損ですから、何か攻めねばなりません。
A 85桂 B 64銀 C 74歩

第3問


銀を引く一手ではないです。
A 85桂 B 76銀 C 56歩

第4問


軽い手筋です。
A 53角 B 66歩 C 76歩

第5問


87飛成の前に。
A 37銀 B 55歩 C 44銀
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