それでは、連載第103回目は、主役になれなかった1両をお届けします。
写真は、60Pと呼ばれる筈であった、EF60 501です(写真)。ヘッドライトが大目玉1灯である以外は、国鉄直流特急色を身に纏い、九州特急等に使用される20系客車とのデザイン統一も考えられています。落成時も、それが目的でした。
しかし、同系式は高速性に問題があり、従前のEF58に戻されて運転されることもしばしば、結局65Pの登場で特急旅客運用から外れ、貨物運用に従事するようになりました。出力もアップしており、貨物列車にはうってつけの車両でした。
引退後、高崎機関区内で保管されていたところ、「碓氷峠鉄道文化むら」開設に伴い移動、現在に至ります。
車体側面が、上部窓、下部フィルターでは無く、数枚に一枚窓の形になっているのが、少し古い形です。
それでは、次回をお楽しみに。