それでは、連載第108回目は、EF62最終回、EF62 54をお届けします。
国鉄末期、多くのEF62が非業の最期を遂げる中、旅客用(臨時客用)に指定された一部のEF62は、田端運転所でJR化を迎えました。その中に、最終号機54号機も入っていました。そして、北陸新幹線長野開業で碓氷線が廃止になるまで現役を維持しました。
現在同機は、「碓氷峠鉄道文化むら」にて、保存されます(写真)。省形電機を思い出す、と言うファンもいました。
別の時の一枚(写真)。運転台横の棒は、アンテナで、軽井沢に向けて登坂する際に、補機EF63と連絡するための無線アンテナです。これで、力行惰行、信号等を連絡します。
登坂時は、先頭のEF62も、後補機のEF63もそれぞれ運転操作し、間に引き通し線も無いので、息の合った操作が求められます。一度、客車で碓氷峠を経験したかったですね。
それでは、次回をお楽しみに。