冷蔵庫の中を覗くと、「野菜かき揚げ」が入っていた。
野菜かき揚げと言っても、緑のたぬき等でおなじみの東洋水産の乾燥かき揚げである。
暖かいかけそばに浸して、つゆを吸って、柔らかくなると、甘みもつゆに溶け出して旨くなる。井月庵ではなく嫁が買ってきたようだ。
冷たいぶっかけではなく、暖かいおそばを食べたかったのだろうか?
せっかくなので、いただくことにした。
先週に引き続き1kg打ち。
あれこれ試行錯誤をした結果、所要時間は50分
切っている途中でも、5、6分の時間より切ぞろえ率の方が大事だと至極まっとうなことを考えて、時間を気にしないことにした。中々難しい。認定試験の折に、「少々失敗しても、時間内に打ち終われ」とアドバイスしてくれた方も居たが、次は早くても1年後なのだから、食い意地優先で行こう。
さて、肝心の味である。まあ、悪くない。食べれる。かき揚げに助けられている。
延し寸法の計画は悪くない。当分は、前述の寸法シート通りでよさそうだ。
初心に戻って、「江戸流そば打ち」柴田書店を読み返している。
基本に忠実に、懇切丁寧に解説されていて、数年前には何気なく読み飛ばしていた箇所も、今、読み返すと「ああ、なるほど」と理解が深まるから面白い。
付属のDVDは「フルイです」、「小麦です」の二言しかしゃべっていないが。当初は解説しながら、打つつもりがあったのではないかと思わせる節もあり、何度見てもドキドキする。後から音声解説を付けていない潔さ?が反って生々しく、ライブな感じだ。
もともとは、解りやすい絵と解説が売りの本に後から、映像を付け足した経緯がある。
だからDVDからは本に描き切れない、身体の動き、リズム、生地や麺棒の発する音、息遣いに耳をそばだてたい。解説はむしろ不要と思われる。
探求心こそが最大の上達法なのではないか?そばは自家受粉しないのだから。