高知県四万十市…というより土佐の小京都・中村といった方がわかりやすいかな?土佐くろしお鉄道の中村駅から車なら約15分、市街より四万十川を3キロぐらい上流に登ったところ、佐田の沈下橋の近くにある食堂です。
目当てはもちろん天然鰻。ただしこの鰻のためにわざわざ高知県の端っこまで足を延ばすんだから臨時休業なんてことがあったら目も当てられない。なので予約の電話を入れてみると…この夏は不漁で当日に天然ものを用意できるかどうか分からない、その場合は養殖ものになるとのこと。天然ものが揚がれば取っておくけど期待しないでね…っと釘を差されました。自然が相手なので仕方ないですね。微かな望みを頼りに訪れることにしたのだが、やっとこ店に辿りついたものの早速お詫びが…やはりダメだったみたいです。
気を取り直して養殖のうな重(1,900円)と、川エビの唐揚げ(800円)を注文。川エビがまず出てきました。この川エビ、見事な色に揚がっています。口にほうり込むと、サクッとした食感ながら、身も詰まっていて、エビの風味が口いっぱい広がる…これは止まらん!
遅れて出されてきた鰻。天然ものでないのは残念だが、見た目はかなりのボリウム。
早速いただいてみると、身は厚くプリプリした食感。なかなかいい感じ。タレが少し若いかな?っと感じてしまう直線的な味わい。普段、天然物なんてとても食べれるわけではないので、これが天然ものだ!っといわれて出されたら納得してしまうかもしれない…
店内は田舎風の造りで、テーブル席少々と小上がり。店の真ん中に水槽もあり、塩ビパイプの中に鰻が棲みついています。このお店では屋形船も営業しているようです。のんびり川下りをしながら天然鰻を食べたいもんです。
今回、夜行バスで中村についたので、当然ながら車が無い。やむなく駅前で自転車を借りて辿り着いたのだが、日本に残る最後の清流・四万十川の畔は絶好のサイクリングコースになっていて、沈下橋など見どころも多い。天気が良ければぜひともサイクリングをお奨めします。
- 営業時間:8:00~16:00
- 定休日:木曜