道後温泉のシンボルとなっている道後温泉本館の正面から、商店街のアーケードを抜けたところに「椿の湯」があります。ここは道後温泉本館の姉妹湯として、昭和28年に新設、その後、昭和59年に改築された温泉施設です。道後温泉では、17本の源泉から出た湯を集中配湯しているのだが、その源泉の一つが椿の湯の中庭にもあるそうです。壁面には窓から湯と椿が流れ落ちる「からくり絵」が、ちょっとした遊び心ですね。
中に入ると、想像以上に立派な施設なので驚きます。広い浴槽の中央に本館を想わせる湯釜が設置され、ここからこんこんと澄明なお湯が掛け流されています。ただ、ここも本館同様に塩素投入。お湯にインパクトを感じません。本館のような特別な休憩室はないが、料金も330円と安く、観光客が少ない分、空いている。ここは地元の老いも若きも、全身にペインティングしたおじさんまで、大きな浴槽に仲よく浸かることのできる、日常使いの温泉ですね。
- 泉質:アルカリ性単純泉 43度
- 場所:伊予鉄市内電車・道後温泉駅
- 訪問日:2006年1月22日