JR宇和島駅の駅前広場の南側、宇和島自動車の本社建物の横の細道を入って右へ左へぐるぐる探し回った辺り。宇和島グランドホテルの裏手、川沿いの住宅街の中にようやく発見しました。看板はおろか、店構えなんてもんは全くない、町工場をそのままお店にしているような風体で、まさしく嗅覚のみが頼りで探し当てたお店です。営業時間は早朝の5時から。終わりも早く朝の9時ということだが、それ以前でも売り切れ次第に終了とのこと。4人がけテーブル2つと、カウンター3席のみ。相席は当然のこと、それどころか営業用のカウンターの内側まで客が座っている始末。おばちゃん一人が八面六臂で動き回っています。
メニューはかけうどん(350円)のみ。おばちゃんが持ってきてくれたうどんは、コシの弱い柔らかめの饂飩に、いりこ出汁の効いたやや甘めのだし汁で、実に優しい味ですね。うどんの上に乗っているエビ入りの天ぷらがこれまた旨い。
全体の量は少ない目ではあるが、この優しい味わいと相俟って、朝食にピッタリ。特に二日酔いの朝には最高でしょうね。この不思議な営業時間の理由が解るような気がします。一応、セルフ形式のようだが、初見の客にはこのおばちゃんが全部やってくれます。下手にウロウロされるのが煩わしいのかもしれません。いっぽう常連さんはというと、うどんを茹でて、具をのせて、だし汁を掛けるまで自分でする。それどころか、自分で洗いもんをしたり、中には天ぷらを揚げることまでやってしまう漢もいるからオドロキですね。
- 営業時間:5:00~9:00
- 定休日:日曜、祝日