バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

北近畿・名泉と近代遺産をめぐるバスの旅@但馬・丹後

2010-04-17 15:16:57 | ☆バスde温泉(近畿)

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「北近畿・岬と名泉をめぐるバスの旅」で丹後半島をめぐったとき、その存在を知らなかった円山川温泉。ここを確かめてみるため、再びこの地を訪ねてみることにしました。近鉄で鶴橋に出て、ここから大阪環状線で大阪駅に向かいます。大阪から豊岡方面へは福知山線経由の特急「北近畿」を使うのが普通なのだが、今回はわざわざ遠回りの播但線経由の特急「はまかぜ」です。「はまかぜ」の車両は残り少なくなってきた国鉄型ディーゼル特急の181系。今乗っておかないと最後っと思い、この「はまかぜ」に。大阪駅を出発した列車は、JR神戸線の複々線区間を姫路に向かって走ります。

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車内は多少リニューアルしているものの国鉄そのもの。昭和臭が漂います。この列車、音ばかり景気いいが加速は伸びない。それでもスピードに乗ってくればけっこう速い。姫路までは新快速に抜かれることはありませんでした。姫路から進行方向が変わり播但線に入ります。途端に速度が遅くなり、しかもガタガタ揺れる。さすがにもう限界でしょうか。

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ウトウトするうちに豊岡に到着。駅前のバス乗り場で出石行きを待っているとすぐに全但バスが来ました。バスは出石川の堤防をすいすい走る。しきりに護岸工事をしているのは例の水害対策なのでしょう。出石は北近畿で稀有な城下町で、落ち着いた町並みが多くの観光客を集め、賑わっています。

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出石のシンボル、辰鼓櫓は、札幌のと並ぶ日本最古の時計台です。和風な姿と洋風の時計との取り合わせが面白いですね。

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でもここに寄り道した最大の目的はやはりこれ!お蕎麦です。手近な蕎麦屋に飛び込みました。出石の蕎麦は皿そばと称して、小さく盛ったそばをさまざまな薬味で味わうことができるのです。そばつゆは醤油の効いた辛口。1枚目はそのまま、2枚目はおろし、3枚目はとろろ、4枚5枚目は卵入り。このとき卵を全部すくっとかないと蕎麦湯のときに濁る。

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再び豊岡へ戻り、ここからは城崎経由日和山行きのバスに乗ります。バスはいすゞのキュービック。全但バスはいすゞが主流ですね。

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田園地帯や円山川の河原を走りぬけるバスは実にのどか。それより豊岡といえばコウノトリ。どこかで舞っていないか期待して、ズーっと空を眺めていました。しかし、たまたま訪れる旅行者に姿を見せてくれる訳ないですよね。城崎を少しだけ通り越したところで降りました。ここに実に濃厚な温泉があるんです。 

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円山川で泊まることができないので、近くの城崎の旅館で宿泊です。外湯の泉質はいいとは言えないが、その中で最小規模の「柳湯」が落ち着く。一般的に浴槽が深い温泉は客の回転を速めるためと聞くが、この「柳湯」も深い。最小規模なので仕方がないのでしょう。

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翌朝は城崎駅から舞鶴に向かって北近畿タンゴ鉄道のタンゴ・ディスカバリーに乗ります。車両は1996年製造のKTR8000形。
 

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この列車は2両編成のかわいらしいディーゼルカーなのだが、車齢も若く、走りも力強い。線路が決していいとは言えないローカル線でもそれほど揺れずに飛ばしてゆきます。製造初年が1968年の181系を使っている特急「はまかぜ」と、その差は歴然です。前面展望を考慮した室内はシックで、シートカバーが丹後ちりめんなのが泣かせる。

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前回ここを訪れたとき、「天橋立」を素通りしてしまいましたが、今回も同様。車窓から松並木の砂嘴を眺めます。

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北近畿タンゴ鉄道の終点は「西舞鶴」、ここで列車を降り、東舞鶴に向かうバスに乗り換えます。舞鶴の市街は五老岳を隔てて西舞鶴と東舞鶴に分かれており、城下町で商業地域なのは西舞鶴。東舞鶴は軍港から発達した工業地域です。

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五老岳の東側の麓、中舞鶴のあたりでバスを降りました。ここには造船所と、海上自衛隊の舞鶴地方隊があります。公道からおっかなびっくり写真に収めました。

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この基地は日本海側の最も重要な守りの拠点で、最新鋭のイージス艦「あたご」が配備されています。写真の手前にあるのは旗艦のDDH「はるな」、マストと煙突が見える奥側の艦はDDG「みょうこう」です。この「みょうこう」は最新鋭のイージス艦。デカい艦橋は帝国海軍の高雄型みたいでカッコエー!

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傍らには小型艇が並んでいます。木造の掃海艇「ながしま」ですね。木造なのは磁気機雷から身を守るため。

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舷側では隊員たちが訓練に勤しんでいます。

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補給艦の「ましゅう」です。 この艦、テロ対策特措法によって、たびたびインド洋に派遣されています。

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ここ舞鶴には今や貴重な赤レンガの倉庫が建ち並んでいます。倉庫のひとつは「赤れんが博物館」として、内部も公開しています。この倉庫群は明治期から大正期にかけて、海軍の軍需倉庫として建てられたもので、この「赤れんが博物館」はもとの魚雷庫です。

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これらの倉庫の一部はコンサートホールなどに改装されてはいるが、残りは今でも海上自衛隊の倉庫として使われています。また、その景観を活かして、映画のロケも行われているとのこと。「男たちの大和」や「バルトの楽園」の重要なシーンがここで撮影されたとか。

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東舞鶴の駅までバスで行こうと思ったが、次のバスまでまだまだ時間がある。いっそ歩こうかと思い、周辺地図で駅までの近道を探したら、不思議な遊歩道があることに気づきました。もしや、っと思いその遊歩道に行ってみると…やはり。中舞鶴線の廃線址でした。

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列車が行き交ったであろうトンネルは、これも赤レンガ。倉庫群に負けず劣らず存在感を主張しています。出征する兵士や引揚者のがこのトンネルを通ったのでしょうか。

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東舞鶴駅前からは京都交通の大阪行き高速バスに乗って帰ります。車両はふそうのエアロクイーンです。舞鶴を出て2時間ちょっとで難波のOCATに到着。電車よりこっちのほうが速いのですね。

  • 訪問日:2007年5月7・8日
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