十津川温泉は日本で先駆けて全村の温泉で完全放流の掛け流しを達成したところ。これは湯量が豊富で、湧出温度が熱いから成し得たんですね。このホテル昴は、十津川村、奈良交通、十津川村観光協会の出資によって1988年に開業した第三セクターのホテルで、小さい旅館が多い十津川温泉の中で、最も規模が大きいところ、十津川を代表する旅館です。
十津川では珍しい広い敷地を活かしてお風呂も広々。露天風呂、内湯、サウナ、寝湯、うたせ湯…等々、スーパー銭湯並みのヴァリエーションがあって、家族連れやグループ旅行にはうってつけですね。
もちろんお湯は十津川温泉独特のやや白濁した柔らかいお湯で、泉質も申し分ない。比較的空いている冬場には、こんな広いお風呂を独り占めすることも…
当初、巨費をかけて設置した循環装置を、2004年に撤去する英断を…そして、このホテルの掛け流しへの移行をもって十津川村全村の掛け流しが実現したんですね。この十津川では各旅館が独自の方式で熱い源泉を薄めずに冷ましているが、ここは熱交換器で自然冷却する方式とのこと。
ここは日帰りの利用にも使いやすくなっています。入浴料は大人800円だが、村民は半額となっています。やはり村の三セクですね。つい最近、日本一の路線バスもここを経由するようになりました。これで少しだけ便利になったかな?
- 泉質:ナトリウム‐炭酸水素塩・塩化物泉 70度
- 場所:奈良交通・ホテル昴BS
- 訪問日:2009年12月17日
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