休日には多くの市民で賑わう天王寺公園の中に、和洋折衷建築の美しい姿を誇るのが、1936年開館の大阪市立美術館です。
この辺りは住友家本邸のあった場所で、日本庭園「慶沢園」とともに住友家から寄贈されたとのこと。
30歳の若さでこの世を去った佐伯は、激しい筆づかいが特徴的な大阪出身の天才画家。渡仏してからの、パリの町並みを描いた作品群や、髭の郵便配達夫など、日本を代表する洋画作品を創作しました。
中でもパリのカフェや広場での、乱雑ながら色鮮やかな広告文字を精緻に描いた作品は、フランスパンの匂いが漂ってきそうな程の、パリの趣が溢れています。
佐伯は事情により一時帰国を余儀なくされ、しばらくの間は東京や大阪の町並みを描いていたが、単調な風景に著しくモチベーションが下がったといいます。ウーン…ちょっと嫌なヤツですね。
それはともかく、戦争の暗い時代に入る前、パリの最も美しい時代を描いた作品群は一見の価値がありますね。
このほかに、大阪市立近代美術館建設計画によってコレクションされた近・現代作品の展示も同時開催しています。
16億円で購入したことで一時議論となったモディリアーニの作品のほか、デ・キリコやダリの作品も展示されています。
開催期間は残り僅か。急げ!!!
- 開催期間:9月9日~10月19日
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