梅田の北側、梅田スカイビルで、大阪の「人形劇団クラルテ」で人形美術を手がける南條亮氏による、人形と情景のジオラマ展示が開催されています。
テレビの情報番組で開催を知り、これはぜひとも観てみたいと思いました。
危機から逃げ惑う人たち、家族の死に悲嘆にくれる人たちがジオラマ化されています。
いかに「お国のため」の時代でも命の危機には誰でも怖いんですね。
よく見るとところどころに黒焦げの死体が…人間がカーボンになる…
惨いんです。
でも目をそらしたらアカンのです。
思わず涙がぼろぼろと落ちてきて、ハンカチで顔を覆ってしまいました。
空いていてよかった。大の大人が泣き顔を晒せないからね。
お涙ちょうだいの下手な映画を見るより、水分発生量が多いと思います。
無事に復員が叶ったことを喜ぶ家族や、傷痍軍人がハーモニカを奏でて日銭を稼ぐ様や、「ギブミー・チョコレート」と叫びながら進駐軍のジープを追っかけるさまや、なんとパンパン(売春婦)が米軍兵士にアタックする様まで表現されています。
これ以後、「撮影はご遠慮ください」との表示があったので写真は撮ってません。
この後の展示では、復興途上の下町で、演芸会が催されたり、駄菓子屋の周りで子ども等が暴れていたりと、徐々に明るさを取り戻している様が表現されていて、少し救われるんですね。
それでもところどころ戦争で親を失った兄弟が悪ガキにいじめられてたり、弟をおぶっていた兄が、弟が飢えで死んだので、代わりに野良犬を背負っていたり…ところどころ憂いがある。
これは下手な映画を見るよりグッと琴線に響く展示です。
展示の最終日は9月15日。興味のある方は急げ!!!
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