七釜温泉(しちかまおんせん)は兵庫県北部の新温泉町・浜坂から少し内陸に入った岸田川畔にある鄙びた温泉地です。ここは冬場はカニ目当てのお客さんで大賑わいの場所なのだが、今はシーズンオフ。そんな時期に、この温泉地の旅館のひとつ、奥澤旅館活で「エビと旬の魚介を満喫!」というプランを発見、ひとり¥12600とはかなり手頃。しかも、あの上質な七釜温泉の掛け流し付とあっては…思わず予約を入れてしまいました。
1階の広間に夕食が並べられていました。ここまではわりと普通。最初っから天ぷらが出されているが、質はいいものの冷めてるのがいかん。
お造りはイカです。このイカ、すごく甘いわ。
しばらくして本日のメイン、浜坂港で水揚げされた「活モサエビ」が運ばれてきました。山陰の春はモサエビ(桜えび)の旬なんですよね。このプランはエビ漁が終わる6月中旬までの期間限定とのこと。お盆のような大きな皿に盛られた海老は2人分。まだピチピチ暴れています。これを踊り食いやほうらく焼きにするんですね。圧倒されます。全部食べれるやろか…
さらに活けの剥き身でも出されてきました。
これだけではない。煮物にも、茶碗蒸しにもモサエビが入っています。
季節はずれだが、一応のカニ。もうエビに圧倒されて印象が薄くなるな。
お吸い物にもエビのすり身が…もう何匹エビを食ったやろ…これはもうエビのジェノサイドですわ。
翌朝も同じ広間でいただきます。ごく普通の朝食ながら、井戸水で炊いたご飯は実に美味い。
鰈の一夜干しも身がぼってりと肥えてていい具合です。この旅館、温泉もいいし料理も絶品。加えてご主人も女将さんも実に親切です。なんだか田舎の親戚の家に来たようなほのぼのとした気分にさせてくれました。いい旅館です。
- 場所:七釜温泉
- 訪問日:2012年5月13日
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