高山本線・高山駅から穂高への濃飛バスで80分ほど、奥飛騨温泉郷のひとつに数えられる栃尾温泉は、小規模な旅館・民宿からなる静かな、そして庶民的な温泉地です。
野趣あふれる露天湯狙いで栃尾温泉バス停で独り降り立ちました。しかし降りたものの周りに案内地図も何もない。地元の方に温泉を場所を聞くことにしました。
言われたとおりに来てみると温泉らしき建物があったが、たっぷり雪に覆われています。一人だけある通った形跡があるので辿ってみるが、かなり時間がたっているようで、新雪が覆いかぶさっています。新雪を掻き分け掻き分け進んで建物に近づきました。
お湯に入るには定まった料金はないが、200円程度の寸志をポストに放り込むようになっています。100円玉の持ち合わせがなかったので500円玉を…あのー、お釣りほしいんですが…
無人のほったらかしの温泉ではあるが、脱衣所も整備され、ちゃんと男女別になっています。最近はマナーの良くない客が多くなったせいで、いろいろ注意書き掲示されているが、今日はこの大雪、他のお客は皆無です。
実に開放的な露天風呂に手を浸けると少し温く感じたが、まあいいか…極寒なので大急ぎで服を脱ぎ、かけ湯をすると温いというより水に近い。急いでお湯に浸かるが、これはかなり温いぞ!
浸かってから気づきました。手を浸けたのは上面だけで、しかも手が冷えていたせいで適温に感じたが、本当の温度は低温だったのですね。
とき既に遅し。 新湯は女湯に投入されるようで、湧出口の様子は判らんが、源泉温度が高いはずなのにこの温さ、大雪で薄まるとともに温度が下がったかのでしょう。浸かっていてもだんだん寒くなってくるばかり。意を決して風呂から飛び出て大急ぎで身体を拭き、服を着こみました。なのでお湯の印象は一切残っていません。
この後、冷え切った体でバスを待つことになるのだが、あまりの寒さに、もう死ぬかと…よいこのみんなは決してマネしないでね!
・場所:濃飛バス・栃尾温泉BS
・泉質:アルカリ性単純温泉 72度
・訪問日:2008年2月24日
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