花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~アクアマリン~(追記有り)

2010年11月04日 | 天然石標本
今週二つ目の天然石は、以前ブログでもご紹介しました
アクアマリン――藍柱石(または藍玉とも)です。
詳細については『溶解アクアマリン』の回を
ご参照下さい。


入手したのは10月に開催された
ジェムアート展にて。
従来のミネラルフェアあるいはミネラルショーと違い
加工品や宝飾品が多い展示即売会なんですが
たまに思いがけない掘り出し物に遭遇したりします。
(クリソベリルの輪座双晶の半欠片など)
今回手に入れたアクアマリンはまさにそんな感じの一品。


まるで空にかかる雲の回廊のような
とても色鮮やかな美しいアクアマリンです。
あまりに綺麗だったので
一つに決められず
つい三個も購入してしまったほど。
アラブ系の方のお店だったのですが
(通訳の方がおらず・汗)
どうにか産出地はパキスタンであることが
判りました。


『Aquamarine』
  




大型の結晶になりやすく
インクルージョンが少ないのが特徴のアクアマリンにしては
サイズも小さく、多少不恰好ですが
アクアマリン特有の六角柱の形状がある程度は見て取れます。
色も名前の由来ともなっている淡い水色ではなく
快晴の空のような濃いスカイブルー。
アクアマリンとしては少し変わったタイプでしょうか?


後日、濃い青色をしたアクアマリンを
かつて質の高い原石が産出した
ブラジルのサンタマリア鉱山(現在は枯渇したそうです)
にちなみに“サンタマリア・アクアマリン”と
呼ぶ話を耳にしました。
パキスタン産のアクアマリンの色合いが
それにあてはまるかどうかはわかりませんが
独特の深い青という意味でなら
近いものがあるのかもしれませんね。





ズームアップした画像です。
途中の白っぽいインクルージョンが
真っ青な空に浮かぶ白い雲を想起させます。






同じアクアマリンでもこちらは
アンゴラ産のタンブル(=樽磨き)。
産出地が珍しくてつい購入してしまいました。
こちらの色合いは本来の水色に近いかな?
 




購入した店先の展示画像です。
(店の方に携帯での撮影許可を得ました)
タンブルの場合は、大抵こんな感じで
売られています。


来週は仕事の都合で
ブログ更新は一週間お休みします。
次回は再来週の火曜日
パキスタン産のアクアマリンと
同じ店で購入した母岩付きラピスラズリを
ご紹介したいと思います。


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