花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~石いろいろ(球、塊)&処理石~

2015年02月10日 | 天然石標本
二月は一年のうち、最も寒い月とかいいますが
その言葉に違わぬ厳寒の日々が続いていますね。

そんな中、昨年10月からスタートした
I先生の天然石特別講座にて
お会いした石仲間のOさんから
素敵な報告がありました~♪

Oさんは珍しい石コレクターの方で
(私もOさんと同じ珍しい石コレクター)
なんと長年探し続けていた
イリス(アイリス)・アゲート(和名:虹瑪瑙)を
入手したとのことでした。
私もずっと気になっていた石だっただけに
現物をぜひとも拝見したかったです。
(次回お会いする際に画像を見せて下さると
約束してもらいました♪)

そのOさんからは更に耳寄りな情報が。
そもそもアゲート(=瑪瑙)自体はありふれた石で
さほど高価なものではありません。
それが虹色効果があると
途端に値がはねあがるという実に厄介な代物(苦笑)。
実際、Oさんが入手したイリス・アゲートも万単位だったとか。
業者から入手したので、その値段で済みましたが
市場価格だと恐らく十万はするだろうというお話でした。

そんな厄介なイリス・アゲートですが
Oさんの友人はミネラルマーケットで百円単位の
薄くスライスされたアゲートの中から
虹色効果のあるものを探し出す名人だというのです。
そんな経緯もありまして
私も手持ちのスライスされたアゲートの中に
もしや虹色効果があるものが存在するかも!?と
思いまして、休日を利用して天然石の整理をしてみました。

結果は残念ながら、イリス・アゲートはなかったのですが
(まあ、当然ですね)
過去に購入してすっかり忘れていた幾つかの石が
出てきましたので、ブログでご紹介したいと思います。
(ここからが本題です。長い前置きですみません・汗)



『malachite~マラカイト(和名:孔雀石)』


書籍等による詳細は以下の通り

ウラル山脈ニジニ・タギリスク産が有名。
ヨーロッパでは幼児を危険から守る護符石。
東洋では『石緑(せきりょく)』と呼び、
『石緑青(いわりょくしょう)』という顔料=岩絵の具としても。
江戸から明治にかけて荒川鉱山から良質の原石が産出、
印籠の緒締め玉や簪玉に加工されたが、現在は絶産。
ギリシア語の「マラキー」が語源。
くすんだ緑色がアオイ科のゼニアオイの葉の色に似ていることによる。
和名は原石断面が孔雀の羽先に似ていることから。
色は銅鉱物の変質(炭酸塩)による。
銅像等の表面にできる緑青(ろくしょう)と同じ。
銅鉱床の上部にできる二次鉱物。







マラカイトを球形に研磨したもの。
サイズは5センチはあるでしょうか。
ずっしりと重みがあります。
まだ石を集め始めた初期の頃に購入したので
産地等は不明です。
購入したお店は雑貨店だったように記憶しています。
金の台座に卵よろしく可愛くのってました。


続いてこちら


『Unakite~ユナカイト(和名:ユナカ石)』


書籍等による詳細は以下の通り


この石は特にアマチュア宝石研磨加工の練習用に使用される。
アメリカノースカロライナ州ユナカ山が原産地。
変質してできた火成岩で、ピンク色や橙色の部分は
カリ長石である正長石(オーソクレース)の他、
微斜長石(マイクロクライン)も。
白色から灰色部分は石英(クォーツ)、
黄緑色は緑簾石(エピドート)、
濃い緑色は緑泥石(クロライト)が生じているから。
緑簾石と緑泥石は岩石中の長石が変質して生成した二次的なもの。
代表的なものは『含緑簾石花崗岩(がんりょくれんせきかこうがん)』。
大別して黄緑色が強いもの、
ピンク味が強いもの、
赤橙色が強いものの3つのタイプ。







こちらはパワーストーンのお店にて購入。
天然石検定の勉強を始めた頃ぐらい。
ユナカイトからは基本的に宝石質の石は採れません。
緑とピンク、二種類のカラーがとても可愛い石です。



次にご紹介するのは
かなり大きな塊としての二種類。



『Lemon Quartz(和名:レモン水晶・硫黄水晶(れもんすいしょう・いおうすいしょう)』
 正式名称は『sulfur in quartz(和名:硫黄入り水晶)』
  ブラジル産

無色透明の水晶に硫黄が混入することで
レモン色に変化したものです。

最初の頃はやたらと大きい石に惹かれていたらしく
今ではその大きさを持て余し
置く場所に困ってたりするんですよね(苦笑)。







こちらのクリソプレーズ(和名:緑玉髄(りょくぎょくずい))は
ひたすらデカいです(笑)まさに塊!
最初に購入した石がこのタイプだったせいか
長年、クリソプレーズは巨大で安価だと思い込んでました。
そんなイメージを一新してくれたのはMさんが教えてくれた
アップルグリーンのクリソプレーズでした。
(過去ブログ参照)







透明感があってなかなか綺麗です。
(蛍石のグリーンにも似ています)
こういった大きい塊は研磨しても
宝石には向きません。
キャビネットストーンとして
戸棚に飾っておくのが一番ですね。



最後はこちらも石コレクターを始めて
初期の頃に入手したもの。
いわゆる処理石というものです。


一つ目は水晶に放射能をあてて
黒く変色させたもの。
この処理は最もポピュラーな方法の一つで
一般的には黒水晶(モリオン)として
売られています。







サイズは20センチ以上はあるでしょうか?
本来の黒水晶でこのサイズはほぼ存在しないか
万一あったとしても、とんでもない値段になると思います。
ちなみに購入した価格は二千円でした(笑)。
安いから悪いということではなく
美しく珍しい石にはそれなりの値段がつくということですね。



続いてこちら。
これはもうパワーストーンの世界では
超おなじみですね。
そして私が過去最もショックを受けた石です。


一般的には『アクアオーラブルー』と呼ばれる
無色透明な水晶をメタルブルーに着色したもの。
パワーストーンに興味のある方でしたら
一度ぐらいは見かけたことがあるかと思います。


昔は金を使って着色していたらしいのですが
現在は価格の高い金ではなく
普通の塗料を使って染色しているとか。
パワーストーンのお店では丸玉ビーズにして
腕輪などにして販売していますね。











下の画像だと染色されているのが一目瞭然。
(根本部分が明らかに白い・苦笑)
私が購入した当時は
恐らく金を使って着色していたらしく
値段も9千円とビックリするぐらいお高かったです。
まだ石を万単位で購入することがなかったので
当時、あまりの高額さに驚いたものでした。


後日、これが処理石だと知ったのは
I先生の天然石検定講座を勉強した時。
正直、驚き以上にガックリ感が強かったですねぇ。
もちろん処理石自体が悪いということではなく
(トルコ石など処理を施さなければ
加工や保存が難しい石もあります)
処理石でも十分価値のあるものは存在します。
ただ、天然にこだわる人間としては
処理された石というだけで
結構引くものがあるんですよね~。
今にして思えば名前も
フォールスネームっぽかったかもしれません。
見た目は文句なく美しいのですけどねぇ(嘆息)



とまあ、最後の方は恥ずかしながらの失敗談です(汗)。
誰でも初心者時代があるということですね。
(今もレベル自体はさほど変わりませんが・笑)



今年の新宿ショーではぜひとも百円台の山から
イリス・アゲートを見つけ出したいと思っています!
もし見つけ出せましたら
こちらのブログでご報告しますね~!
更にもう一つ、長年探し続けている
キャンドル・クォーツの方も
そろそろ遭遇できるといいのですが(泣)。


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