ここ播磨も磨崖仏の少ない所・・・
上三草の集落を通る旧街道沿いの
岩壁に刻まれたお地蔵さんに逢って来ました。
兵庫県加東郡社町上三草
磨崖仏ですが舟形光背のまわりを大きく彫り込んで
壁面から突出したように見える珍しい意匠です。
蓮華座に立つ持錫宝珠型の地蔵菩薩。
蓮華座の下には合掌した二体の願主の坐像が刻まれています。
永和元年(1375)銘
県下でも類例の少ない鎌倉後期の造立銘をもつ貴重な磨崖仏です。
磨崖仏の前は車が離合困難なほどの細い道ですが
集落の外側に新道が通り、旧街道は拡張されずに済んだようです。
破壊や切り出しされず良かった・・・
播磨では願主が刻まれた石棺仏を良く見掛けますので
その類なんでしょうかねぇ。
阿漕さんのおっしゃるように何か有ったのかも知れません。
原因は分かりませんがこの場所で亡くなった方の弔いで刻まれたのかも知れません。
この道は別名「デカンショ街道」と言うそうです。
出稼ぎに行く人、帰る人が通った道・・・
>たいしんさんともなると、どんな状況でもコワさを感じ
ることは無いのでしょうけど。
そんな事ないですよ。
大和と伊賀の二か所の石仏で、その独特の雰囲気に耐えられず
暫く石仏の写真を撮らなかった時期が有りました。
近年再訪しましたが何にも感じなくなっていました。
ボケて来たのかも・・・(笑)
あった場所なのでしょうか?
願主二名の合掌坐像までもが彫られているので、
その救済の念は強かったハズです。
寺院境内などは別として、寂しい旧道などに仏さん
がおられると、ゾクッとする事があります。私の無い
法力ではそのイワクは判明させられませんが、当時
の人々の念が感じられて、「アソビじゃないんです、
通りがかっただけですぅ」と手を合わせてしまいます。
いい年してて、情けない話ですが、ひょっとして、これ
が本来の仏さんの目的なのかも・・
たいしんさんともなると、どんな状況でもコワさを感じ
ることは無いのでしょうけど。