祝戸集落の中ほど、專称寺の観音堂内に如意輪観音が祀られています。
奈良県高市郡明日香村祝戸
独特の黒い石（黒色蛇紋岩）に彫られた美しい如意輪観音像です。
頬杖をついて瞑想思惟する姿です。
柔らかな衣文の流れに優美さを感じます。
小像ですが、実に優れた造形美を表わす石仏です。
堂外の岩肌にも磨崖仏が彫られています。
石垣に混じって地蔵立像が彫られています。
錫杖・宝珠の定型地蔵です。
赤ちゃんが笑っているようなお顔ですね。
地蔵磨崖仏の脇に小堂が在ったのでちょっと覗いてみました。
此方は不動磨崖仏です。
他所でも有る事ですが、お不動さんだけ堂内に祀られています。
磨崖仏ですが石垣の一部になっています・・・
お里・沢市で有名な壷坂寺の裏手に在る香高山に
岩山いっぱいに彫られた石像群、五百羅漢が在ります。
奈良県高市郡高取町壷坂
岩山のいたる所に羅漢像等がひしめき合っています・・・
苔むした羅漢像は一種異様な雰囲気を漂わせています・・・
羅漢さんの声が聞こえる・・・・・
ザワザワザワ・・・・・
半ば落ち葉に埋もれて・・・
大黒天と羅漢や・・・
十三仏等・・・
珍しい五社明神も・・・
金剛界曼荼羅
胎蔵界曼荼羅
これだけ沢山彫るのには、かなりの期間が掛かった事でしょう・・・・
石工の思いが伝わって来るようです・・・・・
亀岡市北之庄集落に、二十一尊がずらりと彫られた珍しい磨崖仏が在ります。
京都府亀岡市千代川町北之庄
元は野天に在ったのですが、現在は堂内に祀られています。
二十一尊が横一列に並んでいるのですが、残念な事に
格子戸が邪魔をして、一枚で全体を撮影することが出来ません。
月輪がこれほど並ぶ磨崖仏は初見です。
まるで宇宙空間に浮遊して居るかのよう・・・
暫し見入ってしまいました・・・・・
一部風化が激しい尊像もあります。
尊名が判るものは極僅か・・・
一つだけ二尊が彫られたものが・・・
弥勒さんかな？薬師さんかな？
他よりひとまわり大きい月輪内には阿弥陀座像が彫られています。
堂の大きさがこれですので、磨崖仏の大きさが判ると思います・・・
高雲寺から茨木に下る途中、偶然出会った石仏さんです。
大阪府茨木市忍頂寺
街道沿いの民家の前に在り良く目立ちますのですぐに判ります。
周りには道路拡張工事の際のものか、小石仏が沢山集められています。
どこかしら大円釈迦堂の阿弥陀三尊笠塔婆に似ています。
此方はちゃんと笠石が載っていますね。
何処となくほんわかしていますね～
こんなん好きです～
周りの景観はそれなりなんですけど・・・・・
北摂シリーズもこれでひとまずお終い。
先の上音羽多尊磨崖仏から北方の下音羽集落。
街道に沿った小高い所に高雲寺が建っており
境内に「大阪の石仏」に載っている阿弥陀石仏が在ります。
大阪府茨木市下音羽
北向きの小堂内にあるため陽が射しません・・・
何とも撮影し難い石仏さんです。
蓮華座に坐す定印の阿弥陀さん。
肩の左右に観音・勢至菩薩の種子を薬研彫りしており
阿弥陀三尊を表わしています。
判り難いですね・・・
「大阪の石仏」には照明を当てて撮影された
素晴らしい写真が載っていますが・・・
この角度ならまだ少しはましかな？・・・
良い阿弥陀さんなんですがねぇ・・・
