磨崖仏の宝庫と云われる当尾の里の、個人宅敷地内に巨岩が聳え立ち
壁面に線刻で定印の阿弥陀如来座像が刻まれて居ると言う事で
喜び勇んで出かけて来ましたが・・・
ご覧の通り大岩が露出しているのみ。
肉眼では何と無く線が見えますが撮影してもこの程度しか見えません。
当時の私の撮影技術では如何にもならず
これでは記事にならないとお蔵入りしていた大磨崖仏・・・
撮影困難な大磨崖仏を何とか撮影する方法は無いものかと
試行錯誤の末、数年ぶりに撮影再挑戦した結果
肉眼では矢張り何にも見えない壁面に
定印の阿弥陀如来座像が
浮かび上がったのです!
久しぶりのこの気持ちの昂り
伝わるでしょうか・・・
推定南北朝時代
岩の間に湧水を湛えており
嘗てはがここが行場で有ったのかも知れません。
こんな大磨崖仏が人知れず当尾の里に在る事が不思議でならない・・・