向浦中垣内より山口神社に至る途中に在る阿弥陀笠石仏です。
平群町檪原向浦
この付近に光明寺へ至る野道があり、辻の地蔵に位置づけられます。
その為か、阿弥陀さんなのにタケダの地蔵と呼ばれています。
優しそうな阿弥陀さんですね~
民家の脇にさりげな~く立っています。
向浦中垣内より山口神社に至る途中に在る阿弥陀笠石仏です。
平群町檪原向浦
この付近に光明寺へ至る野道があり、辻の地蔵に位置づけられます。
その為か、阿弥陀さんなのにタケダの地蔵と呼ばれています。
優しそうな阿弥陀さんですね~
民家の脇にさりげな~く立っています。
昔、檪原邑の物資流通は上垣内(峯の垣内)を経て、十三峠を越え八尾市神立へ
西北の鳴川峠を越えて東大阪市六万寺との交易が中心でした。
峯の街道はその要路にあたる街道西側の谷、寺裏の谷を経て檪原墓地が在ります。
平群町檪原
檪原墓地の十三仏板碑
よく見かける山型の板碑です。
風化も比較的少なく、良く残っています。
石面一杯に隙間無く彫られた十三仏。
一寸窮屈そうな気が・・・
峯の街道筋に在る腰痛地蔵屋形
峯垣内入り口の守護仏だそうです。
峯垣内(上垣内)から西に向かって、古道河内の道が残っています。
北側廃道の藪の中、巨岩に彫られた東向きの地蔵磨崖仏が在ります。
平群町檪原峯垣内
以前はこの磨崖仏の直ぐ近くまで水田が在ったようですが
今は荒れ放題で、磨崖仏も藪の中に隠れてしまっています。
道が無いので大変でした・・・
蓮華座に立つ 錫杖を持った地蔵菩薩です。
中々好いお顔をなさっています。
薄暗い藪の中で暫く、じっと見惚れていました・・・
大体の位置は判っていましたが、何せ道が在りません。
三度目に漸く出会う事が出来ました。
お地蔵さんに導かれるように、辿り着いた様に思います。
裏の谷のお地蔵さん、よんでくれて有り難う・・・
藪の中でもこの存在感 ・・・
また会いに行くからね・・・
越木塚の中心地にあり、念仏講の最古の祈念の仏で
筆神さんと呼ばれる阿弥陀磨崖仏です。
平群町越木塚(小字カンドウ)
筆神さんの由来
カンドウの地は昔、札所だったそうで
ふだ所の仏さんが転じてフダ神に、フダ神がフデ神になり
今では筆を供えれば文字が上達する筆神さんになっています。
本来は札所の阿弥陀如来磨崖仏です。
阿弥陀さんも、とうとう神さんになってしまいました・・・
信貴畑小字カンジョー(勧請)は東南の入り口としての清浄な神の座す地で
毎年正月に老人衆がカンジョーの縄を奉納していると言う事です。
その勧請の地の屋形内に二基の石仏が祀られています。
平群町信貴畑小字カンジョー(勧請)
船型十三仏板碑と如来坐像です。
十三仏は上部に天蓋を刻み、各尊像が連座に座るものです。
よくある十三仏板碑よりも横幅が有り、どっしりと安定感があります。
如来像は頭光があり、右手与願印を示すものです。
前記の十三仏板碑よりも古い形式を持っています。
信貴畑の勧請縄
信貴畑の辻に通称タル地蔵、辻の地蔵と呼ばれる石仏が覆屋の中に祀られています。
平群町信貴畑
油樽の上に立つ石仏です。
寄進者が永代燈明を願って建てたものです。
地蔵と呼ばれていますが、どう見ても十一面観音です。
十一面観音さんが見てきた景色も、随分と様変わりしてしまいました・・・
石造の油樽台座
目洗い地蔵の付近、南側山中に在る磨崖地蔵です。
平群町信貴山
目洗い地蔵とは対照的な、山の自然と一体化した地蔵磨崖仏です。
錫杖型の地蔵で、舟形光背の上部に庇を付けていたであろう溝があり
光背の外周に雨樋状の溝が見えます。
残念な事に、斜めに走った亀裂の為か、お顔が破損してしまっています。
最近誰かが訪れた様な形跡は見当たりませんでした。
この磨崖地蔵さんも、何れは忘れ去られてしまうのでしょうか・・・
この様な磨崖仏に心惹かれます・・・
お地蔵さん・・・又来るね・・・
信貴山多宝塔より奥の院に至る山道。
西側山腹に目洗い地蔵と呼ばれる阿弥陀磨崖仏が在ります。
平群町信貴山
磨崖仏に笠石を載せ、二本の石柱で支えており石龕の様に見えます。
笠石を設けた上に、更にコンクリートの堂が造られています。
堂内は暗くて、撮影が困難です・・・
どう見ても阿弥陀さんですよね・・・
普通の人が見れば何でも地蔵さん。地蔵さんは石仏界の有名人・・・
堂の手前に井水が湧出しています。
大和郡山の矢田寺と平群の金勝寺を結ぶ矢田山越え
旧参道を歩いていると、こんな磨崖仏に出会いました。
矢田山地蔵磨崖仏
右手に錫杖を持たず、右手の親指と人差し指を結んだ独特の矢田型地蔵磨崖仏です。
これは地蔵・阿弥陀両方の功徳を備えていると言われています。
一寸失礼して花立を降ろさせて戴くと・・・
何と、左に合掌坐像仏が彫られていました。
少し上方を見上げています。
合掌地蔵でしょうか?
この様な二尊磨崖は他では見かけた事がありません。
分岐に在るお地蔵さん。
諏訪、丸柱間の旧道(今は旧道がバイパスになって立派な道路になっています。)沿いに
ほぼ垂直に切り立った大岩が露出しており、そこに六地蔵が彫られています。
三重県上野市諏訪
大きな岩の壁面下部に彫られているように見えますが
昔はは農道から見上げる所にあったそうです。
私も見上げてみたかったな~
今は逆に道路より低い位置になってしまいました。
供花や蝋燭台等があり、まだ忘れられていませんね。
磨崖ですが庇が付けられています。
お顔がかなり破損しているのが気になりますが
子供の悪戯でこんな風になったようです。