季節待ちをしていた磨崖仏の締め括り・・・
加茂町には磨崖仏が二十五基確認されていますが
その殆んど、二十四基までが当尾地区に在ります。
残りの一基は・・・・・
この地区唯一の小谷の阿弥陀磨崖仏、通称おかめ地蔵です。
何度も何度も通い、下調べ聞き込みを繰り返し、いよいよ決行の日がやって来ました。
聞き込みの段階では道は無いとの事で藪漕ぎ覚悟で出かけましたが
川沿いの旧道を見付ける事ができ、その僅かな踏み跡を辿り
藪の向こう側にその姿が見えた時の感動・・・
言葉では言い表せません。
夏場はとても近付けそうも無い場所に在りました。
逸る心をおさえつつ藪を掻き分けると・・・
京都府相楽郡加茂町北 小谷下村
やっと出会えた幻の磨崖仏・・・
銭司の渡しが無くなってからは訪れる人も無く
人々の記憶からも消え失せようとしています。
寛永二年銘
加茂の昔話には「おかめ地蔵」の悲しい伝承が・・・
じっと木津川の流れを見つめ続ける磨崖仏・・・
すぐ横の枝にはゴミがひっかかっており
増水時には水没してしまう事が伺えます。
対岸は銭司の渡し場跡・・・
銭司の子供達はこの渡しで学校に通っていたそうです。
場所さえ判ればと、対岸の銭司の渡し場跡から・・・
何とか撮影出来ました・・・
此処から見る事が出来ます・・・
こんな所に磨崖仏が隠れていたんですね・・・