曽爾小学校の裏手、小高い所に在る大岩に刻まれた地蔵磨崖仏です。
覆堂で保護されていますが堂内から拝することが出来ます。
以前一度訪れていましたが施錠と磨崖仏の前の透明アクリル板が反射するため
残念ながら撮影せずに帰った思い出があります。
ふと思い出し、久し振りに訪れたところ施錠はされていませんでした。
が・・・矢張りアクリル板が・・・
でも何とかなるもんですね。
引き戸になっているのに気付いて、すんなりと開けることが出来ました。
奈良県宇陀郡曽爾村長野
持錫宝珠型ですが錫杖は掌に載せた柄の短いもの
宝珠を持つ手は胸前ではなく外側に開いた掌に持つ特徴が見られます。
頭光は小さめで陽刻、尊顔は左を向けています。
衲衣衣文等各部の表現に鎌倉後期の様式が現れていると言う事です。
資料には線彫りの蓮華座上に立つと記載がありますが
残念ながら足元を見る事が出来ません。
戸帳を垂らしてある石仏、磨崖仏は撮影困難です・・・