石仏み~つけた

大和とその周辺の石仏や磨崖仏を探し歩いています

兵庫県 加西市 北条の五百羅漢

2012年07月31日 | 今昔

 

兵庫の石仏二つ目は北条の五百羅漢石仏です。

関西の石仏好きなら一度は訪れて見たいと思う所です。

 

まずは昔のネガから・・・

当時、この石仏が見たくて友人に案内を乞いました。

 

西日が羅漢さんを際立たせています・・・

結構雑草も生えていたんですね。

 

他には無い独特の雰囲気を醸し出しています・・・

 

お土産用の小さな羅漢さんを買ってしまうほどのお気に入りでした。

 

現在

約三十年ぶりの再会です・・・

雰囲気の良かった雑草は一切無くなり

玉砂利が敷かれていました。

あまりにも整然とし過ぎた感があり残念です・・・

 

昔は雑草で見えなかったのか、はたまた近年に追加されたものか

殆どの羅漢さんが角石の台座に乗っています。

 

此処に雑草が生えていたらと思うと・・・

 

まぁ雰囲気は変わっても羅漢さん自体は昔のまんま・・・

 

昔のまんま・・・

 

また何十年後かにお会いしましょうね・・・

 

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兵庫県 相生市 瓜生羅漢石仏

2012年07月23日 | 今昔

 

暑中お見舞い申し上げます

 

大和の石仏や当尾の石仏ばかりを撮影していた三十年程前。

姫路の友人の案内で、初めて兵庫県の石仏を撮影した時のフィルム画像です。

その時に廻った石仏は三ヶ所。

まずは相生の瓜生羅漢石仏です。

白黒フィルム(ミニコピー)で撮影して、増感現像しています。

兵庫県相生市矢野町瓜生

「羅漢の里」にある岩窟の中に釈迦如来、文殊普賢の両菩薩

そして十六羅漢がずらりと並べられています。

 

この様な石仏は初めてだった為、強い印象が残っていました・・・

 

詳細は判らずとも何か感じるものがあります・・・

 

このフィルム独特の写りが今も忘れられません・・・

 

この頃から約三十年間、石仏撮影は殆どしなくなっていました・・・

 

羅漢さんの三十年後はどうなって居るんでしょうね・・・

 

 現在

あれ以来なかなか機会がありませんでしたが

どうしても今の羅漢さんに会いたくて、思い切って行って来ました。

願い叶って三十年ぶりの再会です。

微妙に移動されたような気もしますが・・・

今も変わらず独特のお姿の羅漢さんが並んでいました。

 

当時、露出の失敗で撮影出来ていなかった羅漢さんも

今回は撮影する事が出来ました。

 

 

 

 

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室生村 涼み地蔵磨崖仏

2012年07月19日 | 石仏

 

室生寺の山を背景に佇む地蔵磨崖仏です・・・

最近手に入れた書籍に載っていたもの。

室生には親友宅があるので何度と無く訪れていますが

その親友の家から見える所にこんな磨崖仏が在ったなんて・・・

 

奈良県宇陀郡室生村室生

昔の写真と同じ角度で撮影してみましたが・・・・・

昔の写真では遠く室生寺の橋や鐘楼を望めましたが

現在木々が大きくなってこの角度からは山だけしか見えなくなっています。

 

形の良い自然石に刻まれた、大きな円光背に長い錫杖を持った通常型の地蔵さんです。

友人の母親から「涼み地蔵」と呼ばれていると教えて貰いました。

 

地衣類に侵され班状になっていますが、良いお地蔵さんです。

多くの人々に撫で擦られたのか、お顔はすり減ってはっきりしません ・・・

 

会いに来たのを喜んでいるかの様に

夕日がお地蔵さんを浮かび上がらせていました・・・

 

 

 

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三重県 美杉村 日神不動院の不動明王石仏

2012年07月17日 | 石仏

 

撮影出来ないものと、端から諦めていた・・・・・

 日神不動院の不動明王石仏です。

 

 三重県一志郡美杉村字飯垣内日神

 

石友を今不動石仏に案内した折

偶然御開帳に出くわし、拝観叶いました。

 

 

不動堂は天正九年織田信長の兵乱による火災で大損傷を受けたそうです。

右足と膝部の衣文、両肘、大体の形状と火焔の線刻等

多少の残存部によって相当な石仏であった事が推察されます。

 

宝剣の痕跡と火焔光背で辛うじて不動明王であることが判ります。

尊顔がもう少し残っていたら・・・

 

脇の童子はこんな状態。

最早何が何やらです・・・

 

境内に在る種子碑

 

金剛界大日(バン)の梵字石仏

下方の蓮葉の意匠はこの辺りに見られる何とも面白いものです。

 

県指定天然記念物のオハツキイチョウ

 

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三重県 美杉村 六田 六地蔵石憧

2012年07月09日 | 石仏

 

有名な北畠神社から少し北へ行った所、川向いの川端に立つ六地蔵石憧です。

 

 

三重県一志郡美杉村上多気字六田

大洞石製文明十八年銘、県下では三番目に古いものだそうです。

頂上の宝珠を失い竿の下方が破損していますが

笠、六地蔵龕部、中台、竿とよく旧状を残しているのは有難いです。

 

北畠神社は室町時代の名庭園で、六地蔵石憧がこの時代に流行造建されたのが

付近で散見されるのも何か関連があるのかも知れません・・・

 

僅か数十年前の写真とは比べ物にならない程

地衣類が蔓延っているのが惜しまれます。

昨今、保存はするが手入れをしないものが多い様に思います・・・

 

 倒れると危ないのかも知れませんが

この鎖は何とかならないものでしょうか・・・

 

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三重県 美杉村 老が野 四国八十八ヶ所磨崖仏

2012年07月02日 | 石仏

 

老が野集落にも下之川の石御堂巌と同じ様な岩体の露出した所が有り

壁面にずらりと八十八ヶ所のご本尊が文字で刻まれています。

集落から僅かしか離れていないとは思えない程、不思議な空間がそこに在ります・・・ 

 

三重県一志郡美杉村八知字老が野

巌は三つ在り、それぞれ弘法大師像等の石仏が並べられています。

巌の異様さに圧倒され、只々立ち尽くしてしまいます・・・

 

蓮華座の上に刻まれた各札所の御本尊名

 

明治に入ってからのもので尚且つ尊像や梵字が刻まれている訳ではありませんが

この景観は一見の価値が有ると思います。

こんな所が人知れず在ったなんて・・・

 

一時期は多くの参拝者が有った様ですが

鉄の手摺りも錆びて朽ち果て

今はひっそりと静まり返っています。

 

大師堂

 

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