名張市内に二基在る一石三十三観音石仏。
一つは先の上長瀬国津神社の物
もう一つが此処青蓮寺境内に在ります。
三重県名張市青蓮寺
将棋の駒形の板石に、五列七段に小さな舟型を彫り込み
内に各札所の観音像を陽刻しています。
上段の左右二つは梵字を刻んでいて
右側は「バク」左側は「ア」が刻まれています。
上部中央には天蓋が刻まれています。
各尊像横に札所番号が刻まれています。
集落を見下ろす高台に在り、とても良い景観です・・・
名張市内に二基在る一石三十三観音石仏。
一つは先の上長瀬国津神社の物
もう一つが此処青蓮寺境内に在ります。
三重県名張市青蓮寺
将棋の駒形の板石に、五列七段に小さな舟型を彫り込み
内に各札所の観音像を陽刻しています。
上段の左右二つは梵字を刻んでいて
右側は「バク」左側は「ア」が刻まれています。
上部中央には天蓋が刻まれています。
各尊像横に札所番号が刻まれています。
集落を見下ろす高台に在り、とても良い景観です・・・
白山神社への参道口に集められている石造物の中に
地蔵二尊が彫られたものが在ります。
三重県名張市上三谷
背後の板壁が凄く良い感じです・・・
錫杖・宝珠の通常型地蔵と合掌地蔵です。
枠上部に梵字で「カ・キリーク・カ」を刻んでいます。
それ程大きな物ではありませんが、丁寧に彫られています。
上部には臍があり、当初は笠石が載っていたようです。
この裏に・・・・・
上三谷の白山神社境内に在る、珍しい地蔵石仏です。
三重県名張市上三谷
穏やかなお顔のお地蔵さん。足には木靴を履いています。
良くある涎掛けは有りませんでしたが・・・
ひと目見て判る通り、地蔵の胸部に楔状の穴が開けられています。
こんなお地蔵さんは初めて・・・
どういう意図で開けられたのかは不明です・・・
当初より覆屋が掛けられていたのか、脆い石質ながら磨滅が殆んどありません。
なかなか良いお地蔵さんです。
簡素な覆屋で祀られています。
近くの墓地にはこんな一石六地蔵さんも・・・
上長瀬国津神社から目と鼻の先、吊り橋傍らの墓地に小さな磨崖仏が在ります。
三重県名張市上長瀬
石塔墓地の中に露出した岩が在り、小さなお地蔵さん?が彫られています。
まさかこんな所に・・・と言う所に在ります。
落ち葉に埋もれてさらに判り辛くなっています。
こんな小さなものでも磨崖仏を見つけると嬉しくなります・・・
磨崖の五輪塔も刻まれている様ですが
前に阿弥陀石仏が在る為確認できませんでした。
上長瀬国津神社の境内に上長瀬庵と呼ばれる小堂が在り
石造物が祀られています。
まずは一石三十三観音石仏
三重県名張市上長瀬
二メートル余りの大きな舟型石に、西国三十三ヵ所のご本尊が陽刻されており
各尊像の横には札所番号の刻銘が在ります。
保存状態も良好で新しいもののように見えますが
青山町別府の十王石仏に似た点も見られるので
恐らく同時期の造立かと思われます。
名張市内では二基あるのみで
特にここのものは大きいので見応えがあります。
もう一つは阿弥陀立像石仏
二メートル足らずの舟型石に阿弥陀立像を厚肉彫りしていますが
昔、火災に遭ったため現在は頭部と右側の袖衣の下部が残るのみです。
此方も大きくて見応えが有ります。
体部が此れだけ激しく崩れ落ちたのに、よく頭部が残ったものです・・・
頭部のまわりには頭光の一部分が残っています。
痛々しいですが良い阿弥陀さんです・・・
県道布生夏見線の布生学校前バス停から
北に入った所の岩肌に地蔵磨崖仏が刻まれています。
三重県名張市神屋
錫杖・宝珠の定型地蔵立像です。
連弁が線刻されているようですがよく判りません・・・
柔和なお顔のお地蔵さんです。
おちょぼ口が素敵なんですが
鼻の辺りが欠けてしまっているのが残念です・・・
なかなか良い風情です・・・
左の岩には貴重な、在銘の磨崖五輪塔が刻まれています。
奈垣集落奥にある国津神社下の大岩に不動明王が彫られています。
三重県名張市奈垣
当初は上から水を落とすようになって居たようですが
今は大岩の前を谷川が流れているだけです・・・
今まで色んなお不動さんを見て来ましたが
こんな不動明王は初めて・・・
眼は天地眼ではなく正眼、火焔光背も形式的で
図案化されたお不動さんです。
景観は良い感じ・・・
名張の数少ない磨崖仏の一つです・・・
奈垣の広芝橋から羽根への道を行くと、すぐ左に覆屋が在り磨崖仏が彫られています。
三重県名張市奈垣
右の岩に地蔵と阿弥陀が、左の岩には小地蔵が彫られています。
街道筋でもあり、今もお参りされている方があるようです。
田舎造りの、ほのぼの磨崖さんです。
地元では足痛地蔵と呼ばれ、民間信仰の対象になっています。
昔は沢山のわらじが奉納されていたそうです。
小地蔵は追刻されたようです。
足痛が治った人が奉納されたのでしょうか・・・
人里離れた山間部では、お地蔵さんにお願いするしか無かったんでしょうね・・・
今まで何度通ったか判らない位、馴染みの夏見橋。
その橋から見える所に在る河原の岩に磨崖仏が彫ってあることを知り
早速探しに行って来ました。
三重県名張市夏見
ついこの間も石仏今昔で行った積田神社傍の夏見橋。
其処から見える岩に阿弥陀座像と五輪塔が彫られていたなんて・・・
嘗ては磨崖仏の前を旧道が通っており、その道に面して彫られている為
橋から見ているだけでは磨崖仏が彫られて居る事など全く判りません。
小さいですがはっきりと阿弥陀の定印が判ります。
名張で良く見かける磨崖の五輪塔です。
右上が夏見橋・・・
こんなに近いんですが・・・