石仏み~つけた

大和とその周辺の石仏や磨崖仏を探し歩いています

榛原町 大内峠の十三仏 ー再訪ー

2016年02月22日 | 再訪

 

何時行っても薄暗く光量不足で良い写真が撮れない大内峠の十三仏

久しぶりに思い出し懐中電灯持参で会いに行って来ました。

 

奈良県宇陀郡榛原町大野 大内峠

室町後期

旨い具合に木漏れ日が射し込んでいると思ったら

笠石が有る為、お顔に陽があたりません。

 

それならばと何時もの様に照らしてみたら・・・

 

 

照明の下、浮かび上がったお顔を見て吃驚!

こんなに笑顔のお地蔵さんは初めてです。

 

光の当て加減で笑顔になるのかと思ってよく見ても

矢張り笑顔になるように刻まれているようです。

峠越えでこんな笑顔のお地蔵さんに出会えたら

疲れも吹っ飛んで気持ちも晴れやかになるでしょうね。

 

又来ます・・・

 


山添村 中峰山 旧道の磨崖仏

2016年02月15日 | 古道・旧道

 

 中峰山集落の伊勢街道沿い

露出した大岩に磨崖仏が刻まれていました・・・

 

奈良県山辺郡山添村大字中峰山

「右いせ」と刻まれた道しるべから旧道を辿ると

程なくこの大岩が現れます。

樹木の根元辺りに何やら枠取りが・・・

 

見上げる程の巨岩の下部に、半ば落ち葉に埋もれ磨崖仏が隠れていました。

 

 地蔵が三体と阿弥陀が刻まれています。

およそ一尺位でしょうか・・・

 

右側の枠はまだ二体ほど刻めそうな位空けられていました。

六地蔵ではなさそう。

多尊磨崖の類いか・・・

 

 こんな石仏風景が未だ在ったなんて。

添村は奥深い・・・

 

 


三重県 大山田村 千戸の青面金剛磨崖仏

2016年02月08日 | 石仏

 

 

千戸の集落入口に青面金剛の磨崖仏が在るという事だけの情報を得

何度か探したが見つからない儘でいた庚申さん・・・

漸く出会うことが出来ました。

見付かった切っ掛けは、此処だと思い間違って入った集落内の

道に偶々出ておいでた方にお尋ねし

何度かのやり取りの末に庚申さんの場所がおぼろげに分かって来ました。

その辺りを探索するも発見に至らず

道路の反対側から眺めてみると

其処には花立らしきものが・・・

 

近付いてみると確かに何か彫ってある様ですが

これでは如何にもなりません。

で、お掃除させて頂きましたところ・・・

 

三重県阿山郡大山田村大字千戸字西山

雑木を払ったら青面金剛(庚申さん)が姿を現しました。

 

邪鬼を踏み付けていないのと、ショケラをぶら下げていませんが

とんでもない庚申さんが多い中で中々の出来だと思いますが・・・

 

足元には二鶏・三猿が刻まれています。

 

道路拡張工事の際に此処に移動し、祀られたようです。

 

これじゃぁ判る訳ないですね・・・

これを車中から発見するのは不可能に近いです・・・

 

 

 


室生村 大野 閼伽井の不動尊ー再訪ー

2016年02月01日 | 再訪

 

このお不動さんも照明が無ければ如何にも撮影困難な石仏の中の一つ。

室生村を通った時にふと思い出して寄ってみました。

 

奈良県宇陀郡室生村大野

桃尾の滝の不動磨崖仏と同意匠で鎌倉中期の作と云う事ですが・・・

照明無しでは矢張り輪郭が確認できる程度にしか写りません。

せっかく見に行ってもこれではがっかりしますね。

 

では、照明を当てて見ます・・・

 

輪郭の中に刻まれた線が見事に浮かび上がりました!

こんなに変わる物なのですね。

今まで見えなかったものが見えた時の感動は

言葉では言い表せません・・・

 

 利剣の先半分と御尊顔の一部が欠け落ちているのが残念でなりません。