「チェスの話」シュテファン・ツヴァイク作を読みました。4つの短編小説です。
- 目に見えないコレクション
- 書痴メンデル
- 不安
- チェスの話
読み始めるとすぐにツヴァイクの世界に入り込んだように思いました。以前にも読んだ本「過去への旅 チェス奇譚」を思い出してまったく同じ世界に入った気がしたからです。
「目に見えないコレクション」は目が見えないお父さんが集めた絵画のコレクションを生活のために手放したのですが、お父さんには黙っていました。お父さんは絵のことをよく覚えていて何も書かれていない紙切れを手にして古美術商に解説します。本当の価値を分かち合えたと思ってお父さんは感激し、お母さんと娘さんは話を合わせてくれた古美術商に心から感謝しました。
古美術商は
「味気ないおもくるしい時代に、ようやくまた人の純粋な感激を、いきいきと感じることができたのです。それは精神の光にくまなく照らされて、ひたすら芸術にむけられた忘我の境地ともいえるものであり、現代の人々が、もうとうに忘れてしまっているように見えるものでした。」
とうやうやしい気持ちになりました。
「書痴メンデル」は本に関することなら何でもすらすらと出てくる主人公メンデル。本を偏愛するあまり逮捕されて転落してしまうお話。
「不安」は良家の奥様イレーネに恋人が出来て、不安にかられるというお話。ハラハラドキドキしながら読みました。
「チェスの話」は「チェス奇譚」と同じだと思うのですが、全く同じかどうかは覚えていません。何度読んでも面白いお話です。人間の精神世界はどうなっているのかと思いました。また違う作品も読みたいと思います。
2023-3-23(木) 図書館資料 請求番号:943/ツヴ
マジェランが世界一周をする旅の途中のどこかの南米の港でのことだったように思います。その主な筋さえも覚えていないのですが、ドイツ語の原文で読んだことだけは確かです。
そのころはまだ将来自分がドイツ語のカタコトを話すようになるなどとは予想だにしていないころのことです。
いつか訳本でいいからツヴァイクの小説を読んでみたいなと思います。
ご紹介ありがとうございます。
そちらは桜は咲いていますか?仙台はまだもう少しかかりそうです🌸🌸🌸
失礼しました!
マジェランの世界一周のお話、面白そうです。冒険物語ですね。
いつか日本語で読んでみたいです。
ツヴァイクは伝記物語も書かれているそうです。
時々外国の作品も読みたいと思います。
昨日は午前中は晴れていたので急いで駅前に本を借りに行きました。
高槻にJT(日本たばこ)があり、そこは桜がきれいで、この季節は解放してくださいます。
昨日は3分咲きぐらいだったかな?きれいでした。
来週はお花見日和です。和束の友達のところにBBQとお花見に行くことになっています。
また写真を撮ってきますね。
「将棋の子」はいつでもいいですよ。無理されず余裕のある時に読んでくださいね。
きっと感動されると思います。