大崎善生作「赦す人」を読みました。大崎善生さんの将棋棋士について書かれた本が大好きです。私は将棋は全くできないし、興味もないのですが、将棋棋士の人生が私の知らない世界で、目を見張ることばかりだからです。今回の「赦す人」は作家団鬼六の生涯が書かれています。破天荒で遊ぶのが好きで6億円の鬼六御殿を作ったかと思うと借金まみれになったりと想像を絶する人生です。鬼六のお父さんは生涯を勝負と女遊びに明け暮れて、夜逃げの英才教育を受けたようなものと書かれています。関西学院大学在学中は演劇部に所属しました。その後、大衆演劇を志向した鬼六は演劇部を退団、ドサ回りの劇団に入団し地方巡業の経験もしました。軽さや面白さといったものを軽視し排除しようとする方向感覚に鬼六は大きな疑問を抱き、その反骨心こそが大衆SM作家団鬼六を生み育てる原動力になっていったに違いないと書かれています。SMのことはわかりませんが軽さや面白さは私も好きです。人が好きでおおらかで遊びが大好き。人を赦すことのできる人。「赦す」とは、罪や過失を咎めないことにすることです。「新宿の殺し屋」と恐れられる真剣師「小池重明」の人生も波乱万丈です。小池重明さんは将棋がとても強くて、どうしようもない嘘つき。何度も騙しますが赦されるのです。読者の私はもう赦してはだめだと思うのですが、親身になっている方ほど赦すのです。おおらかで感動して涙が出てきます。人の一生とはと考えました。この次は団鬼六作の小説を読みたいです。
2023-6-22(木) 図書館資料 請求番号:910.2/ダ
高槻に将棋会館ができたら、将棋の子がたくさんやって来ますね。
今の奨励会はあの本の頃よりは近代化してるかもしれませんが、厳しい勝負の世界はきっと変わらないでしょうね。
まずは「聖の青春」を読んで、それから「赦す人」を読みます^^
知ってる人沢山おられましたか?
私はほとんど知らない方ばかりやったけどね。
高槻に将棋の子が集まってくるけど、幸せを祈らずにはおれないわぁ。
自分で選ぶ人生やから後悔はないとしてもね。
団鬼六さんもすごい人生を歩まれてるわ。
家族は翻弄されると思うけど、尊敬できるとこがあります。
また、読んだら感想を聞かせてね。