先日「ニセアカシアとユウゲショウ」の記事を書いたら、友達が「アカシアの大連」という本を教えてくれました。アカシアの花に興味を持ったのは大連の「アカシア祭り」に参加したからです。「アカシア」という響きもちょっと切ないような感じで好きです。歌詞にもよく使われています。「♪アカシアの雨に打たれて・・・」「♪アカシアの花の下で・・・」「♪アカシアの大連を訪ねてきてみたの・・・」など。以前「アカシア香る」という本を読みました。その時も大連のアカシアを思い出して題名にひかれて読みました。清岡卓行さんのことを調べたら「アカシアの大連」で芥川賞を受賞されていました。図書館で借りようと題名で検索したら出てこなかったのでアマゾンで買いました。後で作者名で検索したらやはり図書館にありました。漢字が多くてちょっと難しいですが、私の読みたかった本です。二男が大連に9年住んでいたので、私も会いに5~6回大連へ行っています。作者は大連で生まれ26歳の時に引き上げて来られました。故郷が大連ですが、他国が故郷で、戦争もあり、複雑な心境でした。最初の奥様を亡くされた時、悲しみを乗り越えるために初めて書かれた小説です。大連のことが目に見えるように詳しく書かれています。日中文化交流協会代表団の一員として34年ぶりに大連を再訪した時にも大連小景集として4編の小説を書かれ、この本には合計6編の小説が掲載されています。それらがみんな関連しています。故郷大連に対する複雑な思いが入り混じっています。私が大連に行ったのは息子に会うためだけでしたので、旧ヤマトホテルなどツアーで案内してもらっても深く感じることはありませんでしたが、この本を読んでもっとしっかり見ておけば良かったと思いました。この本の中には中山広場、労働公園、星海公園、東海公園、黒石礁、旧日本人街、旧ロシア人街、金州南山、響水寺などいろいろな所が詳しく書かれています。そこには私も行ったことがあり、懐かしい思いで読みました。アカシアはもとはアメリカ原産でそれがヨーロッパに渡り、ロシアに渡り、ロシアの方が大連に沢山のアカシアを植えたそうです。私が疑問に思っていたアカシアの名前も「ニセアカシア」だと書かれていました。本当はアカシアではなくニセアカシアというところにも切ないものがこみ上げてきました。また中国の飛行機は着陸の時、本当にスムーズで静かに着陸して上手だと書かれていました。私もいつもそのことに感心していました。
この写真は私の家の近くのニセアカシアです。アカシア祭りで大連へ行った時には赤いアカシアも咲いていてそれはそれはきれいでした。今回写真を探しましたが見当たりませんでした。
2007年「第18回大連アカシア祭り」が開かれた新天地広場です。岩手県知事がご挨拶されていました。ツアーの私たちは特等席で観られました。アカシアの花ことばは「友情」だそうです。
中国の文化も沢山見る事が出来ました。
夜はホテルで盛大なパーティーがありました。ロシアの女性は透き通るような白い肌で小顔でスタイルが良くて美しかったです。浅丘ルリ子さんやなかにし礼さんも来られていました。
この次は「マロニエの花が言った 上・下巻」―清岡卓行作の本を図書館で予約しました。緊急事態宣言中で図書館は休館でしたが、予約は出来るようになりました。そしたら偶然にもJR高槻駅前できれいに咲いているマロニエの花を見ました。アカシアと違ってマロニエはフランスのお洒落な雰囲気がしますが、本の内容はどのようなものでしょう。清岡卓行さんはフランス語学者だったのでひょっとしたらフランスの香りを楽しめるのかな?と思っています。
「アカシアの大連」を歌った曲までありました。この本を読んで沢山のことを思い出しました。いつか曲も演奏してみたいと思います。
旅行者の私でさえも郷愁を感じたので9年暮らした息子はさぞかし感動することと思います。この次に息子に会う時にこの本を渡そうと思います。
2021-5-14(金) 所有本
NHKのラジオやテレビでも講師を務められたですね。わかりやすい講義でしたね。いまでもときどき中級編の講師を務められたりしています。どこの出版社か忘れましたが、「フラ語わかりやすいにもほどがある」とかいう本を出されています。
フラ語はもちろんフランス語です。
大連といえば、私の存じ上げていたドイツ語のT先生もこの町の出身でしたね。もちろん、日本人です。Daren(ターレン)とか発音されるようですね。
この先生はターレンにいつかお里帰りしたときに、中国人になにかとがめられたとかですが、自分はターレンの生まれだとか言ってその追求を逃れたとか言っていました。それを聞いて許してくれる中国人の懐の深さです。
自分の生まれた町をやはり誇りに思っていたのでしょうか。
caの下にcの下にしっぽみたいなものをつけるのですが、どういう意味だったか。
いまあわてて仏和辞典を開いてみたのですが、「そら、できた」とか「やった」とか、「ほうら、やっぱり」とか「あーあ、やっちゃった」とかの意味とありました。
曲はあまり感心しないですね。
aoyamaさん、大連は英語ではDalianダーリアンと言われ、ロシア語ではダーリニーと言われているそうです。
複雑な歴史が関わっているのでしょうね。
私が存じ上げている引き上げ者の方々は皆さん頭脳明晰です。
清岡さんもそうですし、aoyamaさんもそうです。
息子が大連に行くまでは中国には行きたくなかったのですが
行くとお一人お一人は親切で反日の印象は受けません。
国が相手になると変わるのでしょうね。
「大連慕情」の歌詞を調べましたが仰っている言葉が見つからないのですが⁉️
すみません😢⤵️⤵️
下手な文章を読んでくださりありがとうございます。
二男さんにいつか聞かれるといいと思います。25,6歳のころ中国語のラジオの放送を2年間ほど聞いたことがあります。ものにはなりませんでしたが。
息子にあったら聞いてみます。中国語もされたことあったのですね。
発音が難しいですね。
「謝謝」だけでも覚えようと思いましたが発音が悪くて
これでくじけて中国語はあきらめました。
他の語学もあきらめた方がよいことはわかっていますが
時間があるので続けます(;^_^A アセアセ・・・