Sera の本棚

感動した本のことや映画を見たり、コンサートへ行ったりした感想、高槻の写真など記録できたらいいなあと思います。

みをつくし料理帖ー天の梯(そらのかけはし)ー高田郁作

2022-05-02 09:37:59 | 

とうとうみをつくし料理帖もこの1冊になりました。水害で両親を喪い、水の恐ろしさは骨身にしみている澪です。水脈という意味を持つ名前を両親から与えられ、又料理人としても水とは切り離せない人生です。「食は、人の天なり」の言葉通り、後世に名を遺す料理人より「食べるひとを健やかにする料理をこそ作り続けたい」と決心し、一柳の主人柳吾とご寮さんに伝えました。天満一兆庵跡取り佐兵衛は「酪」にかかわって罪に問われますが、澪の想い人だった御膳奉行小野寺数馬さまの口添えで助けてもらえました。

「あたしゃ、男っぷりのいい小野寺数馬さまにほれちまうよ~ ふぉっ ふぉっ ふぉっ」つる家の看板娘「りう」さんの口調を真似ました(笑)

そして幼馴染野江をどのように見受けするのかと思っていましたが、澪の機転と料理の腕と摂津屋さんたちの後ろ盾でこれ以上ないと思われる見受けが出来ました。野江にも気を遣わせない方法を考えました。見受けした後は大阪で暮らすことになり、源斉先生と結婚することになりました。6年間暮らした、波乱に満ちた江戸を離れ大阪に着いた野江と澪は、雲の切れ間から強い陽が射してできた天の梯子(天使の階段)を見るのでした。人と寄り添うお話です。どんな困難も誰かに助けられながら何とか乗り越えて明るい未来を想像できるお話でした。暖かいものを優しくハグしたようなそんなお話でした。

2022-5-2(月) 図書館資料 請求番号:913/B/タカー10


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