オスカー・ワイルド作の戯曲「理想の結婚」を読みました。この本は戯曲で、私は戯曲が好きではありませんし、カタカナの長い名前を覚えるのも大変です。読みはじめはカタカナの名前を覚えるのに時間がかかるので、ゆっくりでしたが、文章はリズミカルでスラスラ読めます。登場人物を覚えると展開が面白くて読む速度が加速します。タッタカタッタカとリズム良く場面が展開し、しかも、ドンドン展開していく割りにはこのお話は24時間以内におきたことらしいです。日本語に訳されるときは苦労されたと思います。リズムが良い言葉をテンポ良く訳すのは難しいと思います。英語の本を読んでみたいと思いました。平日の夕方に毎日放送で「ミント!」という番組の中の「大吉が見んと!」では「Aだと思ったらBだった!Bだと思ったらCだった!」というキャッチフレーズがありますが、まさしくその通り、読んで見んとわからない意表をつかれる展開です。最後に近づくほどハラハラドキドキ、焦ってあっという間に読み終えます。私も結婚して何十年。この本を読んで一杯笑いました。笑うということはその経験をしたからこそ笑えるのだと思います。こちらの帯には「嘘つきは、夫婦の始まり」と書いてあります。さて、真実かそうではないか・・・(笑)
この写真はアイルランドへ行った時に撮ったオスカー・ワイルド像ですが、カッコ良く見えます。オスカー・ワイルドは1854年にアイルランドダブリンで誕生しました。お父さんはお医者さん、お母さんは詩人です。オスカー・ワイルドは小さい時から優秀でダブリンの大学トリニティ―カレッジを奨学金で卒業。
こちらの写真の馬車の後ろの建物がトリニティ―カレッジです。2017年に行った時に撮りました。
オスカー・ワイルドはその後オックスフォード大学に進学しています。波乱に富んだ人生で、名声と富を得て野心と自信と享楽に、どれも旺盛だったそうです。劇作家、小説家、詩人、随筆家など才能にも恵まれていました。15才年下のアルフレッドダグラス卿に夢中になり、同性愛の罰で2年の重労働懲役刑を受けました。原田マハさんの「サロメ」の本にも詳しく書かれています。オスカー・ワイルドの作品が面白いことが十分わかったのでまた違う作品を読みたいですし、同じアイルランドの作家のジェームス・ジョイスの作品も読みたいと思います。
2020-3-23(月) 図書館資料 請求番号/B/932.6/ワ
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