寺山修司さんの本を読みたいと思って検索していたら「あゝ荒野」がヒットしました。原作は寺山修司さんで映画化され、ノベライズされたのは大石直紀さんです。2017年10月に映画化、菅田将暉さんが主演だったようです。知らなくて残念に思いました。お話は2021年から始まります。児童養護施設で育った沢村新次と吃音症の二木建二、2人が偶然出会いボクシングに挑戦し、様々な困難を乗り越えてプロボクサーになって対戦するお話です。大都会の荒野、新宿。登場人物も傷を負った人々です。傷を開き大きくしたり、手当てして痛みを抑えたり、周りの人の優しさに支えられたりしながら身も心も強く成長していきます。私もノックアウトされました。読み終わったあくる朝、左耳が詰まった感じだったので耳鼻科へ行ったら「突発性難聴」と診断されました。今までも何回かなっていますが、良い先生に診ていただいていつも治っています。本を読んだから突発性難聴になったのではありませんが、それほどガーン!と迫力がありました。寺山修司さんはきっと優しい方なのでしょう。また機会があれば他の作品も読みたいと思いました。
2021-9-26(日) 図書館資料 請求番号:913B/オオー1,2
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