ツインパックですから
映画自体は前編がヒットしたために続編を作ったってことなんでしょうね
一応2年のブランクがありますが、今作では前作の赤い服の少女の正体っていうか秘密が明かされていくプロットになってたし
前作のヒットを受けて製作費もアップしてたのかなぁちゃんと”紅い服の少女“がしっかり紅かったのでまずはめでたし

オープニング出の行方不明の人たちが前作の人々だったから
そこからしっかり繋がりを見せてくれるものの
オープニングで発見される死体は後半で明らかにされることからタイトルロールの人物だったんだって
しっかりわかるように本作もかっちりとしたシノプシスで作られた作品であったのね
社会家庭局の職員が今作の主人公ってことで前作から一年後のお話として展開されるんですが
なんと途中から完全に悲劇に打ちひしがれた前作の主人公も登場し
さらにもう一人の中年のおばはんって言うかお母さんの3人の女性が主人公になっていたんですね
そう実はこのお話は、この3人の女性を通して母娘愛っていうテーマの中で”紅い服の少女“の秘密が解き明かされていくお話だったのね
しかし驚いたのはローティーンくらいの娘が妊娠したら自分の過去を思い出して有無を言わさずに堕胎に動く社会家庭局のお姉ちゃんって言うかお母ちゃんの行動力がすごい
しかしそれによって娘が行方不明になることで物語が動いていくんですね
そんな中で前作のヒロインも発見され、やっぱあの赤ちゃんは死産だったようで
あのヒロインがもう見るも無惨なお姿を晒されてくるのには・・・
あそこまで打ちひしがれた姿はすごい
社会家庭局が査察に入ったお母さんが実際のは主役になってるようで
紅い服にさらわれないように自分の娘の身体中に梵字を耳なし法一みたいに描きまくっていたのは
やっぱアジア映画だなぁって見てたけど、ひょっとしてあれ裸だよね児ポにひっかからなかったのかなぁ
保護って言う観点で母娘離してしまうからっていうことで今作も実に緻密に前作と絡めて計算され尽くして作られてた作品だったんですが
この作品に社会家庭局の娘の腹の子の存在はいらねぇだろうって思ったのは私だけ?
第一章でも男の存在は薄かったわけだし
悪魔VS神って言う構図を描きたかったんだろうけど
今作だっていらなくても済みそうな気がした
最後まで父なし子で産むって言う方が作品的にもアリな気がしたんだよね、社会家庭局のお母ちゃんがあえては自分の出自にも関わるって言う方が母娘愛のテーマにも通暁してくると思えるんだよね
でもまぁ二作品で一本の作品としてみた方がいい映画でしたねぇ
ただ先に書いたように製作費が潤沢な割にはホラー映画の基本である怖さが完全に薄まっていたのがちょっと残念でした。
2017年製作、台湾映画(日本公開作品)
チェン・ウェイハオ監督作品
出演:レイニー・ヤン、アン・シュー、ホアン・ハー、フランチェスカ・カオ、ルビー・ジャン、ウー・ニェンシュエン