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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

空気殺人

2023-04-29 20:21:57 | 韓国映画
いやはや韓国映画らしい一編に出会いました。
こういった社会派ドラマを作らせたら実にうまいよね
そして事実をもとにして作られた作品っていうのは実に説得力と一留企業悪の灰汁の強さが実に韓国映画に映えるのよ
ってちょっと結末っていってもまだこの事件は徹底解明も済んではいないようですが
隣国であっても、こういった事実があったことさえ知らないでいる
っていうか劇中ではニッポンの水俣訴訟の件が出てきてるのに
日本人さえ全くこの事件を知らなかったっていうのは、私だけ?
 
映画では2011ねんに発覚したいわゆる家庭用加湿器に二次的に使用される加湿器本体に使われる殺菌用の薬剤
これを製作販売してる会社が原液としては使用してる液剤の加湿器から散布される水蒸気によって、人の肺が硬化を起こして呼吸困難になってた死んでしまう薬品を使用している大儲けしていたんですね
 
それを発見したのは医者であるテフン、まずは幼子が発病して
妻も死んでしまったことから、同じような死を遂げた人々何いることがわかり
自ら妻えお解剖して肺の半分以上が硬化して機能してないことを知り
おんなじ症例で死んだ人にアンケートを送付することから始まり
義妹が検事をしてることから独自に捜査調査を開始した途端に
 
企業側からあの手この手での攻勢が始まって・・・
金で検事弁護士被害者を買収して義妹野師匠までもが敵二回って
その指揮を取ってるのがソ・ウンソクって言う遣手の男の子だ
実に遣手らしく狡猾な手段で攻めてくる様は実に圧巻でして、見事な悪漢ぶり
人相風態まで絵に書いたような悪漢ぶりで
そのツラと言動に見てるこっちは腹が立ってくるプロットに仕上げてるところは
さすが韓国映画
 
さらに被害者を買収するとこはどこでもあるんですが裁判で勝つために
なんと主人公の先生にまでこの圧と懐柔でモノ二してしまうところがすごいけど
そこは映画ですからいわゆる脚色部分っていうのがあるわけで
実は・・・って言う言う意表遠つく大どんでんが見てるこっちの溜飲を下げてくれるところはきちんとした娯楽映画っていうことで・・・
 
見応え十分、そして任にあったキャラでキャストも我々を充分に楽しませてくれる韓国人映画の俳友陣野間口層の厚さも羨ましい
っていうかこのような殺人除菌薬を安全と言って販売許可した各お役所の役人たちが責任のなすり合いするとこは何処の国も同じですなぁ
同じと言えば韓国も弁護士が法廷に資料持ち込みする時には風呂敷なんですね
これは日本統治下の名残なのかなぁ
後ハングル読めないけどラストの英題って「TOXIC」って言う本編のラストに出てきてました喉、劇場公開時には「空気殺人〜TOXIC〜」だったようですがそれを「空気殺人」ってつけた配給会社ってわたしにはお馴染みの「日本統一」のライツキューブなんだけど
宣伝部の放題つけた人はセンスいいよねぇ
 
2022年製作、韓国映画(日本公開作品)
チョ・ヨンソン脚本・監督作品
出演:キム・サンギョン、イ・ソンビン、ユン・ギョンホ、ソ・ヨンヒ、チャン・ヒョクチン、キム・ジョンテ、ソン・ヨンギュ、イ・ジフン、イ・ユジュン、チャン・グァン
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ガンズ・アンド・キラーズ

2023-04-29 05:05:27 | 洋画
久しぶりの本格西部劇をニコケイで・・・
そうなんですこの映画ヒューマントラストシネマ渋谷の恒例企画興行の<未体験ゾーンの映画たち2023>で上映された一本
そうニコケイの西部劇っていうだけでなくこの映画あの「炎の少女チャーリー」のライアン・キエラ・アームストロングも出演していたんですね
最初わかんなくて、どっかで見た顔だって
見てる間じゅう記憶の襞を弄っていたんですが思い出せなくて
けっきょく見終わって調べてナール程ってあんばいになったんですが
ある意味この作品自体正直言ってニコケイよりも彼女でもってた映画だって言っても過言では無い
まぁ今後はソラ恐ろしい女優さんになっていくんだろうな
 
西部劇の基本中の基本で有る復讐劇だった
それも子が親の敵を撃つ(普通は討つですがこの場合西部劇であるから撃つに)オーソドックスな作品
それも20年も思い続けてその恨みを晴らすわけですが・・・
ニコケイは20年前はその名を轟かせていた西部のアウトローガンマン
情け容赦なく人を殺めて平気な人物っていうのをオープニングで見せてくれている
子供の目の前で冤罪で縛り首になる寸前束の間命が助かった父親が銃撃戦の流れ弾で弟が死んでるのを見つけて
ニコケイに銃を向けた為に1発で脳天を撃ち抜かれ
 
そして20年後、今では足を洗い妻をめとり12歳になる娘を儲けて雑貨屋を営むニコケイ
娘を学校に連れていくも休校でそのまんま雑貨店に連れていった留守の家に
脱獄囚の4人組がニコケイの妻を襲い
その家が昔、悪名を鳴らした父の仇と知って妻を惨殺してメッセージを残して消えていく脱獄囚
娘と帰宅したニコケイを待っていたのは連邦保安官たちだった・・・
 
妻の仇を討つには娘が邪魔だと不便に重い一思いに殺そうとする時娘が一緒にいくという
この娘、母の死を知っても一切泣かない、涙も出ない
いや泣けないのであり、泣く事もわからないと言う今で言うとこのある種の発達障害の癖があるようで
って言うか実は父親役のニコケイも雑貨店の開店時間に固執してたりと親の血を引いてるとこがあるのかな
そんなギコチない父娘が脱獄囚の追跡の旅に出るわけで、そんな中で父娘の人間関係を再構築していくことになるんですね
旅中に銃の撃ち方を習ったりとか旅での野営のし方とか教えてもらってるうちに

まぁオープニングの少年がこの脱獄囚であり、親の仇とニコケイを恨み、最後の方の決闘では娘が人質として銃を脱獄囚の子分である老人に突きつけられており
娘を救おうと老人を撃てば脱獄囚の銃がニコケイを撃ち抜き
脱獄囚をニコケイが撃てば老人の銃が娘を撃ち殺すといういわゆる三すくみの状況になり
そこは親ですからニコケイは老人を撃ち娘を救う代わりに脱獄囚に撃たれてしまう
仇を討てたと高笑いする脱獄囚に倒れた父にすがりつき、ついに泣き崩れる娘の手には父親の銃が握られており・・・

追跡の旅中に習った射撃が役にたったっていうか
こちらも親(それも二親)の仇を娘が果たすって言う二重構造のシノプシスであり
さらにもう一オチ
 
まぁクライマックスがないようなあるような微妙な作品ですが
ラストのオチはきちんとした伏線の回収としてはお見事の一言でした。
 
アクションよりもなんだろうな劇中それぞれ交わされる脱獄囚同士の、保安官とニコケイとの、そしてニコケイと娘と、
更に極め付けは脱獄囚と娘との会話がお話を進めていくっていう寸法の作品だったかもな
 
2022年製作、アメリカ映画
ブレット・ドノフー監督作品
出演:ニコラス・ケイジ、ライアン・キエラ・アームストロング、ケリー・クヌーペ、ノア・ル・グロー、ニック・サーシー、クリント・ハワード、エイブラハム・ベンルービ
コメント (2)
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