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ある意味、先日見た「ちひろさん」と対をなしてるかのような作品
一応二次使用のDVD化ではこっちが後のリリースになってるものの
最近映画の情報に疎いもんだから劇場公開や製作順がどっちが後先かは不明ではあるものの
原作者は違えども漫画を原作として、どちらも今泉力哉と澤井香織が脚本を書き、今泉力哉がメガフォンをとった作品ということで
私が見て感じた事は「ちひろさん」を”陽“とするならば、この作品は”陰“ということになるのかな
”陰“と言うてもコレはある意味喩えであってあちらの主人公は明るく人々と交流してほのぼのとさせてくれるものの
コチラの作品はヒロインの内面に消えない悲しい過去を引きずっており、現在も彼女に関わる周りの人々に決して内面を見せないとこは「ちひろさん」とかわりはないものの
現実人生を嘘で固めていた旦那に失踪され、一人で親の残した銭湯を切り盛りしつつ
友人や私立探偵そしてこの銭湯に職を求めてきた謎の男たちとの表面上での付き合いはそれなりにするものの
自分を決して見せないかなえを真木よう子が好演している
そんな真木よう子の嘘で固めた失踪旦那に永山瑛太、そして謎の男に井浦新と演技者を配し
旦那を探す私立探偵には「ちひろさん」にも出演していたリリー・フランキーがホント彼らしいキャラでのご出演でした
そう、なんでもないような日常の点綴を描いていく中でヒロインの心の中で闇となってる過去の事件が現実の事件との重なりの中で浮き彫りにされていき
そうした経緯でナゾの男の正体も明かになり
嘘で固めた旦那の実態というか素性までもがきちんと語られるという二時間23分の長尺映画ですが
そこは今泉監督の人間を描くうまさと相俟って上質なミステリーが紐解かれていくかのようで
決してなにも起きない映画ではあるのですが決して退屈する作品ではなかった
一応製作委員会システムで作られてる作品なんですが製作幹事会社がなんと映画関連会社ではなく朝日新聞社だったのね
2023年製作、日本映画、「アンダーカレント」製作委員会作品、角川映画配給
今泉力哉共同脚本・監督作品、澤井香織共同脚本
出演:真木よう子、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこ、中村久美、康すおん、内田理央
出演:真木よう子、井浦新、リリー・フランキー、永山瑛太、江口のりこ、中村久美、康すおん、内田理央
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