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今年の邦画界では故笠原和夫さんの名前がチラホラってことではないのですが
まだまだ名作を世に出される前の笠原作品をまずは視聴しておきましょうか
ようやっと任侠映画路線が定着してきた東映で昔の名残としてギャング映画も東映直営館のだ番線に載せる必要アイテムでもまだあった時代
もはやギャング映画終焉の徒花ではないものの、鶴田・天知・丹波って言うある意味一時代新東宝で映画に出ておられたって言う三人が・・・まさかの東映でガッチリ共演で
いわゆる三つ巴で戦う内容の映画だったとは
15年ぶりに米国から帰国した津吹徹(鶴田)、一応日本には米国ギャングと共同で自動車サーキットの土地収賄の目的があり
彼を迎えたのは東海興業の社長の鏑木(天知)、政治家と事前の話がついており、後は地主との契約のみの状態だったが津吹が紹介料という中間マージンを要求してきた
津吹はその金で15年前東京に置いてきた昔のおんなさえ子への詫び金として使おうとしていたのだが
これは米国との契約にはないお金だった
さらにそこに横槍を入れてきたのは丹波演じる国友会会長の銭村であった。
彼はアメリカからの使者を自分に有利に働くために子分に誘拐させてきたら、なんとその男は昔の自分の罪を被ってアメリカに逃げた弟分の徹だったのだ
銭村は同じ国友会の会員として鏑木と敵対しておりこのサーキットのm利権を狙っていたのだった
さらにさえ子を自分の女として囲っており
複雑な人間関係の中で展開される人間の欲と愛(男女と義兄弟)が複雑に絡まり合って鶴田1人がそんな舞台の中で1人踊って見せる物語だったのね
これにさらにアイ・ジョージが鶴田の昔の弟分として絡み
緑魔子さんまで出演されてるというそれなりのキャスティングで描かれる
ある意味笠原和夫お得意の全員がクライマックスにおいて討ち死にするという滅びの美学の映画だったのね
1963年製作、日本映画、東映作品
渡辺祐介共同脚本・監督作品、笠原和夫・村尾昭共同脚本
出演:鶴田浩二、天知茂、南田洋子、緑魔子アイ・ジョージ、内田良平、内田朝雄、待田京介、荒木一郎、新井茂子、中西杏子、八名信夫、山本麟一、潮健児、関山耕司、大前均、沢彰謙、左卜全、蓑和田良太、北川恵一、野口泉、日尾孝司、山之内修、岡部正純、久地明、滝島孝二、羽島好夫、久保伊都子、丹波哲郎
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