東映が掘り当てた大金脈着流し任侠映画が廃れ始めてきたものの
一応任侠作品が現代のやくざの生態に変わり始め
それが「仁義なき戦い」というこれまた大金星の実録路線に打ち当たるまでの東映映画を支えてきてたのがこういったやくざ映画であったうちの一本でもあり
さらに新東宝が潰れた影響でハンサムタワーズの4人衆は松竹に転属するものの文太さん一人売れずにいたものの
女優王国の松竹ではあかんとハンサムタワーズはこれまた東映に移るものの
男優天国の東映ならばっていうことでだんだん文太さんの存在がはっきりしてきて悪役としてその頭角を認められて
脇役からいきなり主演に抜擢されたのがこの「現代やくざ」シリーズ
今作はその第五弾にあたる作品
文太さんもまだまだその地位を確たるものにする「仁義なき戦い」人も至るまでにはまだ二年もかかるんですね
でもその間に己の東映作品での地位を固めるためにあるような作品だったといえるものの
一応彼の主演シリーズの一本ではあるのですが
この作品ではベテラン小池朝雄と荒木一郎に持ってかれてた作品でもあり
文太さんの存在感の薄い作品でしたねぇ
って彼自身タイトルは現代やくざではあるものの、やくざではなく半グレでもないしどっちかと言ったら半堅気みたいな存在でしたし
余命宣告を受けてる人物ということで最後に殴り込みには参加するにはしますが
全国制覇の野望の先鋒として岐阜に送り込まれた関西最大の暴力団から送り込まれた鉄砲玉の小池朝雄がも映画を一人で引っ張っていたような作品でしたし
臆病でいつつもやくざに憧れる童貞ボーイのこれまた文太さんのバーで働く荒木一郎が鉄砲玉を殺ってしまうという意表なプロットでして
荒木一郎さんのこの演技もまた素晴らしく
渡瀬さんや伊吹さんまでも喰ってしまってる作品でしたねぇ
女優陣はなんと松尾和子さんがこれまたのヴァンプ振りを発揮されてて彼女の動きで文太さんが動かざるを得な区なるとという
実に上手いシノプシスなホンを書いたのは野上龍雄さんだったのね
1971年製作、日本映画、東映作品
中島貞夫監督作品
中島貞夫監督作品
出演:菅原文太、伊吹吾郎、渡瀬恒彦、松尾和子、荒木一郎、名和宏、高宮敬二、楠本健二、藤山浩二、女屋実和子、早乙女ゆう、杉本美樹、唐沢民賢、平沢彰、中村錦司、大前均、野口貴史、大木晤郎、蓑和田良太、川谷拓三、丸平峯子、志賀勝、誠直也、奈辺悟、岩尾正隆、成瀬正孝、河津清三郎、小池朝雄
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