クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

息遣いが聞こえるほど

2015-04-01 | 日記

4月ですね

今日は、下の娘、上海日本人学校時代の友達と上野動物園に出かけていました。

先週は上の娘も友達と上野動物園へ。

なんなの? 今、動物園って流行ってるの?

お花見も一緒にできるから?


10日ほど前の話になりますが、

小菅優さんのピアノリサイタルに行って来ました。

世界的に注目されている若手ピアニストの一人ですが、

その演奏を聴くのはこれが初めてです。

ベートーヴェンが出発期から晩年に至るまで書き続けた全32曲のピアノ・ソナタ。

その全曲演奏に挑んだシリーズの最終回でした。

ピアノ・ソナタ第30番、第31番、第32番です。

場所は、紀尾井ホール。

実は、チケットは頂き物です。

夫の友人が、仕事の都合で行けなくなったということで、

当日の2週間ほど前に無償でくださいました。

ワンシート5千円のチケットを2枚。

なんて男前!

でも、申し訳ないので、ゴディバをお返ししましたけど。

はー、それにしても小菅優さん、素晴らしかった。

細かいことはわかりませんが、カリスマ性がすごい。

ものすごくパワフル。

音が太く、大きく、強く、淀みない。

もちろん繊細で静かなメロディもあるわけで、

そうした部分ではしっかりとそれが表現されているのですが、

にもかかわらず、音が強く凛と響いているような印象。

弱さをこれっぽっちも感じないというか。

ただただ圧倒される。

演奏中、ピアノの音以外、咳払いも鼻をすする音も身じろぎする音でさえも

全く聞こえない静まり返ったホールで、

ずっと息遣いのようなものが聞こえていたのです。

最初、誰だろう?気になるなぁと思っていたのですが、

あれは小菅優さんのものだったのですよ。

気合の入り方、集中力がものすごい。

世界で活躍できるピアニストとはこういうものかと

まざまざと実感させられました。

全曲演奏会シリーズということで、各回ともアンコールはなし

ということだったようですが、

最終回ということで、拍手が全然鳴りやまなくて。

4回か5回挨拶に出てきましたね。

演奏以外で気付いたことですが、

観客にプロフェッショナルが多いんじゃないかなということ。

ピアノの先生、おそらくは音大の先生くらいの高いレベルの方々。

もしくはピアニスト。

音楽をお仕事にしている方々。

文化人の雰囲気をまとった方々。

クラシックに造詣が深く、耳が肥えている方々。

小菅優さんのファンで、このシリーズをすべて聴きに来ている方々。

そんなちょっと玄人っぽい感じがしました。

年齢層も高く、私と一緒に行った下の娘がたぶん最年少。

演奏中すぐに寝てしまう娘も、ほぼずっと起きていましたし、

非常に聴き応えのある素晴らしい演奏でした。


      



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