クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

河村尚子ピアノリサイタル

2016-11-02 | 日記

ドイツを拠点に国際的に活躍されている河村尚子(ひさこ)さんのピアノリサイタル

に行ってきました。

今回もまたチケットを頂きまして、下の娘と一緒に、有り難く鑑賞してまいりました。




杉並公会堂は、K先生門下発表会やコンクール等で、何度か行ったことがありますが、

大ホールの方は初めてです。

指の動きがしっかり見て取れる、とても良いお席でした。

「オール・ショパン・プログラム」ということで、曲はすべて、ショパン。

・3つのマズルカ 

・即興曲 第4番 嬰ハ短調 「幻想即興曲」

・ポロネーズ 第7番 変イ長調 「幻想」

・24の前奏曲

夫と下の娘は、演奏会中、寝てしまうことが多いのですが、

理由を聞くと、決まって、「演奏が上手いから」と言います。

きれいな和音が続いたり(ピアノ)、音程が完璧だったり(ヴァイオリン)すると、

気持ち良くなって寝てしまうのだと。

素人愛好者の私としては、素晴らしい演奏であれば、自然に惹き込まれていくし、

しっかりと聴きたいと思うので、寝ることはまずないのですが・・・

この日も、下の娘は、たぶん3分の2は寝ていたんじゃないかしら。

何度肩を小突いても無駄なので、途中で諦めましたw

河村尚子さんの演奏を聴くのは初めてでした。

5歳の時から現在に至るまでドイツに暮らし、ドイツの教育を受け、

欧州の先生に師事して来られたからでしょうか。

立ち居振る舞い、笑顔を含めた表情が、日本人というよりも欧米寄りに感じました。

音にも音楽にも、それは感じられ、とても強い意志が伝わって来ました。

女性的な抒情を表現しつつも、男性的な力強さも感じました。

打鍵がしっかりと強いのだと思います。

とはいえ、音はとても美しく、いつも右手の音に耳が行ってしまいがちな私ですが、

この方の場合は、なぜか左手に目も耳も傾けてしまいました。

休憩後の、24の前奏曲。

こちらは、24の異なる調で作曲された24の小品をまとめた曲集。

1曲1曲が短い曲とはいえ、全て調が違い、曲調がくるくる変わっていきます。

激しい曲にも、温和な曲にも、軽快な曲にも、技巧的な曲にも、

ほとんど間をおくことなく、すっと入り込んで、全てが完璧でした。

最後の第24番は、激しく、情熱的に、締めくくられました。








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