先週、ハンガリー国立フィルと牛田智大さんのコンサートに娘たちが行ってきましたが、
ハンガリー国立フィルと松田理奈さんのコンサートの招待券も頂いていたので、
今度は上の娘と私で鑑賞してまいりました。
とても良いお席で、遮るものが何もなく、ソリスト、指揮者はもちろん、
オーケストラ全体を、真正面から全て見渡すことができました。
曲目は、
ブラームス : ハンガリー舞曲 第1番・第6番・第5番
メンデルスゾーン : ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
ベルリオーズ : 幻想交響曲
ハンガリー舞曲は、ハンガリー国立フィルですからね、お手の物ですね、きっと。
まさに十八番といったところでしょう。
ジプシー音楽なので、独特のリズムであったり、メロディに装飾があったり、
緩急の変化が多彩だったり。
第5番は特に有名なので、誰もが耳にしたことがある曲だと思います。
指揮者は、炎のマエストロ「小林研一郎」さんでしたから、
途中、お喋りも入ったりして、とても楽しく聴くことができました。
コバケンさんご自身も、
「通常はこのタイミングで、指揮者が喋り出すなんておかしいんですけど・・・」
と、前置きしながら、結構いろいろお喋りして、観客の笑いを誘っていました。
圧巻は、メンデルスゾーンのコンチェルトでした。
松田理奈さん、素晴らしかったです。
魂を揺さぶられるとは、こういうことを言うのだと思いました。
この曲は、学生用のコンチェルトを早い時期に学習し終わった子供が、
一番最初に弾くコンチェルト(特に日本では)になっていて、
上の娘も、先生の指示で、小学6年生か中学1年生辺りで、やはり一度弾きました。
指の回る子であれば、とりあえず弾けてしまうのですが、
弾けたとしてもそれは上っ面でしかないのですね。
こんなにも哀調を帯びた美しい旋律を、人生経験のほとんどない子供に表現できるはずもないわけで。
松田理奈さんの演奏には、鳥肌が立ったし、涙が出ました。
揺らぐことのない確かな音程と深い深い音楽性に、すっかり魅せられて、
雑念など少しも入り込む余地がなく、全3楽章を聴き終えました。
感動がなかなか過ぎ去らず、しばらく呆然としてしまいました。
それは他の観客の方々も同様で、拍手とブラボーの声がなかなか鳴りやみませんでした。
上の娘も泣いていました。
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