クラシックな音楽的生活

日々、家の中にヴァイオリンとピアノの音が流れています。

本番当日未明の出来事

2017-01-29 | 上の娘ごと

その一言を聞いた途端、一瞬で頭がクリアになって、

この日の私の第一声は、「可哀そう!!」という言葉になりました。

金曜日、夜10時までの練習を終え、11時半頃帰宅した上の娘。

疲れ切ってはいましたが、翌日に本番を控え、気持ちは充実しているようでした。 

午前1時を過ぎた頃、就寝したと思います。

夜中、実際には午前3時50分頃でしたが、

「ママ・・・、ママ・・・」と、枕元で私を呼ぶ声がしました。

上の娘の声でした。

次の娘の一言が衝撃で、飛び起きました。

「ノロウイルスかもしれない・・・」

えーーーっ?!

うそ!!

今日本番なのに?!

1週間前から練習を開始して、この3日間は長丁場の合同練習を頑張っていたのに?!

ヴァイオリンは1st、2nd合わせてたった8人しかいないのに?!

そんな、そんな・・・

と、ここまで一瞬にして頭に浮かんで、最初に発した言葉が、

「可哀そう!!」だったのでした。

幼稚園から現在に至るまで、大きなものから小さなものまで、学校行事にしても、習い事行事にしても、

大切な日に欠席したことは一度もありませんでした。

音大生になって、多くの本番を抱えるようになりましたが、自分自身でも体調管理に気を付け、

本番に穴をあけるようなことは一切ありませんでした。

だから、本当に初めてのこと。

ついに、こういう日が来たか・・・と。

「ノロウイルスかもしれない・・・」と、私に告げると、娘はすぐに自分のベッドに戻っていました。

「3時半頃、気持ち悪くて起きて・・・しばらくトイレにいたけど・・・吐けない・・・」

「下痢は?」

「ない・・・ お腹がものすごく痛くて・・・吐き気もやばい・・・」

「下痢もしてないし、吐いてもいないの?」

「うん・・・」

喋るのも苦しそうで、とぎれとぎれに、だいぶ間を置きながらなんとか声を絞り出す感じ。

足が氷のように冷たいというので、もこもこの靴下を二枚重ねで履かせ、湯たんぽを用意しました。

痛みに波があるそうで、ものすごい痛みの時は、うめき声をあげながらのたうち回る感じです。

本気で救急車を呼ぼうかと思いました。

本人が首を振るので、おなかや背中をさすりながら、しばらく様子を見ていました。

その間、ネットでいろいろ検索していましたが、

ノロウイルスであれば、初期症状はいろいろでも、また軽症重症はあっても、

少なからず下痢あるいは嘔吐はあるはず。

こんなに痛がって苦しんではいるけれど、嘔吐も下痢も一度もないとなると、別の病気なのでは?

どこが特に痛いのか聞いても、考えるのも面倒なようで要領を得ないのですが、

痛みが少し和らいだ時にようやく、下腹部らしいということがわかりました。

それでまた検索していくと、まあ、いろいろ病名は出て来ますが、素人判断はできません。

しばらく娘の下腹部に手を当てていました。

すると、突如起き上がり、トイレに向かいました。

しばらくして戻って来ると、

「吐けた。気持ち悪いのが少し治まった。」

と言いました。




安定の美味しさ。

     





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