びすた~り、びすた~り。

のんびりゆっくり歩いていこう。Kana-catの、日々のつぶやき。

Gaudi !!! ⑫ Temple de la Sagrada Familia

2011-04-09 17:27:34 | Spain
 今週は歓送迎会などいろいろありまして、ゆっくり更新する気持ちになれませんでした。
 雨は昼過ぎに上がり、今は青空です。明日はどうしようかな。

***
 サグラダ・ファミリア。日本語に訳すと「聖家族贖罪聖堂」というのだそうです。
 ここはどーしてもお天気が良い日に行きたくて、2日間ガマンしました。朝起きて、窓の外を見て「よっしゃ~!今日こそ行かなくちゃ!」。登山じゃないのに天気を気にする旅って珍しいです。それに、長年の希望を実現してこの地を訪れ、市内各所からこの建物が見えているのに2日もお預けにするなんて私ってMかしら(笑)。

<まずは全体をじっくり。これは受難のファサード側>


 9時過ぎに到着すると、既にチケット売り場には行列が。でももう、並ぶことすら嬉しい。折角なので鐘楼に上がるチケットも購入すると、9:20~30と時間を指定されていましたので、なにはともあれそちらに向かいます。
 エレベーターで鐘楼の中を65m上がります。狭い通路は一方通行。鐘楼と鐘楼を繋ぐ橋からは向かいの鐘楼や工事中の現場がよく見えます。65mって結構な高度感がありまして、高所恐怖症のワタクシにはたまらない状況です。見たい、でも怖い、みたいな(笑)。また良くないことにMBT(バランスシューズね)を履いていたので足元が不安定で余計に怖かったです。十分堪能したら、螺旋階段で下まで降ります。エレベーターでも降りられますが、見所満載なので歩いて下りることをオススメします。

<かなり興奮して写真を撮ってました>


<麦の穂ですかね?>


<それにしてもここで働きたかったら高所恐怖症を克服しないといけない・・・>


 下りたら教会内部へ。2010年にローマ法王を迎えて教会としての開所式みたいなものをしたそうで、一応の完成はしております。が、まだそこここに資材や立ち入り禁止のテープがあり、ヘルメットを被ったおじちゃんがウロウロしていて、12使徒のブース(すみません妙な表現で)も空っぽです。天井は高く、美しいフォルムの柱が伸びています。ステンドグラスもきれいです。

<内部の様子。上を眺めすぎて首が痛くなります。それでも飽きません>


 反対側に出ると、生誕のファサードを眺めることが出来ます。こちらはガウディの生前にかなり完成していたそうです。一部は日本人の外尾さんという方(TVのコーヒーのCMに出ていらっしゃいます)が製作されています。1世紀近いときを経て、既に彫刻は風雨にさらされて少し傷んだりしているようです。が「受難のファサード」と比べると滑らかで優しく、奥行きを感じます。

<生誕のファサード前>


<細部もじっくりみているといくら時間があっても足りません>


 サグラダ・ファミリアは模型や既存の部分を元に歴代の建築家がガウディの考えを推し量りながら製作しています。ガウディファンとしては、ガウディの生存中に全て完成していたらとも思いますが、こうして多くの人が携わりながら完成していく過程が面白くて、それがサグラダ・ファミリアの使命の一つだったのかな、と思います。完成前にして既に教会として機能していると感じますし、世相を反映して成長していく姿はとても興味深いです。私が完成前に訪れたかった理由はこの辺にあります。ガウディには他にも素晴らしい作品がたくさんあるのですが、私がサグラダ・ファミリアに惹かれる理由は生存中に完成しなかった、また完成させようとも思っていなかったガウディの愉快で壮大な意図にあります。

<地下はミュージアムなどになっていて、ガウディのお墓や模型の制作風景も見ることができます>


 20世紀末にコンクリートを使う決断をしてから、また世界中から寄付が集まり資金が潤沢になってから、飛躍的に建設のスピードは速まり、完成まで数百年かかるといわれていたのも現在では早ければ2020年に完成するそうです。全部石で作って欲しかったなとは思いますが・・・。

 この街に住んで、少しずつ完成していく様を眺められたらどんなに幸せだろうな、と心の底から思いました。

***

なんかもう、サグラダ・ファミリアって言葉で感想をつづるの無理だわ~(笑)。お手上げ。
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