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SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

[Report]ツアー・オブ・ジャパン第5ステージ南信州 木村圭佑が10位

2016年06月02日 | レースリポート

第5ステージ 【南信州】
6/2(木)9:15
飯田駅→下久堅周回コース→松尾総合運動場前
(パレード7.3km+)12.2kmx10laps+1.6km=123.6km
獲得標高 = 2,580m

2016年ツアー・オブ・ジャパン、後半戦に突入した5日目は長野県飯田市を中心とする南信州ステージ。風が強くやや肌寒いが、頭上には青空が広がり、3万6000人の観客がレースを見守った。

南信州の周回コース(10周)は、標高561km、最大勾配10%を超える山岳賞の上りや、ツアー・オブ・ジャパン開催に合わせて道幅が広げられたヘアピンのTOJコーナーなどが織り交ぜられたレイアウト。毎年、総合優勝争いに向けて、大きな正念場となるステージでもある。

シマノレーシングは、重要なステージのひとつとして事前合宿でも南信州のコースを試走済み。総合順位のタイム差を守るため、先頭集団にできるだけ選手を残すことを目標のひとつとしてスタートした。

レースはJR飯田駅前からパレードランをスタートし、周回コースに突入するとハイペースでのアタック合戦が始まった。

一時は、シマノレーシングの木村圭佑を含む5人が飛び出す。他のメンバーはダミアン・モニエ(ブリヂストンアンカー)、レザー・ホセイニ(ピシュガマンサイクリングチーム)、ガイ・カルマ(アタック・チームガスト)、パトリック・レーン(アヴァンティアイソウェイスポーツ)。この逃げはいったん吸収されるが、再び木村、モニエ、レーンにラヒーム・エマミ(ピシュガマンサイクリングチーム)が加わり、新たに4人が先頭へ。さらにここから木村とモニエが2人で抜け出すが、3周目にメイン集団に捕まる。今度は代わってエマミが単独でアタックを決め、最大1分48秒のリードを開く。

メイン集団は、リーダジャージを擁するイランのタブリーズシャハルダリがコントロールし、ペースを安定させる。シマノレーシングは先ほど逃げた木村を含め、湊諒、横山航太、秋丸湧哉の4人がこのメイン集団内に残った。

レースが動いたのは6周目、山岳賞通過後にエマミが吸収され、内間康平(ブリヂストンアンカー)がアタック。みるみる集団との差を開き、ラスト3周で3分10秒と大量リードを築く。

さらにラスト1周に入る手前で、メイン集団からは地元長野県出身のシマノレーシングの横山航太が飛び出し、終盤のイラン勢のペースアップに備えたが、残念ながら登り口で捕まってしまう。

結局、単独先頭の内間はラスト1周でも1分51秒のタイム差を守っていたが、メイン集団もペースアップし、どんどんタイム差を削り取っていく。50km以上に渡り逃げ続けた内間だったが、ゴール前のストレートのラスト1kmを切ったところでついに吸収された。

最後は30人以上でのスプリント争いとなり、新人賞ジャージを着るダニエルアレクサンデル・ハラミリョ(ユナイテッドヘルスケア)がステージ優勝を獲得。2位はアンソニー・ジャコッポ(アヴァンティアイソウェイスポーツ)、3位にはピエールパオロ・デネグリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が入った。リーダージャージは、メヘディ・ソフラビ(タブリーズシャハルダリ)が守っている。

シマノレーシングは2人が先頭集団でゴールし、木村が10位、湊が20位でゴール。終盤に飛び出した横山は2分02秒遅れの集団で49位。総合では木村が2分15秒差の32位、湊が2分24秒差の38位につけている。

明日6月3日は、富士山ステージ。11.4kmに渡り、平均勾配10%、最大勾配22%の上りが続く厳しいコースだ。大きなタイム差がつくことは間違いないが、シマノレーシングはトップとのタイム差を最小限に食い止め、総合順位アップを目指していく。

<コメント>
木村圭佑
「今日はスタートして体が軽く調子がいいと思ったので、2回ほど逃げを試みたけど、イランチームがコントロールする集団に逃がしてもらえなかった。最終周回は登りで遅れたけど、下りで挽回して最後はスプリントして10位という結果でした」

※他の選手のコメントは動画で!

<第5ステージ南信州 リザルト>
1 ダニエルアレクサンデル・ハラミリョ(ユナイテッドヘルスケア プロフェッショナルCT)3:18'08"
2 アンソニー・ジャコッポ(アヴァンティ アイソウェイ スポーツ)3:18'08"
3 ピエールパオロ・デ ネグリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)
4 ベンジャミン・プラデス(チーム右京)
5 新城 幸也(ランプレ・メリダ)
6 キャメロン・バイリー(アタック・チームガスト)
7 ロビー・ハッカー(アヴァンティ アイソウェイ スポーツ)
8 ジャイ・クロフォード(キナンサイクリングチーム)
9 初山 翔(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)
10 木村 圭佑(シマノレーシング)

20 湊 諒(シマノレーシング)st
49 横山 航太(シマノレーシング)+2'02"
66 秋丸 湧哉(シマノレーシング)+9'53"
74 小橋 勇利(シマノレーシング)+12'22"
84 入部 正太朗(シマノレーシング)+16'54"

<総合順位 第5ステージ>
1 メヘディ・ソフラビ(タブリーズ シャハルダリ)12:57'59"
2 アンソニー・ジャコッポ(アヴァンティ アイソウェイ スポーツ)+0'34"
3 ダニエル アレクサンデル・ハラミリョ(ユナイテッドヘルスケア プロフェッショナルCT)+0'41"
4 ピエールパオロ・デネグリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+0'41"
5 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)+0'52"
6 ロビー・ハッカー(アヴァンティ アイソウェイ スポーツ)+0'54"
7 オスカル・プジョル(チーム右京)+0'54"
8 アルヴィン・モアゼミ(ピシュガマン サイクリング チーム)+0'55"
9 キャメロン・バイリー(アタック・チームガスト)+0'55"
10 ホセ ヴィセンテ・トリビオ(マトリックス パワータグ)+0'56"

32 木村圭佑(シマノレーシング)+2'15"
38 湊 諒(シマノレーシング)+2'24"
41 横山 航太(シマノレーシング)+4'16"
72 小橋 勇利(シマノレーシング)+35'26"
77 秋丸 湧哉(シマノレーシング)+37'21"
84 入部 正太朗(シマノレーシング)+1:08'55"

 text&photo: Mitsuishi  OCN

 


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