REPORT

SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

[Report]木村圭祐選手が3位を掴み取る!全日本選手権ロード・レース エリート男子

2016年06月28日 | レースリポート

全日本選手権ロード・レース エリート男子 

期日:6月26 日(日)【個人ロードレース 男子エリート】
【個人ロードレース】 大島西海岸コース
 エリート男子個人ロード154.7 km (11.9 km×13 周)
 出走選手:入部正太朗・木村圭祐・秋丸湧哉・湊諒

2016年、ナショナルチャンピオンを決する全日本選手権で木村圭祐選手が3位となり、ポディウムの一角に立ちました。

全日本選手権は年にただ一度、日本籍の選手によりナショナルチャンピオンを争う特別なレース。
全ての国内選手が目指すタイトルだけあり、毎年独特の張りつめた空気の中でのレースとなります。

今年レースが開催された伊豆大島のコースは、1月にアジア選手権が開催されたものの殆どの選手が初めてレースを走るコースとなり、レース展開を予想するに難しいものとなりました。
シマノレーシングはどんな場面でも対応できる入部キャプテンと、好調の木村選手をエースとし、湊選手、秋丸選手がそれをサポートする事を確認しスタートラインに並びました。
スタート直後から集団は落ち着かず、各チーム主導権を握るためアタックをかけますが中々決まりません。

攻防が続く中、アイサンレーシング中根選手がアタック、これに宇都宮ブリッツェン鈴木譲選手が追いつき2名での逃げが決まります。
この動きに同調する選手が出るかと思われましたが、次の一手を牽制しあう集団は沈静化、2名の逃げを容認し力ある選手を揃えるBSアンカーの牽引で進んでいきました。

しかしながら、この大島のコースの登り区間はきつく、追い風となったことにより集団内にいるメリットが少なくなり集団から遅れる選手が続出、徐々に集団は小さくなります。
シマノレーシングから出場した4名はしっかり集団内にとどまり後半へ。

残り3周回、前を走っていた2名が集団に戻ると一気に攻撃がかかり始めます、ここで好調を維持しこの全日本に入った木村圭祐も自らアタックを繰り出し先手を打ちます。
上りで区間で有力選手だけとなっては、下りで数十名に追いつかれる展開が続きます。
攻防が続く中レースは最終周回へ、各チームのエースが登り区間で全力でアタックを繰り返してゆきます、この動きに木村、湊諒がしっかり対応、入部も苦しそうな表情を見せながら食らいつきます。

コースピークを過ぎ、木村含む7名ほどが先行、峠を下りきったところ残り7㎞ほどで、後方から集団が追い付くタイミングで木村が全てを賭けた渾身のアタックを開始します。
この動きに同調したのがBSアンカーの初山選手、後方からBSアンカー西薗選手も追い上げ3名の逃げが決まりました。

2対1と木村にとって不利な状況ながら、逃げ切りを決めるべく3名は協力しローテーションしゴールを目指し後続との差を広げます。
3名はそのまま後続を振り切りゴールスプリントへ。
木村はスプリントで先行し、BSアンカー2選手に交わされ3位となりました。

優勝はBSアンカーの初山選手、2位に西薗選手、木村は3位。

『チームはうまく機能していた。湊も最終局面で先頭でレースによく対応してくれた。ラスト3周から他チームのエースのアタックに反応してゆき、自らもアタックを繰り返しました。もし自分の攻撃が失敗に終わっても後続には入部さんがいるので思いっきり行くことができました。3位は悔しい気持ちもありますが、今の自分にとっては大きな進歩です。』

木村選手の言葉には戦い抜いた自信と共に、チームとして走ったことによる感謝が込められていました。

3位敗退、決して勝ったわけではありません。
しかしながら、ここまでトレーニング段階から試行錯誤し過去にないほど集中力を高め、厳しい鍛練と節制に耐えてきた木村選手。
結果は敗退ではなく、自ら勝ち取った3位と言っても良いのではないでしょうか。
ゴール後、涙する木村選手の表情には悔しさと共に、自らに課した重圧から解放された安堵があったに違いありません。

若いチーム編成でチャレンジを繰り返すチームにとって、この結果はさらなる高みへ導く鍵となる予感すらあります。
来年、このレースはタイトルの奪取をより明確に誓い臨むことになりそうです。

シマノレーシングへの多大なるご声援ありがとうございました。

詳しくはシクロワイアードの記事、選手のブログ等をご覧ください。

木村圭祐選手、公式ブログ(レース状況が詳細に記されています)
入部正太朗選手、公式ブログ
湊諒選手、公式ブログ
秋丸湧哉選手、公式ブログ

シクロワイヤードの記事 男子エリート


*****結果 http://www.cyclowired.jp/news/node/202915 より*****
全日本選手権ロードレース 男子エリート リザルト
1位 初山翔(チームブリヂストン・アンカー) 4h14'57
2位 西薗良太(チームブリヂストン・アンカー)
3位 木村圭佑(シマノレーシング) +00'02
4位 石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ) +00'42
5位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) +00'43
6位 鈴木龍(チームブリヂストン・アンカー)
7位 野中竜馬(キナンサイクリングチーム) +00'44
8位 平井栄一(チーム右京)
9位 土井雪広(マトリックスパワータグ)
10位 山下貴宏(シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDA)

12位 湊諒(シマノレーシング) +00'44
16位 入部正太朗(シマノレーシング) +00'46
45位 秋丸湧哉(シマノレーシング) +09'36

****************************************************************


▲photo:Makoto Ayano(http://www.cyclowired.jp/) 集団内で走る入部キャプテン


▲photo:Makoto Ayano(http://www.cyclowired.jp/) 集団内でチームをサポートした秋丸湧哉


▲photo:Makoto Ayano(http://www.cyclowired.jp/) 後半登り区間、有力選手がアタックを繰り返し人数が絞られる


▲photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/) この日好走を見せた湊は集団の攻撃にしっかり対応していた


▲photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/) レースは中盤牽制状態に

 

 


▲photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)


▲photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/) 最終局面で渾身のアタックを繰り出す木村にBSアンカー初山選手が反応


▲photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/) 後方からBSアンカー西薗選手が単独で合流する


▲photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/) ゴールまで逃げた3名が高速を維持


▲photo:Makoto Ayano(http://www.cyclowired.jp/) ゴール手前、木村は力尽き3位フィニッシュ


▲photo:Makoto Ayano(http://www.cyclowired.jp/) 優勝はBSアンカー初山選手が初の栄冠に輝いた


▲photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/) すべてを出し切って3位でフィニッシュする木村圭祐


▲photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/) 表彰式、右から木村圭祐、初山翔選手(BSアンカー)、西薗良太選手(BSアンカー)


▲photo:Makoto Ayano(http://www.cyclowired.jp/) 銅メダルを掲げる木村圭祐選手

 
▲photo:Makoto Ayano(http://www.cyclowired.jp/) 走り終えた湊諒&入部正太朗キャプテン(左から)

 


▲photo:Hideaki TAKAGI&Makoto Ayano(http://www.cyclowired.jp/)


▲photo:Mitsuishi


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[Report]小橋が気迫の走りも4位・全日本選手権ロード・レースU23男子

2016年06月28日 | レースリポート

全日本選手権ロード・レース』U23男子

 期日:6 月25 日(土) 【個人ロードレースU23】
【個人ロードレース】 大島西海岸コース
 U23 個人ロード 95.2km (11.9 km× 8 周)※スタート前の悪天候のため10周119㎞から短縮されました
 出走選手:秋田拓磨 西村大輝 小橋勇利 横山航太 水谷翔 小山貴大

23歳以下の日本一を決めるU23男子ロードレースに、シマノレーシングは6名のエントリーで挑みました。
ここ数年で大きく若返りをしたチームはU23選手が過半数となり必勝を掲げてスタート。
スタート直後のハイペースにより序盤に20名程の先行グループができます。
このグループに秋田拓磨、小橋勇利、西村大輝、横山航太の4名を残し順調に見えました、しかしながら秋田、横山は身体が思うように動かず、チームのためにアタックをしながらも、レース後半までに集団から遅れてしまいます。

レース中盤、この日の勝者となる小林海選手のアタックにより、6名の先頭集団が形成され、ここに好調の小橋勇利が入りました。

西村大輝が入る追走集団と数十秒のタイムを保ちながら走る先頭集団は、多少の牽制により後続に迫られる場面もありましたが、先頭集団は余力に勝り追いつかれることはなく最終局面へ。

最終回、この日無類の強さを見せていた小林選手がアタックし、先頭集団は粉砕、この動きに一人で最後まで抵抗した小橋勇利でしたが、頂上をクリアする前にオールアウト状態となり遅れます、後続から来た2名にも付く事ができずそのままゴールまで独走し、4位でのフィニッシュとなりました。

『マリノ選手のアタックに全力でついて行きましたが力尽きました、落ち着いて後続2名と追っていれば違った結果があったかもしれませんが。優勝したマリノ選手は今日別

格の脚をもっていました。』

小橋勇利選手がレース後語ったように、最後まで勝つ可能性を求めてチャレンジした結果の敗北。勝つことを強く誓ってスタートした小橋選手でしたが、ゴール後の表情はやりきった感がある晴れやかなものでした。

後方では、この日苦しいレースを続けていた西村大輝選手が粘りを見せ7位に。
チーム全体としては課題の多く残る内容となりました、選手はそれぞれに悔しさを感じリベンジを誓い再スタートします。

詳しくはシクロワイアードの記事、選手のブログ等をご覧ください。

シクロワイヤードの記事 U23

小橋勇利選手、公式ブログ ←本人によるレースレポートです
西村大輝選手、公式ブログ
秋田拓磨選手、公式ブログ
横山航太選手、公式ブログ
小山貴大選手 公式ブログ
水谷翔選手、公式ブログ


*****結果 http://www.cyclowired.jp/news/node/202875 より*****
全日本選手権ロードレース U23 リザルト
1位 小林海(Team KUOTA C.PAULINO) 2h38'58
 2位 徳田優(鹿屋体育大学)      +1'03
 3位 松本祐典(明治大学)       +1'05
 4位 小橋勇利(シマノレーシング)   +03'02
 5位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)  +03'06
 6位 岡本隼(日本大学)        +03'17
 7位 西村大輝(シマノレーシング)   +03'18
 8位 小林和希(明治大学)       +03'19
 9位 西尾勇人(那須ブラーゼン)    +03'23
 10位 石井駿平(鹿屋体育大学)    +03'38
 ・
 15位 横山航太(シマノレーシング)   +10'27
 18位 水谷翔(シマノレーシング)     +10'29
 25位 小山貴大(シマノレーシング)   +10'32
 28位 秋田拓磨(シマノレーシング)   +10'34

****************************************************************


▲序盤からできた20名に満たない集団にシマノレーシングは4名を送りこむ photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)


▲体調が万全でなかった秋田拓磨は序盤から攻撃を繰り返し他チームの力を削ぐ動きに徹した photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)


▲中盤から逃げ続けた5名 photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)


▲最終周の登り区間、優勝した小林選手のアタックに最後まで食らいついた小橋だったが力尽き遅れる photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)


▲優勝した小林海選手、このレースを完全に支配した photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)


▲小橋勇利は勝利をめざし戦ったが4位に終わる photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)

All photo:Hideaki TAKAGI(http://www.cyclowired.jp/)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

[Report]全日本選手権個人タイムトライアル

2016年06月28日 | レースリポート


『全日本選手権個人タイム・トライアル』

期日:2016年6 月24日 (金)
【個人タイムトライアル】 サンセットパームライン
・MU23 個人タイムトライアル・スタート11.2 km (11.2 km× 1 周)
 出走選手:小山貴大
・ME 個人タイムトライアル・スタート33.6 km (11.2 km× 3 周)
 出走選手:木村圭祐・湊諒

日本一を決める頂上決戦、『全日本選手権』が東京都、伊豆大島にて開催されました。日程の初日は『全日本選手権個人タイムトライアル』。
このレースのアンダー23カテゴリーに小山貴大選手、エリートクラスに木村圭祐選手、湊諒選手がそれぞれ出場しました。

昨年、U23カテゴリー1年目にしてトップから18秒遅れの6位に入った小山貴大は今季優勝を目指し発走。
体調も万全の状態で発走したものの、11㎞というショートレースは小山にとってアドバンテージにはならず、ライバル勢のタイムには届かず7位という結果に終わりました。

エリートレースにスタートした木村と湊は10位以内を目標にスタートしましたが思うようにペースをつかめず、木村は15位、湊は26位となりました。

*****結果 http://www.cyclowired.jp/news/node/202802 より*****

U23
 1位 小林海(Team KUOTA C.PAULLINO)    14'21"51
 2位 岡篤志(弱虫ペダルサイクリングチーム)  +00'06
 3位 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)      +00'10
 4位 池邊聖(慶應義塾大学)          +00'25
 5位 眞砂英作(明治大学)           +00'26
 6位 岡本隼(日本大学)            +00'27
 7位 小山貴大(シマノレーシング)       +00'31

男子エリート
1位 西薗良太(チームブリヂストン・アンカー) 42'57"29
 2位 佐野淳哉(マトリックス・パワータグ)   +00'26
 3位 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)      +00'51
 4位 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)       +00'58
 5位 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)      +01'26
 6位 椿大志(チームブリヂストン・アンカー)  +02'04
 7位 石橋学(NIPPOヴィーニファンティーニ)  +02'09
 8位 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)      +02'10
 9位 橋本英也(NIPPOレーシング・GOKISO)   +03'10
 10位 武井亨介(Team FORZA)         +03'10
 15位 木村圭祐(シマノレーシング)      +03'48
 26位 湊諒(シマノレーシング)        +05'20
****************************************************************
 
▲小山が集中しウォームアップ


▲小山貴大がゴールに向けスパート


▲木村と湊がTTに向けウォームアップ

 


▲湊諒がスタート位置につく


▲スタートを待つ木村圭祐


▲湊諒


▲木村圭祐

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする