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SHIMANO Racingの活動をブログで紹介します。

[Report]ツアー・オブ・ジャパン第8ステージ東京 入部正太朗が4位!

2016年06月06日 | レースリポート

第8ステージ 【東京】
6/5(日)11:00
日比谷シティ前→大井埠頭周回コース
<パレード1.2㎞>14.7km+7.0kmx14周=112.7km
獲得標高 = 100m

史上初めて移動日なしの8連戦で開催された2016年ツアー・オブ・ジャパンも、ついに最終日。東京を舞台に第8ステージが開催された。

選手たちは日比谷シティ前からパレードをスタートし、大井埠頭周回コースを14周。コースはほぼ平坦で、例年、高速での集団スプリントで決することが多い。

シマノレーシングは小橋勇利のスプリント勝利を目指すとともに、逃げ切りが決まることも想定して積極的に動いていく。

朝、降っていた雨もスタート前に上がり、ほぼドライコンディションでレースは行われた。沿道には選手たちの雄姿を一目見ようと、12万8,000人もの大観衆が訪れた。

序盤、アタック合戦が繰り広げられた後、3周目に8選手が抜け出しに成功する。作戦通りシマノレーシングからは入部正太朗が入り、他のメンバーは前日の伊豆ステージを制した新城幸也(ランプレ・メリダ)に加え、サム・クローム(アヴァンティアイソウェイスポーツ)、メヘディ・ソフラビ(タブリーズシャハルダリ)、アルヴィン・モアゼミ(ピシュガマンサイクリングチーム)、鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)、エイドリアン・ヘギヴァリ(ユナイテッドヘルスケア)、内間康平(ブリヂストンアンカー)。

さらに秋丸湧哉(シマノレーシング)とホセヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)の2人が追走して合流し、逃げは10人に。シマノレーシングは唯一2人の選手を逃げに入れる有利な状態となり、残り9周時点でメイン集団に対して最大2分41秒のリードを開く。

メイン集団はNIPPO・ヴィーニファンティーニ、キナンサイクリングチームなどがコントロール。リーダージャージのオスカル・プジョル(チーム右京)もこの中で、シマノレーシングの他のメンバーは小橋のスプリントに備えて集団内で位置取りを続けた。

しかし、強力な選手が多数入った逃げは、ラスト1周になってもメイン集団に対し53秒のリードを保つ。ここから逃げの中でもアタックが始まり、入部、内間、鈴木、クローム、モアゼミ、ヘギヴァリの6人が新たに先頭に立つ。入部のため、逃げ集団のペースアップに力を尽くした秋丸はここで脱落した。

ラスト1周の間もメイン集団は逃げのメンバーをとらえることができず、最後は鈴木を除く5人でのスプリントで争いで決着。クロームが優勝し、モアゼミが2位、内間が3位に入った。入部は4位と健闘したが、UCI(国際自転車競技連合)ポイント獲得圏内であるステージ3位以内にはわずかに届かなかった。

メイン集団は19秒遅れでゴールし、チームメイトのアシストを受けてスプリントした小橋は集団6番手の12位でフィニッシュした。リーダージャージはプジョルが守り切り、チーム右京にツアー・オブ・ジャパン総合優勝のビッグタイトルをもたらした。総合2位は1分05秒差でマルコス・ガルシア(キナ

ンサイクリングチーム)、総合3位は1分08秒差で3連覇を逃したミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズシャハルダリ)。

ポイント賞のブルージャージは、ピエールパオロ・デネグリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が逆転で獲得。山岳賞のレッドジャージはポルセイェディゴラコール、新人賞のホワイトジャージはダニエル・ホワイトハウス(トレンガヌサイクリングチーム)が守り切った。

シマノレーシングは、6人全員が完走。このツアー・オブ・ジャパンでは体調不良に苦しんだ入部正太朗だったが、最後にキャプテンとして意地を見せた。堺国際クリテリウムで日本人トップの6位に入った小橋勇利、前半3ステージ連続でトップ15に入り、一時は総合11位につけた横山航太、飯田ステージで10位に入るなど山岳ステージで力強い走りを見せた木村圭佑、得意の上りを活かして富士山ステージで45分台をマークし、総合でもチームトップの35位に入った湊諒、京都ステージのパンクで後退しながらも平坦でも山岳でもチームメイトのために懸命にアシストした秋丸湧哉など、それぞれが持ち味を活かして見せ場を作り、選手としての成長を見せたシマノレーシングのツアー・オブ・ジャパンだった。

<コメント>
入部正太朗
「今日は逃げを狙っていた。最後は6人に絞られた中で優勝のチャンスが転がっていたけど、4位はUCIポイントにも届かず悔しい順位。出し切れたのは出し切れたけど、悔しいです」

※他の選手のコメントは動画で

<第8ステージ東京 リザルト>
1 サム・クローム(アヴァンティ アイソウェイ スポーツ)2:17'29"
2 アルヴィン・モアゼミ(ピシュガマン サイクリング チーム)st
3 内間 康平(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)st
4 入部 正太朗(シマノレーシング)st
5 エイドリアン・ヘギヴァリ(ユナイテッドヘルスケア プロフェッショナルCT)st
6 鈴木 譲(宇都宮ブリッツェン)+7"
7 ダヴィデ・チモライ(ランプレ・メリダ)+19"
8 ピエールパオロ・デ ネグリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+19"
9 岡本 隼(日本ナショナルチーム)+19"
10 ダニエーレ・コッリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+19"

12 小橋 勇利(シマノレーシング)+19"
16 湊 諒(シマノレーシング)+19"
56 木村 圭佑(シマノレーシング)+28"
57 横山航太(シマノレーシング)+28"
69 秋丸 湧哉(シマノレーシング)+3'18"

<最終総合順位>
1 オスカル・プジョル(チーム右京)19:22'37"
2 マルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)+1'05"
3 ミルサマ・ポルセイェディゴラコール(タブリーズ シャハルダリ)+1'08"
4 ダニエル・ホワイトハウス(トレンガヌ サイクリングチーム)+1'23"
5 ラヒーム・エマミ(ピシュガマン サイクリング チーム)+1'24"
6 ガーデル・ミズバニ・イラナグ(タブリーズ シャハルダリ)+1'43"
7 キャメロン・バイリー(アタック・チームガスト)+2'00"
8 アミール・コラドゥーズハグ(ピシュガマン サイクリング チーム)+2'27"
9 トマ・ルバ(ブリヂストン アンカー サイクリングチーム)+2'52"
10 増田 成幸(宇都宮ブリッツェン)+2'58"

35 湊 諒(シマノレーシング)+25'47"
38 木村 圭佑(シマノレーシング)+27'44"
39 横山航太(シマノレーシング)+30'53"
64 小橋 勇利(シマノレーシング)+1:05'25"
68 秋丸 湧哉(シマノレーシング)+1:10'17"
70 入部 正太朗(シマノレーシング)+1:40'20"


動画
■第19回ツアー・オブ・ジャパン第8ステージ東京 インタビュー(1)
https://youtu.be/UCNQ0g3t1qw

■第19回ツアー・オブ・ジャパン第8ステージ東京 インタビュー(2)
https://youtu.be/RCVLvhs8vMs


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