明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

新進のチェーン店で一杯 西所沢『とさか』

2025年02月28日 | 居酒屋・バー
先日、飲み仲間の先輩に誘われ、昨年末に開業した『四文屋』荻窪店で飲んだ。
近年はご無沙汰していたが、かつては中野、高円寺、阿佐ヶ谷の店舗には何度となくお世話になった四文屋は、
安くてウマくて気軽に立ち寄れる、東京を代表する素晴らしいチェーン店である。

最近は、【個人経営のお店を開拓・応援したい】という個人的なポリシーから、チェーン居酒屋には足を運んでいなかったが、
四文屋で久々に飲み食いしたことで、多店舗経営ならではの安定した品質や価格は、やはり侮れないと再確認。
ちょうど、所沢在住の飲み仲間から、「いい店を見つけたから飲もう」と誘われており、
調べたところ、新進のチェーン店のようだが、惹かれる商品があったので、先日ふたりで飲んできた。
お店の名前は『とさか』で、訪問したのは、昨年12月に開店したばかりの西所沢店。

※食べログに『とさか屋 西所沢店』と誤登録したバカがいたが、屋は不要である

母体は株式会社登坂(とさか)で、会社のポリシーは“日本に酔っぱらいを増やしたい”だそうだ。
本店は川口にあり、25年2月末現在で、埼玉、静岡などに計18店舗。東京は足立区の1店舗だけだが、今後増えそうな予感。

さっきの店頭画像は、退店後に撮影したもので、入店したのは開店時間ちょうどの16時。
早い来客にもかかわらず、女性店員さんはイヤな顔もせず迎え入れてくれた。第一印象は◎である。
店内にはカウンター席とテーブル席があり、二階席もあるそうだ。
友人によると、カウンター席ひとり客専用の「少なめおつまみメニュー」も用意してあるとか。

席数は多いが、店員さんも比例して多く、注文の対応や商品提供はスムーズであった。
まずはお店メニューを紹介。お店HPに掲載されていたものを拝借。
○料理1 炭火で焼く串焼きは、1本132円から。


○料理2 麺料理やご飯ものなど、シメの御食事も充実している。


○ドリンク1 焼酎濃いめの「追加料金不要」は、呑兵衛には嬉しいサービス。 


○ドリンク2 ワインやウイスキーなど、品揃えは良好。


上記の他、卓上には日替わりのおツマミや日本酒が記されたメニューも置いてあった。


チェーン店ならではのお手頃価格だが、私が驚き、そして訪問する気にさせたのが、ドリンク2の右上オレンジ枠内、


とさかの一升びんコーナーの「キンミヤ2200」(2420)円である!
キンミヤのボトルは、いろんな店舗で入れてきたが、一升瓶で2420円は、アルコール20度とはいえ破格である。
入間の『楽゛』(らぐ)が、かつて2500円で、昨年正月は3000円(※)だったが、それを凌ぐ史上最安値。
既に友人のボトルが入っており、最初からそれを飲ませてもらうことに。氷が無料なのもありがたい。


割り用ドリンクとして、友人は「ソーダ」、私は「ホッピー白・そと」、双方とも275円を注文した。

お通しとして、煮物と大根の鬼おろしが提供される(価格不明)。 ※追記 後日再訪し、319円と判明
鬼おろしはお替わりできるそうで、営業中は店員さんが、せっせとすりおろしていた。


おツマミは、まずは友人が数品頼み、私も目に付いた料理をいくつかオーダー。
なお、友人推奨の「生わさびのツンツン漬け」385円は、この日は品切れだった。
最初にやってきたのが、私が頼んだ「手作りプリン」308円。


「プリンかよ…」と友人はあきれ顔だが、“限定10個”と書いてあったので、早めに注文したのだ。
ちなみに、我々が飲んでいた時間帯は、他に注文した客はいなかったと思われる。
舌触りはなめらかだが、とろけるタイプではなく、スフレのような質感がある。乳成分が多いのか、レアチーズケーキのようにも感じた。


キンミヤとの相性はさておき(苦笑)、甘いモノ好きな方にはおススメだ。
数分後、左から「皮」132円、「せせり」198円×2、「ねぎま」187円×2が、タレで登場。


HPによると、使用しているのは「大山鶏」と「錦爽鶏」と説明。錦爽鶏というのは知らなかった。
私はせせりとねぎまを食べたが、大ぶりで噛み応えはあったものの、タレ以外の旨味はあまり感じられず。
申しわけないが、串焼きならやはり、冒頭で紹介した四文屋の方が上である。

一方、私が気に入ったのが、「もつ煮込み」418円。


煮込みというより肉豆腐っぽいビジュアルだが、食べてみると、醤油ベースでガツンと来る濃さ。
ツユは脂っこさはないが、とにかくしょっぱい。七味をぶっかけ、モツをほおばり、キンミヤをぐいっと飲み干す。


実に酒がススム煮込みで、残ったツユは、ねぎまの肉や後述するツマミも浸して食べたが、当然ウマかった。
私が選んだのは、プリンともつ煮だけで、あとは友人に任せた。

割り用ドリンクは、ホッピー白からボトル用「ウーロン茶」275円にチェンジ。
ある程度飲んでから、撮影していないのに気付いたが、そこそこ大きめのデカンタで出てくる。


デカンタ奥に写っていたのは、馬刺しメニューの「さくら肉三点盛」1078円。


刺身類は苦手だが、馬刺しはビタミン・ミネラル豊富なので、数切れいただく。醤油が九州風の甘口なのもいいね。
デカンタ右にチラッと見えていたのは、「山いものフライドポテト のり塩で」418円。


プリンを頼む私が書くのもナンだが、友人はいいトシこいて、フライドポテトが大好きなのだが、
こちらは通常のじゃがいもポテトより、山芋の方がおススメらしい。食べてみたら、のり塩が効いていて確かにイケる。
右下のベージュ色したソースが、これまた絶妙なテイストで、山芋ポテトにも合う。
私は「ソース+マヨ+マスタード」と予想し、友人は「他にも何かが入っている」と断言。
店員さんにたずねてみたら「濃口醤油とマヨです」だって。マスタードやソースは!?

バカ舌なのが改めて露呈したが、気にせず紹介を続ける。こちらは、私も大好きな「とん平焼き」418円。


モヤシ入りや青ネギ乗せ、国分寺『えどっこ』のように焼きそば入りなど、いろんなスタイルがあるとん平焼きだが、
こちらのは、青海苔がかかり、千切りキャベツと薄切り豚肉が入る、オーソドックスなタイプであった。


友人は「きゅうりの一本漬け」308円も追加。私は口にしなかったが、友人は「全然漬かってない…」と不満げ。


こちらのようなメニュー豊富なチェーン店では、「とりあえず置いてある」商品も中にはあるだろう。
すべての商品が美味しい店は希少だし、我々飲み客はハズレをツモらないよう、感覚を研ぎ澄ます努力が必要である。
そういう私も、先日初めて入った某中華食堂で、傷んだ餃子と焼豚に出くわしてしまったが(泣)。
しかもこの日の私は、一升瓶だからと調子に乗って、キンミヤを飲み過ぎて早々と酩酊。
感覚を研ぎ澄ますどころか、「自己のペースで飲む」という、飲み客の基本すら守れない自分を反省。

酔って舟を漕ぎ始めた私に対し、友人はさらに「うずらの味玉ニラダレがけ」308円と、「もやしとニラのピリ辛ナムル」209円を頼んでいた。

※気付いたときは、だいぶ食べ進んだあとだった

私も当初は、「牛すじの塩にこみ」528円を食べ、「貝だし中華そば」か「たんたんめん」(どちらも418円)で締めるつもりだったのだが、
最後は食べ物どころか、ドリンクすらも入らいない泥酔状態となり、一升瓶を飲み切らずに退散。
その後、友人に連れて行かれた所沢のスナックで、復活&ゴキゲンになったことは、また改めて(←改めなくていいだろ)。

私がチェーン居酒屋、特に安価なお店を利用しなくなった理由には、客層の悪さや店側のレベルの低さもある。
あえて書くけど、四文屋もかつては、一部の支店にはひどい客やダメな店員もいた。
今回訪問したとさかさんは、騒がしい客や、態度の悪い輩などは不在。
店員さんは皆さん若いが、良好な接客をしてくれたため、終始気分よく飲むことができた。飲み過ぎて最後は気分悪くなったが(苦笑)。
従業員教育もしっかりしているようだし、冒頭の四文屋さんと同様、とさかさんも素晴らしいチェーン店である。
東京に進出を始めたら、あわてる同業チェーンも多いだろうね。

激安のキンミヤ一升瓶も魅力だが、実は瓶ビールも好きな私。
「中ビン」で528円と、こちらもお手頃価格だし、次回は最初の一杯くらいは、瓶ビールで喉を潤したいね。

※店内壁に貼ってあった、和田ラヂヲ先生がカットを手掛けたポスター

おまけ
四文屋さんの看板商品は「焼きとん」だが(一部扱っていない店舗もあり)、私のイチオシは「カシラ」の醤油焼きである。
通常は「タレか塩か」たずねられるが、あえて「醤油でお願いします」と伝えてみよう。
私は通算で100回くらい注文しているが、断られたことはなく、どの支店でも対応してくれるはず。
数分後には、カシラに醤油を絡めて焼いた、タレのように甘くなく、塩よりも香ばしい絶品が出てくる。

※荻窪店で頼んだカシラ醤油

四文屋ならではの新鮮かつ上質なカシラと、日本食文化の象徴である醤油との組み合わせを、未食の方はぜひ試していただきたい。



とさか 西所沢店
埼玉県所沢市西所沢1-12-1
西武線西所沢駅から徒歩1分ちょい
営業時間 月~木16~25時 金は26時まで、土は15~26時、日は15~24時
定休日 なし
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【下連雀の三連星】こと三鷹の昭和食堂3軒

2025年02月24日 | 飲食店まとめ
今から4年前、友人がSNSに、昭和価格の素晴らしい中華食堂を投稿していた。
詳細を知りたくなり、ネット検索したところ、お店は最寄りの三鷹駅から結構離れており、徒歩だと20分以上かかる。
三鷹駅周辺は何度か探索したことがあったが、その距離はさすがに未知のエリアだ。
そんな場所にもかかわらず、近隣住民の熱烈な支持を得ているのか、お店は繁盛しているようで、
さらに驚いたことに、その両隣りにも、昭和の雰囲気漂う外観の食堂があった。


友人によると、上記3軒は所在地の住所から、【下連雀の三連星】と呼ばれているらしい。

興味を持った私はさっそく、三連星がある三鷹市下連雀六丁目へと向かった。 ※3軒とも住所は同一
中華屋さんは定休日だったので、右側の『エポック』に入ってみた。
同名のおもちゃメーカーがあるが、たぶん無関係。エポックとは「新時代」などの意味があるとか。
こちらは、店頭のショーウィンドウ内のメニュー札。以前は料理の見本サンプルが置いてあったのかも。


ファサードには「お食事&喫茶」と記されており、食べログの表記も「喫茶店・食堂」だが、
ショーウィンドウには酒瓶が置いてあるし、店内の雰囲気はスナックのようでもあった。

入店すると、高齢のご主人がワンオペで奮闘中。ひとまず空いているカウンター席に座らせてもらう。
店内壁にもメニューがあったので、改めて撮影。ドリンク類も豊富だが、料理は全体的に安価だと思う。


「コーラー」と伸ばすのは、競輪場などでよく目にした、いわゆる昭和表記。「ショチューコーラハイ」というカタカナ書きも渋い。
訪問したのは2021年の9月で、当時はコロナ禍で酒類提供が禁止されていたため昼酒はあきらめ、
店頭メニューで目に付いた、「スパゲテー ナポリタン」550円を頼むつもりだったが、
「ハンバーグナポリ」660円の方が明らかにお得そうなので、そちらをオーダー。
少し待ったのち、サラダも一緒に盛られた、ハンバーグ・ナポリタンが登場。


別アングルからも撮影。トマトは丸ごと1個使用し、ナポリタンには粉チーズ、ハンバーグにはデミソースがたっぷりかかる。


豪快なビジュアルと同様、味も当然濃厚で、洋食屋ではなく大衆食堂のメニューという印象。
ナポリタンなのに妙に歯応えがあるのは、粗目に刻まれた人参のためだ。


現役なのかは不明だが、目の前の食器棚には、時代を感じさせるオーディオも置いてあるし、


所沢の老舗中華『栄華』のときのように、過去にタイムスリップした気分になれた。
660円の割には量があったため、当初は三連星のもう一軒に寄ろうと思っていたが、満腹だったのでハシゴはせず、
近くの『紀ノ国屋』工場直営店で、冷凍された牛丼の具材を買っておとなしく帰った。  ※詳細はここ

数ヶ月後、酒類が解禁されたので、エポックの左隣、三連星の中央にある『高社楼』へ。友人が紹介していたのもこのお店だ。
店頭には食品サンプルが飾ってあり、昭和生まれの心をくすぐる。


入店しカウンター席に着席。こちらのお店は、ご夫婦と息子さんと思われる男女3人が働いていた。
目の前に貼ってあったメニュー表を拝見。こんなに安いのに、4年たった現在も価格は変わっていない


最初のオーダーは、「ビール」570円と「餃子」300円。キリンラガーの大瓶でこの価格は嬉しい。


続いて、1人前6個の餃子が焼き上がった。大きさは標準より少しだけ大きめか。


いつものように、最初は何も付けずに食べると、野菜が細かく刻まれた、昔よく食べた懐かしいタイプ。
最近は、豚の脂身だかなんだかわからんが、甘味や油を感じる餃子が多いからね。
中身はこのとおり緑一色。さっきのエポックでトマトを残した(反省)、野菜嫌いの私には最適。


味は薄口なので、2個目からは胡椒と醤油を少し垂らして食べた。
シメのお食事には、中華食堂では珍しい「開花丼」600円をチョイス。
数分後、スープやお新香と一緒に、開花丼がやってきた。


八王子『ちとせ』のときにも記したが、街中華では牛肉を使わないお店が多いため、こちらの開花丼も豚肉であった。
玉子でとじられた豚肉に、甘口の玉ねぎという組み合わせには、七味や胡椒がよく合う。


醤油味のスープも口直しには最適で、一気に食べ終えた。
3軒の中で唯一、現在も夜営業を続けている高社楼さんには、その後も何度か足を運んでいる。

下連雀三連星、残る1軒は左端の御食事処『さんえい』
既述したように駅から遠く、なかなか行く機会がなかったし、近年は昼だけの営業になったため、訪れたのは今年に入ってから。
店頭にメニューが貼ってあったので撮影。こちらは定食・食事類。


こちらは一品料理の部。酒のツマミにもなりそうだし、ご飯を頼んで定食にもできる。


価格は、他店よりちょっと安いくらいに思えるが、ネット情報によると量が多いらしく、コスパは良好なようだ。
入店し、空いていたカウンター席に着席。こちらは、ご夫婦と思われる男女が営んでいた。
女性が接客担当で、男性は厨房から声が聞こえたが、最後まで姿を現さなかった。
注文したのは「カツカレー(サラダ付)」800円。以前は普通の「カレーライス」や「ドライカレー」もあった模様。
オーダーを受け、すぐに奥の厨房(私の席からは見えない)から油で揚げる音が聞こえてきて、
数分後にはまずはサラダが登場し、続いてカツカレーも完成。


サラダは、大きめの楕円形皿に山盛りで、自家製と思われるフレンチドレッシングがかかっている。


カツカレーは、黄色くもったりとしたソースがかかる、私の好きな日本の家庭で作るようなカレーである。
画像ではわかりづらいが、手前にひと口カツ(3切れ)、ご飯の上には肉片があった。



カレーに具材は入っておらず、カツと肉片(豚肉)だけ。ただし、豚肉は炒めてあり、焼鳥のタレのような甘辛い味が付いていた。


カレーソース自体も、スパイスや辛さを感じず、最後に独特の甘味が口に残る、不思議なテイスト。
頭に浮かんだのは、ケーキなどのスイーツにたま~に乗っている、甘い仁丹みたいな銀色の粒。

※Wikipediaより画像を拝借

なぜか、あれをかじったときのような感覚になった。ちなみに、あの銀粒の名称は「アラザン」と呼ぶらしい。皆さん知ってた?
量が多くて時間がかかったが、すべて食べ切りお会計。「はあいどうも~」と愛想のいいお母さんに声を掛けられ退店。

以上、下連雀の三連星こと、昭和チックな飲食店3軒をリポートした。全店に共通するのは、
○昭和時代と変わらぬ価格設定 ○昭和時代から続く営業 ○店主は昭和生まれの先輩
価格設定は掲載したメニュー表を見れば、同意してもらえるはず。
3軒とも当然HPなどはなく、ネットで見かけた情報なので断定はできないが、どのお店も創業から50年くらい経過している様子。
店主というか、高社楼の息子さん以外は、全員高齢だろうけど元気に見える。
グーグル情報によると、エポックさんは現在休業中のようだが、3軒とも、今後も元気に営業を続けてほしい

直撃世代なのにガンダムに興味がなかった私は、「三連星」の元ネタを知らなかったのだが、
三軒、連なる、星=素晴らしいお店で三連星とは、ピッタリの愛称である。
こちらのような駅からは離れた場所にある名店を、これからも可能な限り発掘していきたいね。



下連雀三連星
東京都三鷹市下連雀6-12-10
JR三鷹駅から徒歩約21分、京王井の頭線井の頭公園駅からはもう少しかかりそう
篠原病院入口というバス停から徒歩約2分

エポック ※最近は休業中の模様
営業時間 12時半~14時、17時~22時半 日曜は昼営業のみ 
基本無休? ※エポック非公式応援サイトより

高社楼 
営業時間 11時~14時半、16時~20時半くらい ※もう少し早く閉める場合もある 
定休日 火曜

さんえい
営業時間 11時~14時
定休日 不明
コメント (2)
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空が青い時間から飲める 国分寺『青空食堂』

2025年02月21日 | 定食、食堂
拙ブログはかつて、日が沈む前の飲酒を積極的に楽しんでいた時期もあったが、
ここ数年は諸事情により、世間一般の方々と同様、夕方からの飲み始めが多くなった。
諸事情とは要するに、「正午まで寝ているから」だったりするのだが(恥)、昼酒を提供している酒場の開拓が滞っているのは事実。
今回は、昨年見つけた昼酒可能なお店、国分寺駅南口を出てすぐの場所にある『青空食堂』を紹介。


去年のGWでもちょっと触れたが、お酒の種類やツマミが豊富で、食堂だけど飲み客を歓迎している様子。

※GWに注文した「水餃子」

初訪問はちょうど1年前の今頃。店内はテーブル席のみで、中央の大きなテーブルに先客と相席になった。
レギュラーメニューはこちら。食堂だけあって、麺類、ご飯もの、定食などの食事類は豊富。


裏面はおつまみやドリンク。この充実ぶりは居酒屋と遜色ないでしょ。


この他、ホワイトボードや卓上にも、手書きの日替わりメニューがある。


まずは「びんビール(中) 赤星」650円を注文し、喉を潤す。
料理のファーストオーダーは、あれば絶対に食べる「餃子・焼」400円と、日替わりメニューから「もつ煮込み」400円を注文。
働いているのは、接客とドリンク担当の店主と、調理担当の料理長のふたり体制。
この日のお客さんは、私を含む飲み客が大半だったが、食事だけのが客もいた。

先に餃子が提供される。1人前6個でサイズは標準。


中身を凝視しなかったが、野菜より肉の風味を強く感じた。
ビールを飲み終え「ホッピーセット(白)」600円にチェンジした頃、もつ煮が登場。


大きめ野菜がゴロゴロ入るタイプで、そのままでも美味しいのだが、こちらのお店はいろんな調味料が置いてあるコーナーがあり、
そちらから七味と柚子胡椒(商品名は「ゆずとうがらし」)を借りて、煮込みに加えると、さらにウマさアップ。


個人的な意見だが、柚子胡椒無料のお店は良店が多い気がする。

追加したホッピー中を飲み終える頃、シメのお食事を注文。選んだのは「台湾ターミーメン」300円。


価格が一番安いからではなく(笑)、このあと別の店で飲む予定があったので、満腹になりたくなかった。
ターミーメン(担仔麺)は、調布の『台北飯店』でも食べたが、ご覧のとおり小さな丼で提供される。

※もつ煮の器よりひと回り大きい程度

塩ベースの清湯スープに、具材もモヤシは揚げネギ程度と、シンプルだがシメには最適の麺料理である。

青空食堂さんにはその後も、0次会で利用したり、友人と一緒に空が青い時間帯から飲んだりと、
ちょくちょく通っている。以下で、これまでに注文した商品を、いくつか掲載していこう。
ドリンクは、「ウーロンハイ」400円を頼むことが多いが、あるとき、常連らしき客が「チューハイ」を大ジョッキで注文していた。
すかさず店主に、「私も、ウーロンハイをあのサイズで作ってもらえますか」とお願いした。


追加料金をたずねたら「100円」だって。大ジョッキウーハイが500円で飲めるのは嬉しい。
焼酎はそんなに濃くないが、500円だからと調子に乗って飲み続けていると、私のように夕方18時台で撃沈するハメになるので注意しよう。

おつまみもいろいろ頼んでいる。
こちらは、メニュー表では赤字で記してあった、推奨商品(?)の「純レバ」600円。


浅草が発祥とされる、レバニラのように野菜を加えず、「純粋にレバーだけ」の料理だ。
一度揚げてから調理したのか、レバーはカリッとした歯触り。
続いては、こちらも赤字で表記されいてた「上州富岡名物 ほるもん(ちくわ)揚げ」1本100円。


群馬出身の店主曰く「富岡の名物」らしく、切り分けた竹輪にパン粉を付けて揚げたものだが、食感は確かにホルモン。
竹輪をパン粉とソースで食べた記憶はなかったが、なかなか美味しい。

こちらは、定食のオカズにもなる「油淋鶏」550円。


日替わりメニューから、「にんにく丸揚」350円に、


「手造りコロッケ」350円。こういう、お手頃価格の一品が豊富なお店はいいね。


ツマミ類はどれも、味濃いめ、盛り付け豪快、というか乱雑(失礼)で、「ザ・男の料理」という印象。
一方、お食事メニューはなかなか本格的。ある日、ツマミとシメを兼ねて、「五目あんかけ焼きそば」900円を注文したところ、
彩り豊かな具材が盛られた、見ただけでウマいとわかる一皿が登場。


海老、木耳、青梗菜など、歯応えのある食材がシャキっと炒められており、ウーハイとも好相性。
塩味のあんかけと絡む麺は、柔らかい部分とパリパリ部分の双方が楽しめる。


途中で長崎皿うどんのように、先述した調味料コーナーから借りた、「金蝶ソース」を加えてみた。


さらに、料理長は以前、別のお店でスパイスカレーを作っていたそうで、
こちらのお店でも、西八王子『あづまかん』と同様、土日だけスパイスカレーを提供している。


日曜夜に訪問した際、シメとしてスパイシーチキンと町中華の2種盛りを注文したが、残念ながらチキンは売り切れ。
なので冒険はせず、「町中華カレー」800円を選択。確かに中華屋さんのカレーっぽいビジュアル。


横アングルも撮影。お皿の向こうに見えるのは、店内本棚に置いてあった「美味しんぼ」だ。


あとからミニサラダもやってきた。


短時間で炒めたと思われる肉野菜と、とろみのあるカレーソースが食欲をそそる。
スパイスカレーにあえて町中華風を含めた、料理長のセンスが光るね。

群馬出身の店主に対し、料理長は島根出身らしいが、昨夏の甲子園では、早稲田実業と島根代表の大社が対戦。
その試合は、青空食堂さんの店内TVでも放映しており、その場にいた客は全員、地元国分寺の早実を応援していたが、
料理長はひそかに、大社の勝利を願っていたそうだ。アンチ早実の私も、自宅TVで大社を応援していたよ。
大社高校野球部の皆さん、早実を破ってくれてありがとう

今年に入り、反対側の北口にあった、国分寺の人気食堂『だるまや』さんが、残念ながら閉店。


上記貼紙を確認後、落胆した私は南口に移動し、青空食堂さんで慰めてもらうことに。
ちょうどお客さん不在の時間帯だったので、店主が客席でゴロ寝していた(笑)。
彼の前歴は小学校の教師(20年間!)らしいが、決して厳格ではなく、いい意味でフランクな方である。
また、店主は鉄道マニアらしく、店内壁には往年の特急列車の写真が多数掲示してあったりする。


この日の注文は、最初にウーハイ、続いてウーハイ大ジョッキ。
おツマミは日替わりメニューから、「ひとくち串かつ」100円と「うずら串」200円を1本ずつに、


「牛すじ煮込み」400円を注文。もつ煮とは違いスープが透明だ。


すじ煮はやや薄味に感じたので、煮込み類の味を引き立てる、柚子胡椒を再び加える。


このあと用事があったので、酔う前に食事でシメる。
平日だったためスパイスカレーはないので、レギュラーメニューの「バリ辛カレーライス」のミニカレー400円を頼んでみた。
店主曰く「ちょうど今できたところです」と告げられて、提供されたのがこちら。


ライスはお茶碗一杯分くらいあり、ミニというよりハーフサイズだ。

※横アングルのつもりだが、1枚目とあまり変わらないね

食べてみると、さっきの町中華カレーよりも確かに辛いが、ウマさも増しており、最近食べたカレーでは一番気に入った。
「辛い、けれどもウマい」と即たいらげ、「次回はミニではなく普通サイズ(800円)にします!」と店主に告げると、
「人気商品ですぐ売り切れるので、来る前に連絡してください」とのこと。その人気も納得のウマさであった。
こちらでは様々な料理を食べてきたが、イチオシはバリ辛カレーライスだ。料理長はカレー作りの天才かも。

カレーばかりホメてしまったが、麺類やチャーハンなど、未食の料理もたくさんあるし、他にもまだ当たりが隠れているはず。
メニュー豊富で、価格はお手頃、働いているふたりも朗らかで、早い時間から飲める。
青空食堂さんは、天井こそあるけれど、青空の下のように開放感がある、素晴らしいお店である。
だるまやさんの分まで、今後も通うつもりなので、店主さん料理長さん、よろしくお願いします。

おまけ
壁に貼ってある、「寝台特急と一緒に写る陽気な店主」の写真



青空食堂
東京都国分寺市南町2-16-19
JR、西武線国分寺駅南口から徒歩約1分(信号次第)
営業時間 11時~21時
定休日 火曜、その他年末年始
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今年も、ハヤシライスにもっと光を! その5

2025年02月08日 | カレー、ハヤシ
今回が5度目となる、ハヤシライス礼賛シリーズ。 過去分はこちら→1 2 3 4
礼賛なんて言葉、世界史で習った記憶がうっすらと残っているだけで、使ったのは人生初だ。

前回末尾で、「次回第5弾は、レトルトは避け、洋食店のハヤシを軸にしたい」「浅草や日本橋など(中略)に行かないと」と記したが、
私が住む立川市からは遠いので、今回も相変わらず、都内東側にある有名洋食店には足を運ばず、西側のお店ばかり。

まずは、このブログでも何度か名前を出している、西荻窪の深夜食堂兼酒場『最後に笑え』
ハヤシライスはレギュラーメニューではなく、私が最後に食べた下記画像は、今から7年前くらいのもの。


酔って入店したので、味をはっきり覚えていないが、美味しかったのは間違いない。
そして昨年末、久々にハヤシライスがメニューに登場したのをSNSで知り、お店に駆けつけた。
ブレ画像で申しわけないが、商品名は左段の上からふたつめ、「国産牛切り落としのハヤシライス」900円。


焼酎の無糖茶割りを何杯か飲んだあと、シメに作ってもらった。


ソースは濃厚でコクがあり、店主やお店の雰囲気と共通(?)。前回よりも牛肉が大きめで食べ応えがあった。
食堂兼酒場なので、ツマミとして頼む客もいるため、味は結構しっかりしているが、決してしょっぱ過ぎない。
近年は22時開店になり、なかなかシラフで行く機会がないが、たまには終電を忘れて、じっくり飲みたいね。
なお、今回は最後に笑えが唯一の都内店舗(杉並区)で、以降はすべて多摩地区かつ、拙ブログ初登場のお店ばかりである。

2軒目は小金井市・東小金井駅からすぐの場所にある、カレーとハヤシの専門店『高橋商店』。


上記画像の看板どおり、カレーもハヤシも650円と安価で、食事メニューはその2品と、「あいがけ」「お子様ハヤシ」のみ。


カツなどのトッピングも用意していないのは、それだけ味に自信があるに違いない。
カレーも気になったが、まずは「ハヤシライス」を単独で注文。
店主と思われる男性が、すぐにお皿にご飯をよそり始め、ハヤシソースをかけて完成。


お店インスタグラムによると「昔ながらの欧風カレーとハヤシライス」とのことだが、
食べてみると確かに、家庭で作るような、トロッとした歯触りの正統派ハヤシソースだ。
無論、プロの技術が秘められており、酸味と甘味がほどよくクリーミーで、
玉ねぎの歯触りや、お肉の大きさもちょうどいい。これで650円はリーズナブルだね。


先述のインスタグラムによると、今年の目標として「新メニューの追加」を挙げており、また近いうちに食べに行きたい。

3軒目はさらに西へと進み、西武線鷹の台駅を出てすぐの場所にある、小平市の『キッチンヌー』。


ご夫婦で営んでいるようだが、看板イラストのとおり、奥さんが厨房で調理をし、旦那さんがホール担当であった。
ハヤシライスは、「エビフライ付」など全6種類だが、他店と同様、私は「プレーン」1000円を選択。


お店HPによれば、「数種類のハーブをブレンドして煮込んだ」とのこと。数分後、旦那さんがハヤシライスを運んできた。


水平に盛られた美しいビジュアルで、食べる前からウマいのがわかる。


手書きの看板イラストなど、家庭的な雰囲気のお店だが、ハヤシソースの味は本格的な洋食店そのもの。
ハーブには気付かなかったが、ほのかな酸味と苦味があり、さらに、お肉の柔らかさには驚かされた。


硬めに炊かれたご飯とも好相性で、スプーンが止まらぬまま「ごちそうさまでした」。
会計時は、旦那さんと一緒に、厨房の女性シェフも挨拶してくれた。
ここで紹介した、近所の『ジュノン』とこちらは、鷹の台の二大洋食店として、地元民から支持を集めている。


4軒目は国立市から。国立駅近くの老舗喫茶店に、ハヤシライスがあったと記憶していたが、
残念ながら商品名が「ビーフストロガノフ」であった。見た目はハヤシと差がないんだけどね。
それでも、やはり駅近くに『kuniさん家』という食堂があり、そちらでは「ハヤシライス」を提供していたので訪問。
まずは、店外にあったメニューを拝見。ハヤシは1320円。


やや値は張るが、店主は長年のシェフ経験があるらしく、食堂風の内装で、本格的な洋食を提供している模様。
注文後、いかにも腕の良さそうな店主が炒め作業を開始。ここのハヤシは、煮込むのではなくソテータイプだ。
ひと通り調理を終えると、今度は何かを素早くスライスし始め、その後すぐに「お待たせしました」とハヤシライス一式が登場。


メインの他、サラダと豚汁が付く。店主がスライスしていたのは、サラダの飾りの人参だったようだ。
ハヤシだけアップ。今回紹介してきた3皿よりも、ソースの色が黒い。


まずはひと口食べてみると、一瞬「ナポリタン!?」を思わせ、すぐにビターな香りがやってくる。
ナポリタンを思い浮かべた理由は、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルームなど、共通の食材がソテーされていたからだ。


お肉は、小ぶりなのがたくさん入っていたが、煮込みタイプよりも当然、やや硬く感じた。
立川の洋食店『にゅうとん』でも感じたが、ソテータイプのハヤシは、デミグラスソースに具材を絡め短時間で仕上げるためか、
酸味や甘味などよりも、苦味がダイレクトに伝わるが、既出した炒め玉ねぎなどとの相性は悪くない。
あと、豚汁が意外と具だくさんなのが、食堂っぽくて好感が持てるし、サラダも付いて1320円なら、決して割高でもないね。


ハヤシ以外にも気になる料理があるので、こちらには近いうちに再訪するつもりだ。

そして最後のひと皿は、地元立川市から。「立川 ハヤシライス」でネット検索しても、
さっき名前を出した『にゅうとん』以外は、既に閉店した店や、現在はハヤシを置いていない店が表示されるのだが、
ウインズの先にある、訪問経験はないが存在だけは知っている、洋食店『トスカーナ』を調べたところ、
ハヤシライスを提供していることが判明。行ってみることにした。

ディナータイムは店内暗く、カップルや団体客ばかりで、ひとり客は私くらい。
メニューブックを確認すると、ハヤシライス単品が見当たらず。店員さんにも聞いてみたが、単品はないとのこと。
なので、ハヤシ礼賛シリーズの規則に反するが、「カツハヤシのM」1350円を選択。メニューはすぐに下げられたので撮影できず。
サイズはS、M、大盛り、Lの4種類ある模様だが、Lはデカ盛りでユーチューバーが挑戦するレベルだとか。
カツの揚げ時間を要するため、少したってからの提供となった。


横アングルも撮ってみたが、量自体はM=標準サイズ。福神漬けもあるのでカツカレーみたい。


お店HPによると、デミグラスソースは「60年以上継ぎ足し続けた特製」で、期待しながらスプーンを口に運んでみると、
バカ舌の私には、60年間の重厚な歴史がわからず(泣)、クセや苦味はなく、まろやかで食べやすい、としか書けない。
具材はお肉が少々あったくらいで記憶になく、カツは厚さも味も普通。揚げたてのはずだが、温かくないような…?


無論、味に不満はなく、残さず食べ切った。もっとも印象に残ったのは、やはりソースであった。
こちらのお店は、食べログでは「イタリアン」扱いされており、注文するならばピザやパスタだったかな。

以上、今回も5種のハヤシライスを食べてきた。
冒頭でも触れたが、ハヤシの名店といえば、浅草などだいたい東京の東側にあるのだが、そういうお店は、他の誰かが既に投稿済みだろう。
拙ブログはあえて、多摩地区など東京西側に存在する、隠れた名店のハヤシライスを紹介したいと考えている。
今年も引き続き、ハヤシライスに光を当てるべく頑張るので(←ただ喰うだけだが)よろしく!
コメント (2)
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駅至近の隠れ家風酒場 分倍河原『花まる』

2025年02月04日 | 居酒屋・バー
以前も書いたが、自分が気に入った居酒屋のマスターから教わる、おススメの同業店はほぼハズレがない。
昨年、行きつけの某居酒屋の店主さんから、「分倍河原駅出てすぐの場所に、おでんで飲める良店がある」と教えてもらい、
数日後に分倍河原へ行ってみたところ、確かに駅至近の距離に、看板に「おでん」と記載されている居酒屋があったが、
その隣にも、おでんを出しているお店があり、屋号を記憶していなかった私は立ち往生。ちゃんとメモっておかなきゃダメだな。
片方は、店内明るく活気ある印象の居酒屋で、もう一方は、店内照明は抑えているが、渋い雰囲気のお店。
私が選んだのは、ひとり客でも入りやすそうな後者のお店で、屋号は『花まる』

※上記画像はお店インスタグラムより拝借

後日、居酒屋店主に確認したところ、教えてくれたお店もこちらであった。

入口で、女性店員さんに「いらっしゃいませ、お靴を脱いでお入りください」と声掛けされる。
店内に入ると、畳フロアに座布団が敷いてある。和の内装でなんだか落ち着く。
掘りごたつ式のカウンター席に案内されたが、団体用のテーブル席も3つある。
内観を見てほしいが、いつもお客さんがいるので撮影できず。気になる方は「府中 花まる 内観」で画像検索を。

着席するとおしぼりが提供され、最初のドリンクは、「ホッピー白」セット495円を注文。


お通しは推定300円で、上記は苦手なトマトか梅干しを使用した「なにか」だったので、食べられなかったが(たぶんイチゴではない)、
毎回、手間がかかった小鉢を出してくれる。たとえば、ナルトが入った野菜の煮物や、


こちらは茹でたワンタンに、ネギと食べるラー油のような調味料をかけたもの。


このスパゲティサラダは、レギュラーメニューにしてほしいウマさだった。


壁いっぱいにメニュー札が貼ってあるが、卓上にも手書きのメニューがある。
また、私の座った席からは、厨房内のおでんの大鍋が見え、食欲をそそる。
さっそく、おでんの「牛筋」「がんも」「玉子」と、看板に【串揚げ】とあったので、「玉ねぎ」「キス」「ニンニク」も注文。
以下で、2度目の訪問で撮影した、卓上メニューを掲載していく。
まずはおでんメニュー。1個132~385円の単品注文も可能で、春夏秋冬提供している。


こちらは揚げ物やチーズ料理など。「串揚盛り合わせ」770円のところに“単品でもどーぞ”と記されているように、


壁には串揚げの単品メニューが掲示してあり、私はそこからさっきの3品を選択した。価格はひとつあたり132~275円と安価。
さらには、魚、野菜、納豆・豆フなどもあり、この他に、日替わりの黒板メニューも用意されている。


続いてはドリンクメニュー。ビール、サワー、カクテルなどの定番に、


焼酎や日本酒も揃っている。やはりおでんには、熱燗か焼酎のお湯割りだよね。私は即酔うので遠慮しておくが(苦笑)。


まずは、大鍋から盛られたおでんが登場。牛筋はネギ入りで、お皿を分けてくれた。


出汁は濃すぎず、ちょうどいい塩梅。左側の器は、牛筋の旨味が加わりさらに美味しい。
続いて、串揚げ3種が登場。左から玉ねぎ、キス、ニンニクだが、それぞれの価格は覚えていない。


串カツ専門店のような細かいパン粉で、サクサクと食べられる。私の好きなニンニク揚げもホクホクだ。
「おかわり焼酎」ことナカ220円をお替わりし、さらに「ウーロンハイ」440円を飲み終えたところで、
こちらに来る前に他のお店で飲んできたので、お会計をお願いした。
最初に声掛けしてくれた女性が店主のようだが、お会計はもちろん、調理、接客、洗い物などもすべてひとりでこなしている。
後日、もうひとりの女性バイトも見かけたが、私の訪問時は大半がワンオペ。
終始忙しそうなので、会話はできなかったが、注文時は笑顔で応対してくれたし、
安くてウマいお酒とおツマミ、さらに落ち着く内装や、分倍河原駅から徒歩約10秒という好立地も気に入り、
以後もちょくちょく通っている…のは、既にお通しの数々を紹介しているので、書くまでもなかったか。

余談だが、花まるさんがある場所の奥には、だいぶ前に紹介した洋食店『ハッスル』もある。
お店データは「駅から徒歩約20秒」と記したが、店舗は二階にあり、階段を上る時間を忘れていたので、徒歩30秒に修正しておいた。

以降では、その後に頼んだ料理を掲載していく。おでん各種もたびたび注文しているが、そちらは省略。
お酒は3度目くらいの訪問時に、「キンミヤ」ボトル2200円を入れて、飲ませてもらっている。この日のお通しは菜の花の和え物。

※外ホッピーや、氷セットの価格は忘れた

キンミヤは、よくある720mlサイズではなく、900mlなので2200円はお得だ。

お子ちゃま口の私だが、たまには「酒の肴」的な商品も頼む。こちらは、黒板メニューの「鮭の西京焼き」で、価格はたぶん6~700円くらい。


私は女将さんと呼んでいる、女性店主が料理上手なので、普段は食べない焼き魚も美味しくいただいた。
ここからは、普段の私らしい料理(笑)が続くが、大人も子供も食べて満足できる逸品ばかりだ。
まずは、居酒屋の定番メニュー鶏の唐揚げ。「おひとりならハーフの方が…」とおススメされたので、「鶏唐ハーフ」385円を頼んだら、
串揚げと同様、細かい粉で揚げられた唐揚げが、5個もやってきた。普通の「鶏唐揚」660円は10個らしい。


味付けは控えめの油っこくない唐揚げで、5個でもじゅうぶん満足できた。
こちらは「チーズオムレツ」638円。ケチャップではなくソースがかかっていた。


中から出てくるとろ~りチーズが、ソースと意外に合うのが面白い。


女将さんは揚げ物が得意なようで、コロッケ類も当然美味しく、常連さんにも人気らしい。
先に、「ポテトコロッケ」275円と、「クリームコロッケ」330円を注文。1個ずつ頼めるのが嬉しい。


右側のポテトコロッケには、ソースを付けていただき、


左側のクリームコロッケは、そのまま食べた。どちらも間違いのないテイスト。


唐揚げハーフや、コロッケ1個からの注文を認めてくれるなど、ひとり客への配慮がありがたいね。

別の日には、コロッケトリオ最後のひとり・「カレールーコロッケ」330円も注文した。
まずは、黒板メニューの「ポテトサラダ」をいただく。価格は400円くらいだったかな。


自家製と思われるサラダに舌鼓を打った数分後、カレールーコロッケも登場。


カレーはかかっているのではなく、中に入っており、小さく切ったじゃがいもも入っている。


その直後、せっかくなので、コロッケトリオをまとめて追加注文。


ふたつに割って撮影し、「ウマいウマい」とパクついた……以降の記憶がなく、気付いたら立川市の自宅で寝ていた。


この日は、花丸さんが2軒目で、1軒目の店でもそこそこ飲んでおり、酩酊状態で入店していた。
酔って迷惑をかけたか不安になり、翌日、女将さんにお詫びしに行ったが、2ヶ月ほど店内での飲食を自粛していた。
その後、特に問題はなかったと判明(たぶん)し、つい先日、友人と一緒に訪問。
入口で、「以前泥酔した正田ですが、大丈夫ですか」と確認すると、女将さんも「どうぞどうぞ」と迎え入れてくれて、ひと安心。

ふたりなので初めてテーブル席に座り、いつものようにキンミヤボトルをホッピーなどで割り、
昆布を含めると全9品あった、おでんの「盛り合わせ」825円、


串揚げ各1本ずつ(ニンニク、うずら、紅生姜)、


そして、日替わりメニューにあった、「チーズリゾットコロッケ」550円を注文。コロッケ類はすべて食べておかなくては。


最初からソースがかかった、小さめサイズが3個。中にはチーズとライスがあり、確かにリゾット風だ。


友人が、いかにもツマミらしい「もろきゅう」385円を追加したところ、しっかり包丁細工が施された一品が出てきた。


繰り返すが、女将さんはワンオペなのに、仕事に手抜きがない。

記憶をなくしたときは、個人的な理由で不機嫌な状態で入店したため、悪酔いを心配していたのだが、
ポテサラやコロッケ3種、なにより女将さんの明朗な応対で、機嫌を直したのだろう。
実際、近くの初めて会った客に、「元気出しましょーよ!」などと声掛けしていたらしいし。人見知りのオレが!?
この日は、ほろ酔い状態でお会計を済まし、「また来ます」と告げてお店を出た。

女将さんに、いつから営業しているのかたずねたところ、「今年で18年目」と教えてくれた。
やや目立たないエリアにあるとはいえ、花まるさんの存在に、長年気付かなかった自分が悔しい。
おツマミ豊富で、ひとり客も安心して飲める、駅至近の隠れ家風居酒屋として、今後もぜひ通い続けたい。
なお、泥酔者など女将さんを困らせるような客は入店禁止である。「お前が言うな」と怒られそうだが。



居酒屋 花まる
東京市府中市片町2-21-17
JR、京王線分倍河原駅から徒歩約10秒
営業時間 17時~23時 22時ラストオーダー
定休日 日曜、その他不定休
※不定休などの情報は、お店インスタグラムでご確認を
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