明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

メニューもお通しも豊富な中華屋さん 北府中『大楽フーチン』

2025年03月03日 | 中華食堂
以前から指摘しているように、和洋中を問わず個人経営の食堂が年々減っているこの時代に、
東京都多摩地区の府中市には、素晴らしい食堂が多数残っている
その中のひとつが、JR北府中駅からちょっと歩いた場所にある、町中華の『大楽フーチン』


ファサードに「中華居酒屋食堂」と記してあるように、飲み屋として利用する客も多いが、
近くには高校や大学があり、食事目当ての若者など幅広い世代から支持を得ており、客層は決して悪くない…はず。

初訪問は昨年の夏。定休日の月曜に行ってしまい(苦笑)、数ヶ月後に改めて足を運んだ。 ※店頭画像はそのとき撮影
中休みナシとの情報から、夕方17時頃到着。店内は小上がりも含め、テーブル席のみで約30席。
先客がふた組おり、どちらも飲んでいたので、私も店主らしきおばちゃんに、「中瓶ビール」600円をお願いしたところ、
店名が印刷された箸袋と一緒に、お通しもやってきた。


ニンニクの芽と豚肉を炒めたもので、熱々ではないがビールのいいアテになった。
メニューは豊富で、どれを選ぶか迷うほどだが、おツマミには大好物の「焼餃子」500円と、
壁紙のメニューから、「ねぎチャーシュー ふわふわ玉子炒め」650円をチョイス。


それまで客席で休んでいた、おばちゃんが厨房に入る。18時まではおばちゃんのワンオペだ。
こちらのお店は、上記画像の「学生ラーメン」=麺2玉で500円や、大盛無料などの学生限定サービスを実施しているが、
我々呑兵衛にも、ありがたいサービス(?)が用意されていたので後述する。

まずは、大皿に盛られた、ねぎチャー玉子炒め(略称)が登場。


要するに、刻んだネギとチャーシュー入りの玉子焼きだが、塩味が効いていて、いいおツマミになる。


続いて餃子も焼き上がった。具が詰まって丸みを帯びた形状のが5個。


中のアンは、肉が多めだが臭みはなく、自家製ならではの味わいで美味しい。


ビールを飲み終え「ホッピーセット」500円に変更したところで、先述の飲み客向けサービスを紹介。
1.ホッピーのナカが濃い
中華屋さんでは珍しく、ナカの割合が多い。焼酎の銘柄は不明だが、1杯でそこそこ酔った。


2.お通しが再登場
さきほどの炒め物小皿だけでなく、キュウリの漬物と焼いた鮭まで出てきた。


メニューブックに、「アルコール注文した客はお通し代200円」のような表記があったが、そんな安価なのに太っ腹である。
再度確認してみたら、200円ではなく200 0円→2千円!? という疑念を抱いた。


本当に2千円だったら笑えるが、お会計時に他の料理との差額から、お通し代は350円と判明。
焼き鮭は、黒板の日替わりメニューによると380円くらいだったので、それなら許容範囲である。
料理2品とお通し3品で、ビールと濃い焼酎×2(ナカお替わり250円)を飲んだら、結構酔ってきたのでシメのお食事を頼む。

満腹でもあったので、麺類の中からシンプルそうな「塩ラーメン」600円を選択。
18時からは息子さんが厨房に入り、下記の塩ラーメンも彼が調理した。


スープは透明だが、町中華でよく見るタイプとは異なり、結構油が浮いているが、塩分は控えめ。
チャーシュー、メンマ、ナルト、ネギという構成の具材に、やや縮れた麺の組み合わせ。


すっかり満腹になり、お会計を済ませお店を出ると、一気に酔いが回ってきた。
近くの居酒屋『それはそれ』で、もう少し飲もうと向かったのだが、普通なら5分くらいで着く距離なのに、
酔って立っていられなくなり、途中の公園やテニスコートのベンチで休んだため、到着まで1時間かかってしまった(恥)。
ちなみに、それはそれマスターの“大楽フーチンおススメ料理”は、おツマミにもなる「冷やしチャーシューメン」だそうだ。

2度目の訪問は、今年1月。ここで紹介した、新年初丼となる「唐揚げ丼」550円を食べた。
実はそのとき、唐揚げ丼と一緒に「野菜スープ餃子」550円も注文していた。


この画像ではわかりづらいが、焼餃子と同様、茹でた餃子が5個入っている。


今年から、餃子は全品50円値上げしたが、野菜とスープが付くのに他と同価格とはありがたい。


唐揚げ丼に移動させて食べたりしたが、中のアンは、焼餃子と違い野菜がほとんど見当たらず。だから同価格なのかな?


大楽フーチンさんの餃子はなかなか美味しいが、「もっともお得なのはスープ野菜餃子」と記しておく。

メニューブックを撮影したので、以下で掲載していく。
まずは麺類。「ラーメン」550円から、つけ麺、焼きそば、冷やし類と、とにかく種類豊富。


さっき食べた塩ラーメンは現在650円、冷やしチャーシューメンは1200円だ。
こちらは、+200円で定食にできる一品料理の数々。オール千円以下という価格設定が素晴らしい。


「一品料理はちょっと多い」という、ひとり飲みのおっさん客には嬉しい、お酒のおつまみ類も用意。


ドリンク類は、ビールやサワー類も50円上がった。ホッピー中の(おかわり2回まで)の注意書きには納得。


上記画像には、「海老チリ」や「麻婆豆腐」のハーフサイズ写真もあるが、残念ながら現在は、ハーフ料理はやってないらしい。
他にも、「炒飯」や「中華丼」など、ご飯ものメニューのページもあったが、激しいピンボケで掲載を断念。スマン!

先月、大楽フーチンさんに3度目の訪問。
また早い時間だったので、ワンオペのおばちゃんに中瓶ビールを注文。この日のお通しは唐揚げだった。

※銘柄はキリンラガー

一品料理から、これまた好物の「肉と木くらげの玉子炒め」900円をオーダー。
少し時間がかかって完成。撮影に失敗しブレてしまった。


肉は大ぶり、味付け濃いめで、しっかり火が通ったハードな仕上がり。


現在のメインシェフである息子さんが作った、きくらげ玉子炒めも食べてみたいものである。
ビールをお替わりしたら、この日もやはり、大根の煮物にキュウリ漬けと、お通しが2品追加された。


申しわけないが、私は大根と漬物は苦手である。ちなみにこの日のお通しは、200円のままであった。

手が空いたおばちゃんが、客席で休憩していたので、少しお話しさせていただいた。
まず、気になっていた屋号「フーチン」の意味をたずねたら、「中国語で、旦那さんやお父さんとか、そういう意味」と教えてくれた。
おばちゃんによると、お店を始めたのは今から45年前で、当時の屋号は『大楽』だったそう。
市内で何度か移転し、『フーチン』というお店の閉店後に居抜きで入ったため、現在の『大楽フーチン』という屋号になったらしい。
息子さんは、有名な中華料理店で修業したそうで、おばちゃんも息子の腕を信頼している模様。
昼から夜遅い時間まで、営業時間は長いため、夕方は息子さんが休憩し、おばちゃんが頑張っている。
私は、さほど混雑せずのんびり飲める、夕方のアイドルタイムが好きなんだけどね。

ビール2本目を飲み終えたが、前々回はホッピーセットで悪酔いしたので、今回は「ウーロンハイ」350円にし、


さらに、ツマミとシメを兼ねた「麻婆炒飯」950円を追加。18時を過ぎたので調理は息子さんだ。
ちなみに、この日も退店後はフラフラに。気付かなかったが、ウーハイの焼酎も濃かったようだ。

しばらくして麻婆炒飯が完成。醤油味の中華スープも付く。


本来はお新香も付くのだが、上記画像の「お通しお新香」の4倍くらいデカい器に盛られたのが来たので、遠慮しておいた。
麻婆豆腐から食べてみたが、いわゆる麻婆らしい辛さと、痺れる辛さの双方を感じる、過去に食べたことのないウマさ!


一方の炒飯も、焼豚、玉子、ナルトと具材こそシンプルだが、これまたウマい!


おそらく、米の炒め具合とか、醤油や塩コショウの加減が、私好みだったのだろう。
どちらも、そのまま食べても美味しいが、一緒に食べても互いを消し合わず、さらに旨味が増幅。
あまり食べたことがない商品だが、ここの麻婆炒飯は世界一ウマい!
と、日本から出たことのない私が訴えても説得力はないが、大楽フーチンさんの麻婆炒飯が絶品だということはわかってほしい。

一気に食べ終え、お会計をお願いした際、おばちゃんに最後の質問。
メニューブックの最後に「飲み喰い放題で3000円より」という魅惑のコースがあったので、


飯田橋『雲仙楼』のように、なにを飲んでも食べても3千円なのかたずねたら、
さすがにそうではなく、一部のメニューだけらしいが、「皆さん満足してくださいますよ」とのこと。
次回訪問時は、そのメニューについても詳しく聞いて、可能ならばそのままコースで飲み食いしたいが、ひとりは不可かな?

冒頭の繰り返しになるが、とにかく個人経営の良店が多い府中市。
ネタのストックはまだあるので乞うご期待! というか、自分の地元・立川市をもっと探索するべきかな…。



大楽(だいらく)フーチン
東京都府中市晴見町3-17-3
JR北府中駅から徒歩約11分、京王線なら府中駅から推定20分以内
営業時間 11時~24時 23時ラストオーダー
定休日 月、その他不定休あり
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