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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

【下連雀の三連星】こと三鷹の昭和食堂3軒

2025年02月24日 | 飲食店まとめ
今から4年前、友人がSNSに、昭和価格の素晴らしい中華食堂を投稿していた。
詳細を知りたくなり、ネット検索したところ、お店は最寄りの三鷹駅から結構離れており、徒歩だと20分以上かかる。
三鷹駅周辺は何度か探索したことがあったが、その距離はさすがに未知のエリアだ。
そんな場所にもかかわらず、近隣住民の熱烈な支持を得ているのか、お店は繁盛しているようで、
さらに驚いたことに、その両隣りにも、昭和の雰囲気漂う外観の食堂があった。


友人によると、上記3軒は所在地の住所から、【下連雀の三連星】と呼ばれているらしい。

興味を持った私はさっそく、三連星がある三鷹市下連雀六丁目へと向かった。 ※3軒とも住所は同一
中華屋さんは定休日だったので、右側の『エポック』に入ってみた。
同名のおもちゃメーカーがあるが、たぶん無関係。エポックとは「新時代」などの意味があるとか。
こちらは、店頭のショーウィンドウ内のメニュー札。以前は料理の見本サンプルが置いてあったのかも。


ファサードには「お食事&喫茶」と記されており、食べログの表記も「喫茶店・食堂」だが、
ショーウィンドウには酒瓶が置いてあるし、店内の雰囲気はスナックのようでもあった。

入店すると、高齢のご主人がワンオペで奮闘中。ひとまず空いているカウンター席に座らせてもらう。
店内壁にもメニューがあったので、改めて撮影。ドリンク類も豊富だが、料理は全体的に安価だと思う。


「コーラー」と伸ばすのは、競輪場などでよく目にした、いわゆる昭和表記。「ショチューコーラハイ」というカタカナ書きも渋い。
訪問したのは2021年の9月で、当時はコロナ禍で酒類提供が禁止されていたため昼酒はあきらめ、
店頭メニューで目に付いた、「スパゲテー ナポリタン」550円を頼むつもりだったが、
「ハンバーグナポリ」660円の方が明らかにお得そうなので、そちらをオーダー。
少し待ったのち、サラダも一緒に盛られた、ハンバーグ・ナポリタンが登場。


別アングルからも撮影。トマトは丸ごと1個使用し、ナポリタンには粉チーズ、ハンバーグにはデミソースがたっぷりかかる。


豪快なビジュアルと同様、味も当然濃厚で、洋食屋ではなく大衆食堂のメニューという印象。
ナポリタンなのに妙に歯応えがあるのは、粗目に刻まれた人参のためだ。


現役なのかは不明だが、目の前の食器棚には、時代を感じさせるオーディオも置いてあるし、


所沢の老舗中華『栄華』のときのように、過去にタイムスリップした気分になれた。
660円の割には量があったため、当初は三連星のもう一軒に寄ろうと思っていたが、満腹だったのでハシゴはせず、
近くの『紀ノ国屋』工場直営店で、冷凍された牛丼の具材を買っておとなしく帰った。  ※詳細はここ

数ヶ月後、酒類が解禁されたので、エポックの左隣、三連星の中央にある『高社楼』へ。友人が紹介していたのもこのお店だ。
店頭には食品サンプルが飾ってあり、昭和生まれの心をくすぐる。


入店しカウンター席に着席。こちらのお店は、ご夫婦と息子さんと思われる男女3人が働いていた。
目の前に貼ってあったメニュー表を拝見。こんなに安いのに、4年たった現在も価格は変わっていない


最初のオーダーは、「ビール」570円と「餃子」300円。キリンラガーの大瓶でこの価格は嬉しい。


続いて、1人前6個の餃子が焼き上がった。大きさは標準より少しだけ大きめか。


いつものように、最初は何も付けずに食べると、野菜が細かく刻まれた、昔よく食べた懐かしいタイプ。
最近は、豚の脂身だかなんだかわからんが、甘味や油を感じる餃子が多いからね。
中身はこのとおり緑一色。さっきのエポックでトマトを残した(反省)、野菜嫌いの私には最適。


味は薄口なので、2個目からは胡椒と醤油を少し垂らして食べた。
シメのお食事には、中華食堂では珍しい「開花丼」600円をチョイス。
数分後、スープやお新香と一緒に、開花丼がやってきた。


八王子『ちとせ』のときにも記したが、街中華では牛肉を使わないお店が多いため、こちらの開花丼も豚肉であった。
玉子でとじられた豚肉に、甘口の玉ねぎという組み合わせには、七味や胡椒がよく合う。


醤油味のスープも口直しには最適で、一気に食べ終えた。
3軒の中で唯一、現在も夜営業を続けている高社楼さんには、その後も何度か足を運んでいる。

下連雀三連星、残る1軒は左端の御食事処『さんえい』
既述したように駅から遠く、なかなか行く機会がなかったし、近年は昼だけの営業になったため、訪れたのは今年に入ってから。
店頭にメニューが貼ってあったので撮影。こちらは定食・食事類。


こちらは一品料理の部。酒のツマミにもなりそうだし、ご飯を頼んで定食にもできる。


価格は、他店よりちょっと安いくらいに思えるが、ネット情報によると量が多いらしく、コスパは良好なようだ。
入店し、空いていたカウンター席に着席。こちらは、ご夫婦と思われる男女が営んでいた。
女性が接客担当で、男性は厨房から声が聞こえたが、最後まで姿を現さなかった。
注文したのは「カツカレー(サラダ付)」800円。以前は普通の「カレーライス」や「ドライカレー」もあった模様。
オーダーを受け、すぐに奥の厨房(私の席からは見えない)から油で揚げる音が聞こえてきて、
数分後にはまずはサラダが登場し、続いてカツカレーも完成。


サラダは、大きめの楕円形皿に山盛りで、自家製と思われるフレンチドレッシングがかかっている。


カツカレーは、黄色くもったりとしたソースがかかる、私の好きな日本の家庭で作るようなカレーである。
画像ではわかりづらいが、手前にひと口カツ(3切れ)、ご飯の上には肉片があった。



カレーに具材は入っておらず、カツと肉片(豚肉)だけ。ただし、豚肉は炒めてあり、焼鳥のタレのような甘辛い味が付いていた。


カレーソース自体も、スパイスや辛さを感じず、最後に独特の甘味が口に残る、不思議なテイスト。
頭に浮かんだのは、ケーキなどのスイーツにたま~に乗っている、甘い仁丹みたいな銀色の粒。

※Wikipediaより画像を拝借

なぜか、あれをかじったときのような感覚になった。ちなみに、あの銀粒の名称は「アラザン」と呼ぶらしい。皆さん知ってた?
量が多くて時間がかかったが、すべて食べ切りお会計。「はあいどうも~」と愛想のいいお母さんに声を掛けられ退店。

以上、下連雀の三連星こと、昭和チックな飲食店3軒をリポートした。全店に共通するのは、
○昭和時代と変わらぬ価格設定 ○昭和時代から続く営業 ○店主は昭和生まれの先輩
価格設定は掲載したメニュー表を見れば、同意してもらえるはず。
3軒とも当然HPなどはなく、ネットで見かけた情報なので断定はできないが、どのお店も創業から50年くらい経過している様子。
店主というか、高社楼の息子さん以外は、全員高齢だろうけど元気に見える。
グーグル情報によると、エポックさんは現在休業中のようだが、3軒とも、今後も元気に営業を続けてほしい

直撃世代なのにガンダムに興味がなかった私は、「三連星」の元ネタを知らなかったのだが、
三軒、連なる、星=素晴らしいお店で三連星とは、ピッタリの愛称である。
こちらのような駅からは離れた場所にある名店を、これからも可能な限り発掘していきたいね。



下連雀三連星
東京都三鷹市下連雀6-12-10
JR三鷹駅から徒歩約21分、京王井の頭線井の頭公園駅からはもう少しかかりそう
篠原病院入口というバス停から徒歩約2分

エポック ※最近は休業中の模様
営業時間 12時半~14時、17時~22時半 日曜は昼営業のみ 
基本無休? ※エポック非公式応援サイトより

高社楼 
営業時間 11時~14時半、16時~20時半くらい ※もう少し早く閉める場合もある 
定休日 火曜

さんえい
営業時間 11時~14時
定休日 不明
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